あなたがいたら

2003-01-06
Though nothing can bring back the hour of splendor in the grass,
of glory in the flower,
we will grieve not.
Rather find strength in what remains behind.

草原の輝けるとき
野に花の満つるとき
いづれその光失せるとも
嘆くことなかれ
その奥に秘めたる力を見出すべし

板にワーズワースの「草原の輝き」のことちょこっと書いたら、それを読んだという方からメールをいただきました。
エリア・カザン監督、ウォーレン・ビーティ、ナタリー・ウッドの主演、って映画のことを懐かしんでのことらしいのですが、あいにく、映画はワタシの守備範囲外でして、申し訳ないのですが、その映画も見てないんですよ。だもんだから急いでネットで調べてみたら、なんだかよく判んない「深刻寄りの青春ドラマ(?)」なんでしょか?観てない映画の感想は述べようがないので、ひたすらごめんなさいですね。

ワタシもタマには映画を観ますが、基本的にはかなり「偏向」しております。
だって一番好きな映画、ってのが、ジャック・タチ(仏)の「ぼくの叔父さん」(&「〜の休暇」)ですからね。
そしてピーター・セラーズ(!)のピンク・パンサーもの「暗闇でドッキリ」も好きなんで英仏周辺志向なんですが、深刻なのやロマンス系(「男と女」とかね)もあまり観ません。最近(たって、ちょい前ですが)で印象に残ってる「もいちど観てみたい」映画としては、1987年のイギリス映画、"Wish you were here"━ 邦題「あなたがいたら 少女リンダ」くらいですね。
自転車に乗った彼女の笑顔が「ものすごく」いい!⋯ え?それだけじゃ判らんて?いいのいいの、どんな映画か、ってのを必死で語るヒトっているでしょ?あれ、本人はカンドーしてるもんだから一生懸命なんでしょが、ハタで聞いてるとめっちゃ「シラケる」んだよねー。

なんでだか、「どんな映画だったか」っての語り始めるとみんな一緒。それを「芸」にまでしちゃったなんてヒトもいましたが、そんなの聞いてるくらいなら「観に」行けよ!でございます。百聞は一見にしかず!

アメリカ映画だと、F-14 Tomcat が見られる「ファイナル・カウント・ダウン」と「トップ・ガン」とか、お気に入りの機体やらメカのデザインが面白そ、なんてとこが無いとあまし観る気が起きません。
実は中学生あたりから「ヒコーキおたく」だったんですよ。
だもんだから、仏映画「頭上の脅威」なんて、空母クレマンソーに配備されたダッソー・エタンダールっちゅうジェット戦闘機や、ブレゲー・アリゼも見られてサイコ〜に幸福だったな。
その点、「未知との遭遇」も、かってバミューダ空域で消息を絶った TBM アヴェンジャーから始まるってんで、もち、観に行っております。

どうやら、ムカシ観たイギリス映画「朝焼け雲」ってのに「いたく」カンドーして以来、ヒコーキ関係の映画が好きになったようでございますよ。
でも、ヒコーキならなんでもいいか?ってえと、そーじゃないんですねえ。まず、Boeing 727とか、AIRBUS A300 なんてえ旅客機系は「パス」でございます。
なんですか、色気というかなんというか、ソソるものが無いんですよ。でも、同じよなビッグ・サイズでも、Boeing B-52 戦略爆撃機(「博士の異常な愛情 あるいは、いかにして心配することをやめ、原爆を愛するようになったか」主演は、ごひいき、ピーター・セラーズ!)となると、ある種のグロテスクさが「いい」んですわ。

え?零戦?⋯う〜ん、第2次世界大戦当時の機体は、あまりキョーミ無いんだよな。
でも唯一、「未知との遭遇」にも出てきたグラマン・アヴェンジャーだけは大戦中の雷撃機で前後2座のプロペラ機だけど、なんでか「お気に入り」ですけど。
好きなのは戦後のジェットが主体で、それも、マクダネル・ヴードゥーやノースロップ・フリーダム・ファイターにリパブリック・サンダーチーフなんて、一般の方々は名前すら聞いたことが無いよなシブいとこが多いですね。
あ、みんながいっせいに「引いていく」気配がする!⋯
いかん!ヒコーキのハナシなんぞするハズじゃなかったのにい!
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