確率

2003-01-22
火山噴火予知連絡会によると、弘前市の北西にそびえる岩木山(いわきさん)が、どうやら活動度【Bランク】の活火山として認定されたようです。

かっては活動してたけど、いまのトコはお休み状態、ってえ「休火山」という分類だったと思ってたんですが、そーじゃなくて、「活動度【Bランク】の活火山」だったのねん。
あ、しかも、おまけに(?)弘前の南東に位置する十和田カルデラも、同じく「活動度【 Bランク】の活火山」なんだって。
活動度【 Bランク】とされる活火山っての、数年から数十年に1回の割合で噴火などがあった火山。ってイミらしいですよ。
「噴火など」ってのは他に「直下型地震」とかも入れるのかなあ?

ワタシ自身がここ、弘前で生まれてモノゴコロついてから早くも半世紀(!)を過ぎておりますが、その間、一度だって「噴火」は経験しとりませんが。
ってコトは、「周期性」で「数十年」を考慮すると、そろそろ一発、ドッカ〜ン!と来るってのかい?しかも岩木と十和田に挟まれて、「前門の狼、後門の虎」ジョータイってワケでげすね?

まあ、たしかにねえ、「噴火」なんて「これからもゼッタイにしない」なんてホショーはどこにも無いワケですから、そりゃ、安心しきってたら「忘れたコロ」にドカ〜ン!
岩木山のバヤイ、山の東側にゃ、ケッコーな大石が噴火でフッ飛んで来た、っつーコンセキがありますから、ヒョっとすると山容が変わっちゃうくらいのセント・ヘレンズ山型の大爆発を起こすかもしれませんね。しかも、その噴火ポイントが、現在も残っている前回の噴火口と一致する、とは限りませんから、山の形はそーとーちゃうもんになっちゃうかも。
岩木山ってのは、弘前から見ると、三つのピークが並び、しかも真ん中が少し高い、ってゆう、それこそ漢字の「山」っていう文字そのままで、象形文字の説明にはまことにピッタシなのですが、さて、噴火しちゃったら一体どんな形になっちゃうものやら・・・
でも、それよりショックなのは十和田カルデラでしょねえ。キョリ的にはかなりあるんで弘前は安全なように見えますが、忘れちゃいけないのが「湖水」の存在でしょ。もし、急激なマグマの噴出などで爆発的に沸騰したら、急激な体積膨張によって東側の十和田市に向かって、溢れた湖水が奥入瀬渓流を流れ下ることになりそうですが、しかし、新しい噴火ポイントが湖の北東側(滝の沢)周辺の山塊を破壊するようなことになれば、大量の湖水が黒石に流れ下り、さらには拡散しつつも弘前市周辺にまで「洪水」をもたらす可能性も「ゼッタイ無い」とは言い切れないですね。

ま、実際にそんなことが起きる確率はかなり低いでしょうが、「ゼロ」ではないんですよ。で、「確率」を「まだまだ起きそうにない率」とカン違いしてるヒトが多いようですが、確率が低い=当分起きない、ではありません。たしかに、なかなか起きないコトだ、とは言えるんですが、でも、もし起きるとしたら、それはいつだっていーワケで、モチロン、今かもしんない、ってコトなんです。

例えば原発の事故の起きる確率ってのがありますよね?
そして、それが重大事故である確率ってのもまたあるワケです。
するってえと、それを見たヒトは、「まあ、たしかに人間が作ったモノだから、故障や事故もタマにゃあるだろうけど、重大な事故はさらに確率低いからとーぶんダイジョーブだな」なんて思っちゃうんですねー。
おいおい、ジョーダンじゃないよっ!確率と、事故が起きる時期は「カンケー無い」の!
そして、起きる事故が軽微なものか重大なものか、は「予測」出来ないの!
事故は明日すぐにでも起きるかもしんないし、それも重大な事故かもしんないんだよ。そこら「確率」を誤解しないよにね。
ま、逆に言えば、こと原発についてなんて、その「安全性」を「確率」で語るコト自体マチガイだって気がするけど。
だって、自然界には無かった、強烈な「毒性(一般的な意味での毒性じゃないから、なかなかイメージ出来ないかもしんないけど、かなりタチ悪いもんです)」を持つ物質を「どんどん作る」コトの「安全性」なんて「あり得ない」んだから。
いつかは事故るし、しかもそれが復旧可能な範囲(など、そもそも「無い」と思ったほーがいいよ)で収まるホショーもおまへん。
permalink No.278

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