Konica + Minolta?

2003-01-08
いやあ、コニカとミノルタが統合ですか?
ちょっとビックリ。どっちも最近パっとしてませんでしたからねえ。
コニカ(小西六)は初期のマスプロダクションのカメラではかなりのプレゼンスを持っていたのですが、戦後あたりからは徐々にそのシェアを失い、フィルムについても富士フィルムに追いつくことが出来ず、大差をつけられたままでした。
一方のミノルタは最初からカメラ・メーカーとして、時としてヒットもトバしはしたのですが、どうやら最近のデジカメ・ブームに乗り遅れちゃったらしいですね。

たしかになあ、いまや誰でもみなデジカメですからね。
一旦撮った画像だって気に入らなきゃあ消しちゃって撮りなおせばいいワケだし、毎回フィルムを買うこともないし、空港の「X線検査」でフィルムみたく感光してしまい、せっかくの画像がどれも変な色カブリしちゃうってこともない。
そしてなにより、すでにデジタル化されたデータであるワケなので、PC 上で、ネット上でそのまま取り扱えるってのが最大のメリットでしょうね。

一方の銀塩写真の世界でも「APS」なんていう新しいフィルム・サイズ規格のシステムを開発して「フィルムの装填&取り出しが苦手なメカ音痴(?)」のユーザーに浸透させようとしたみたいですが、携帯電話の「写メール」などの普及から、デジタル嫌いがどんどん減ってしまったようで、結局デジカメの波をモロにかぶってしまったようです。

実際、デジタルは嫌いだ、なんて言ってみたところで、人間の遺伝子を構成する基本となるA、C、G、Tが「もはや」デジタルなワケでして(と指摘したら、必死の形相で「それだけで人間が決まるワケじゃない!」と超まとハズレな反論をしたオッサンがいましたが、それは別なモンダイだし、遺伝子が4素子・2種によるデジタルであることは「事実」なのです)、アナログ派にはまっこと皮肉なことでございます。

オーディオにしてもヴィジュアルにしても、「アナログのほーがいい」なんていうのは、実は「金持ち」の論理なんですねえ。
いまや家電量販店に行けば、¥5,000 以下で CDのヘッドフォーン・オーディオが買えるワケですが、それと同等の再生周波数帯域とS/N 比、ワウ・フラッターなどをアナログで確保しようとすれば「幾ら」かかると思いますか?
最近話題の「超高域」まで再生出来て「 CD を上回る」というアナログの「良さ」を充分に発揮させるためには「幾ら」かかるか?

マチガイなく百万を超えるでしょう。
しかも、そうまでしたところで針を落とした時から、「音楽」とは関係無い「シ〜」というノイズが(どんなにキレイに盤をクリーニングしたとしてもね)皆無になるワケではありません。
つまり、アナログの場合では、原音からナニも「引かない」かわり、そこに必ず余計なモノを「加えて」しまうのです。
逆にデジタルでは超高域とか「空気感」が失われてしまう、と言われていますが、不要なノイズがつけ足されることは「無い」んですね。
アナログの方がゼッタイ音がいい!なんてのは、オーディオ機器に百万以上かけられるヒトのハナシであって、ワタシならそんなカネあったらもっと CD 買ったり、ギターに使いますけどね。だって大事なのは「音質」じゃなく「音楽」なんですから。

その意味でも、アナログは「音」の消費者の「道楽」とも言えるでしょう。
クリエイターたるミュージシャンは「そんなトコ」にカネ使うよりは、自分の好みの音を出すほーに使いましょう。
作る現場(ったってスタジオじゃもはや、ぜ〜んぶデジタル主流ですがね)で、ギターそのものやアンプにね。

アンプと言えば、ファッツはんの自作アンプ「BE-ZEN」、新しいのが完成してますねえ。デザインがいいです。フィニッシュもいいし、これだけ出来たら楽しいだろうな。そ、再生のためのオーディオなんかに使うより、こうゆうアナログの癖をプラスに生かすとこにこそおカネ使わなきゃ。
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