The Beat Goes On

2003-01-02
元旦にはワタクシんとこにも数は少ないですが、年賀状が配達されます。
なんせ、こちらは一切お返ししないもんで、年々減ってって、でもコりずに送ってくれる一人に、高校時代の友人で、現在は津軽半島の北西端の小泊村に暮らす三上君がいます。
同じクラスだったのは一年生の時だけなのですが、それ以降も欧米の Popsの話題や、英仏の映画の嗜好などで互いに影響し合った仲であり、早くからワタシの「アンチ・ビートルズ傾向」を理解してくれた唯一の友人でもあります。

その彼からの賀状に「久しぶりに小泊へ来ませんか」とあったのを見て、ああ、そー言えばジャック・タチの「トラフィック」、前回、彼のとこに行った時に、ヒマな時にでも観てくれ、って置いてきたっきりだったなあ。そろそろ回収して、かわりに「パラード」持ってってやろ。なんて思って朝、HONDA Beat に乗り込んで北に向かおうとしたら・・・

もしかして、厚木ファッツはんって予言者?っつーくらい(え〜、板で弘前はそんな積もってないんですが・・・ なんてクチ応えしたバチか?)雪が激しく降り始め、国道も(正月だってんで除排雪もお休み?)積雪ですげえワダチになってまっせえ。
気温もマイナス4度くらい、と低いせいか、ほとんど溶けないもんだから、まるでサラサラの灰の上を走ってるみたいな「グニグニ(?)」で、そんな路面状況だからどのクルマもノロノロ、そろそろ走ってます。
ダメだこりゃあ!こんなペースじゃあ小泊まで5〜6時間かかっちゃうよ。
と、青森へ向かう国道7号線から左に折れ、小泊方向に向かう国道 339 号線に入ってみたら、路面状況はさらに悪いんですねえ。うひ〜!
てなワケで、藤崎町のジャスコあたりでアッサリ諦めて弘前へ帰るとしょ。でも、ただ帰るんじゃツマんないから、白鳥いっぱいいるトコ見て、と。

ん?カモばっかじゃん。白鳥はお食事しにお出かけ中かな?そっからは、ウラ道みたいなトコばっか通って岩木町の賀田(よした)→相馬村と行くんだけど、そのルートは例によって地元の人だって「なんじゃそりゃあ?」ってイカれたチョイスなんでトーゼンここじゃあ説明いたしません(つーか、説明しても誰も判んないね、きっと)。
もはや県道クラスですらない狭い道を、HONDA Beat の腹をスリながらウロチョロし、うへ、ここでスタックしたら、助けてもらう通りがかりのクルマっての、いつ来るか判んねえぞ!みたいなローカルな道ばっか選んで、パワー・スライドでケツ振り出す遊びを楽しみながら相馬村JAまで来てみたら、やっぱね〜!休んでんじゃん。ハンブンくらい予想してたんでさほどメゲることも無く、じゃ弘前へ帰りましょ!

りんご畑の中の道は降りつのる雪と路面の雪が視界で溶け合って、どこが道やら畑やら・・・横に等間隔で並んでるポールを頼りに、ほとんどヤマ勘で走っとります。よーやく街に辿りついたら、いやあ走りやすいわん、どこが道だか判るやん!
でもね、郊外の道も楽しかったんだよん。降りしきる雪に、時々ワイパーも負けそになるんだけど、曲がり角じゃあアクセル・ワークちょっと荒いと、おケツが大きく流れてオットットになるんだけど、さらに狭いとこで対向車が来ると、お互い左側の積もりっぱなしのとこに、隠れた側溝なんて無いコトを祈りつつ、グリグリって踏み込むんだけど、そんな悪条件にも「関わらず」4WDの大径タイヤじゃなく、たかが(?)HONDA Beat でミゴト走破する、ってえとこになんとも言えない「快感」があるのよね〜。
特に今日みたいにまっさらな積雪があって、しかも気温が低いからホクホクのままってえ時には(もち、交通量の無いとこでだけど)積極的にパワー・ドリフト使って遊べるんで(なんせビート君ときたら、普段はかなり「パワレス」なんで、こんな路面のミューが低い時でもなきゃ「パワー・スライド」とか「ドリフト」なんて、とてもとても・・・ )めっちゃ楽しいのです。

このクルマ買って最初の冬、わざわざ黒石から十和田湖へ行く(あ、冬はこっちから十和田湖へ行く道は閉鎖されちゃうので来ちゃダメよ〜)途中の浅瀬石川(あせいしがわ)ダム横の道で、どんなコトしたらどーなるのか試しに行って、150 度スピンとか、フロントのロックとかサイド引いてのスピン・ターンを思いっきり味わって来ました(道の横は雪の壁なんで、コース・アウトしても雪に突き刺さるだけで、クルマは無傷ってワケなのよん)。
一度そゆことしとくと、限界ってのが判るし、パニくらなくて済むじゃん。テールが流れ出してからのリカヴァリーも練習出来たし、ビートに関しちゃあどーなりゃ「とっちらかる」かが判ったんで良かったで〜す。

出来れば皆様も雪道の初体験じゃあ、どしたらコントロール失っちゃうか試してみるといーですよ。あ、もちろん他のクルマいないとこで、横、つっこんでもダイジョブそな雪のトコでね。
そー思って突っ込んだら雪の中にポール隠れててクルマ凹んじゃったじゃねえか、どーしてくれる!なんてワタシんとこに言ってきてもダメよん。そりゃアナタのフダンのココロガケざます!
permalink No.258

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