Ferry across the TSUGARU strait

High speed vessel


08-09-08 MON.





先月末の夏休みには青森の港周辺をうろついて、偶然に撮影した高速フェリーがとても印象的だったのですが、そのフェリーを運行していた会社が「前途に悲観して(?)」運行から撤退したい、と表明したのだとか⋯
なるほどねえ、この原油高からくる燃料油の値上がり、さらにはフェリーがその主な顧客としていたクルマ自体も燃料の高腾から「移動総量」が減少しているために、さらに探算性を恶化させていたもののようです。

青森市の中心からはやや離れた岸壁から、北海道の函館までをおよそ二時間という短時間で結んでおり、それは青函トンネルを使った特急の所要時間とほぼ等しいのですから、その岸壁が青森駅に近ければ「旅客」の乗船率も上がるのでしょうが、ザンネンながらその連絡はほとんど考慮されてはおらず、せっかくの存在も活かされているとは言えないようです。
かつての連絡船は、駅構内から連絡橋で直接、栈橋には行けるものの、その所用時間は四時間半を要し、いくら海の上を行くのが気持いい、とは言え、さすがに三時間を超えるとかなり飽きて来るしさらに青森からの航海だと、そのあたりで津軽海峡に出ていきなり摇れ始め、乗り物醉いにヨワいひとは、そこでたいていやられちゃってましたっけ。

そして晴れてるときならともかく、雨やら雪などの悪天侯時にそれだけの長時間、摇れる船内に閉じ込められるとしたら、そりゃハードっちゅうもんでしょ。

そこいくと、たった二時間で結ぶ、っての夢のようなハナシだったんですが、乗ってみる前にどうやら廃止されちゃいそうです。
まあ、燃料に依存する乗り物である限り、原油高からは逃れられないワケですが、そうなると、発想を逆転さして、時間がかかってもいい、いえ、かかったほうがいい、てな移動手段として考えてみるのも面白いかもしれません。
コンピューター制御での帆走プラス太陽電池とモーターの組み合わせで、青森・函館間を一晚かけてユックリ航海していくクラブ、カラオケ、バチンコ、雀荘などを完備した(あ、もちろんカプセル・ホテルも兼ねて、ね)「遊び」のための船、なんてのも面白いかも。

早い、とか確実、なんてのは鉄道にお任せしちゃって、船は八時間「前後」で遊びながら、あるいはグッスリ眠ってる間に本州・北海道間を移動する、なんて「ファジー」な存在で、ってのはどうなんでしょ?
しかもフェリーの栈橋のバーキングで、そこまでクルマできてフェリーで往復してくる間駐めといてもいい、てなシステムが出来たらいいな。函館「だけ」観光して来たいってひとにはかえっていいよな気がすんだけど⋯どう?

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