Yupanqui the 3rd

Long time no see


08-11-17 MON.





まだ高校生だったころ、同期に小山クンというギターの名手がいたんですよ。

そのころのワタシは小泊の三上クンと「女王陛下のダイナマイト」やら「ポップ・ギア」なんてゆう音楽がらみ(?)の映画を見て盛り上がってたんですが、その小山クンはアタウアルパ・ユパンキたらゆう超絶名手に傾倒し、したがって通う喫茶店も百石町のラグノオのお向かいを入ってく鉄砲町にあった喫茶店「ユパンキ」だったのでございました。

そこには小山クンに連れられて二回ほど行ったかな?モロ、いわゆるフォルクローレたらゆう南米の音楽を流してるお店でしたっけねえ。
それが店舗の老朽化かなんかが原因で五重の塔でおなじみ、最勝院の境内で隣接する八坂神社の裏参道(?)に面したところに移転したのですが、とてもユニークな内装に驚いたものです。当時の記憶では一番奥の壁に横長のガラス窓があったように記憶しているのですが、カン違いだったかもしれません。
そのときの訪問では特にこれといって印象に残ったものもなく「いい」も「悪い」もない、なんだか自分には縁のない空間とゆうイメージだったんですよね⋯

それからかなりの年月が流れ、「ぷ」さんがパートとして弘大病院の病理に勤務し始めたのですが、そこで一緒になった若い女性が職場のお局(有名なのがいたんですよ。病院内で知らないひとはいないくらい意地くそ悪いババア!)に嫌気がさしたのかヤメちゃったんですよね。
どうやらその前からユパンキを知って出入りするうち、自分でやってみたい、となったのか何代目かのユパンキ経営者となったのでした⋯ちゅうことは「ぷ」さんから聞いてはいましたがワタシとは互いに面識がないし、てな感じでございました。

それが昨日の日曜日、急に行ってみたくなったんですわ。それこそ「なんとなく」⋯
ワタクシ自身、あんまりなんだかんだ話かけるのも話しかけられるのも苦手なもので、いる間ずっと読書しよう、とイタロ・カルヴィーノの文庫本を携えて⋯

静かな店内には音楽まで静かに流れ、まさに読書には「いい環境」ですよ。
キノコのハヤシライスでランチにして食後はコーヒーを頼んで読書⋯



音楽だけじゃなく、お店のひともウルサくない「いいお店」でしたねえ。
実にこの日っからユパンキに定期的に訪れるようになったのでございました。
記憶のなかの先代ユパンキは妙に尖ったものを感じて「ここはワタシの居ていい場所じゃない」と感じたものでしたが、いまのユパンキはザラつくものもない静かで柔らかな空間で居心地が良かったんですね。

「ぷ」さんにも教えたら喜んでくれましたよ。

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