Aomori City

2002-12-13
夕方、市内をクルマで移動しておりましたら、交差点の手前など、発進に手こずった跡なのか、ミョーにツルツルになっていて、いやあ滑る滑る。
日中、少しは気温が上がった時に融けた水が気温の低下とともに凍結したもので、単にアスファルトが濡れてるように黒く見えるんで「ブラック・アイス」と言われオソレられております。

気温がマイナス4度からさらに下がっていくと、今度は逆にあまり滑らなくなるみたいだよね。なんかタイヤも瞬間的に路面に凍りつくんじゃないかなあ。
昨日の昼の時点で、青森市の積雪がもう、80cm を超えたんだって。
普段でも青森は弘前の2倍の積雪っていうんだけど、それじゃあとても2倍どころじゃなく、弘前が 15cm くらいだから、5〜6倍だよ!
東北地方の中央を分水嶺を形成しながら北上して来た奥羽山脈も、青森市のすぐ南にまで迫る八甲田山群でその名を終えるんですが、首の皮一枚で津軽半島の津軽山脈に繋がっています。そして、その首となるのが、古くから津軽と外ヶ浜を隔ててる大釈迦(だいしゃか)峠で、現在は国道7号線で弘前から青森を結ぶ最後の区間となっており、そこを通って青森へ向かうと、峠の向こうだけ雨が降っていたり、吹雪いていたり、稀に逆のこともあり、天候が分かれることが多いのです。

弘前は、北に向かって行く岩木川の流域に広がる津軽平野の南の端、奥座敷とも言う位置にあり、東、南、西の三方を山波に囲まれているために、気候的には盆地性のものに近いように思われます。
夏は意外と暑く(なんて言うと、都内にお住まいの方々には「その程度でかよ?」とハナで笑われちゃいそうですが)、冬もまた北海道の東部ほどじゃないにしろ、そこそこ冷えこみますね。
新潟よりもはるか北方にありながら、越後の内陸あたりのような豪雪地帯に比べるとかなり雪は少なく、たまにある、雪の少ない年などではスキー場が開業を遅らせるなんてこともあります。
なのに、弘前から北東に、それこそ自転車で一時間ちょいって距離しか離れていない青森市が、なんであんなに雪が多いんでしょ?なんかこんだけ人口の多い町で、こんだけ積雪のあるとこは他に無い、とかってのを聞いたコトありますよ。
戦時中に空襲にあっているため、戦後の都市再生では道を広くとり(その点、弘前は津軽藩の時代からの名残を残し、湾曲、屈曲し雁行する道路、狭い小路、枡形などの遺構を多く持つなど、非常に対照的です)、それに伴って広い歩道部分を持つ通りが多いのですが、そのせっかくの歩道部分も冬のさなかにはひとの背丈を軽く超える高さの雪の小山が出来てしまい(なにしろ除雪が間に合わなくなるため、とりあえず車道の雪をそこに「寄せ」ちゃうらしい)、歩行者はエラい目にあうみたい。

その青森市が、トツゼン「ブルースの街」をキャッチ・フレーズにするそうなんです。
ま、市民全体のコンセンサスってより、例によって商工会議所あたりが音頭をとっているようですが、おなじ商工会議所でも弘前じゃあ弘前公園の入場を有料にする!とゴリ押しするファシストの集まりになってるんだから、ズイブンちゃうもんですね。
淡谷のり子センセも青森の出身で、しかもブルースの「聖都」シカゴと緯度が同じだ、ってえワケで「ブルース都市宣言(?)」を目指してるんでしょか?
いいですねえ。じゃんじゃん、内外のブルース系ミュージシャンを呼んでいただきたいものでございます。
でも冬はカンベンしてほし〜なあ。だって青森、雪スゴいんだもの。ちょと離れたとこにクルマ駐めると歩いてくのもタイヘンなんだぜえ。帰りの国道7号線もコワいしね。

パークタワーとかに便乗するなんてハナシもあったんだけど、今回はダメだったのかな?ま、ムセキニンな希望としちゃブルース・カーニヴァルから一本釣りで拉致してきてほしーな。あのキセツなら青森までのドライヴもなんてコト無いからさあ。
ま、12月でもモンクは言えないけどね。なんせヒトのフンドシで、ってヤツだから。
permalink No.238

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