焼きそばをめぐる
二・三の道草


2003-02-20
本日、板(Board After Dark)が「いつのまにか」 11,000をトッパしちゃってました。
ま、11,000なんて「ジミ」なんで別にいいんですけどね。
それよりはもうすぐ来るハズの「11111」のほーがオモシロいよね。
なんて言ってても、またまた「無視」されちゃうかも。誰かゲットしたら申し出てちょ。

さて、「無視」とくれば「蒸し」(?)な〜んてムリヤリだけど、えー、皆様、「焼きそば」はお好き?
普通、焼きそばって「蒸し麺」を使って作るんでございますが、ところが日本でただ一箇所、「蒸し麺」じゃなく、「茹で麺」を使って焼きそばを作ってるってとこがあります。
それが秋田県の横手市なのでございますねえ。
ま、あまり正確な由来などはハッキリしていないらしいのですが、恐らくは戦後の復興期に、手軽かつ栄養豊富な食事として生まれたもののようでございます。

昨年には「蒸し麺」の本拠地(かどうかは「?」だけど)富士宮市から遠路「殴り込み」に来て、「焼きそばバトル」が勃発、市民による裁定では(地元ですからトーゼンだけど)横手「茹で麺」が勝ったとか。
焼きそばってのは、フツー基本的には豚肉、キャベツをメインとして、場合によっちゃ「もやし」や細く切った「人参」なども加え、一緒くたに炒めてソースで味付け、ってのがまあジョーシキでございます。

横手の焼きそばはそこらの基本からは逸脱はしていないのですが、トッピングとして目玉焼きと福神漬けがのるってとこが「ルール」みたいですね。
専用(?)のソースはやや甘い薄めのもので、少し太めのストレート麺にからめます。
市内には「元祖神谷焼きそば屋(横手の焼きそばの「発祥の地」と言われるお店。初期の基本を現在も守っているらしい。肉玉子のダブル、ってのが人気で七百円)」とか「石山食堂(肉玉子四百円)」、「朝菊(ちょうぎく。ややあっさりめ)」、「七兵衛(洋食寄りのドミグラ・ソース系)」なんて名だたるお店があるようで、いわば喜多方ラーメンみたく、地名のついたメニューとして定着してけばいいんでしょうが、今のとこ、県内でも限られた一部の層にしか浸透してないみたいだし、まして他県では、おそらく知ってる人はほとんどいないんじゃないでしょか?

一方、名前にこそ「やきそば」とあって共通するように見えて、山口県の「瓦焼き蕎麦」はこれまた、ずいぶんちゃうシロモノですよね。
まず麺が「中華麺」じゃありません。
ホントに「蕎麦」なんですよ。ただし「茶蕎麦」ですがね。
もともとは山口県豊浦郡豊浦町の川棚温泉(かわだな)の名物料理だそうで、焼いた瓦に油をひき、茹でた茶蕎麦を「炒め」上にこれも炒めたもやしと「牛肉(!)」をのせ、錦糸卵を散らします。さらに場合によっては海苔、レモン・スライスにもみじおろしをのせて配します。
手持ちの小鉢に濃いめの蕎麦つゆに大根おろしをたっぷり入れ、そこに牛肉、もやし、蕎麦などをとって浸けて食べる、ってえものです。
他にも山口市の湯田温泉で似た料理があるらしいですよ。
また九州の宮崎・熊本の両県で山と海の幸を乗せて焼く瓦そばがあるそうです。

この瓦焼き蕎麦はテキトーにアレンジして、瓦のかわりには「もちろん」ホット・プレートを使い、茶蕎麦は時々ただの蕎麦になり、薬味のもみじおろしはメンドーなんで「七味」を使って楽しんでいます。

最近、そばのファミレスみたいな店が青森と弘前を結ぶ国道七号線の途中に出来て、近隣の蕎麦好きたちには「あんなの蕎麦じゃねえ!」と言われとるようですが、どうやらそこにも中華麺じゃなく蕎麦を使った「焼き蕎麦」のメニューがあるらしいです。
まだ試す勇気がございません(どうも写真で見たところ、ソース味?)。
一度だけ、青森からの帰路に渋滞に巻き込まれて夜の8時で、まだ半分、って時に、空腹のあまり「マズいだろーなあ」とは思いつつもそこで食べてみたことがあるのですが、予想通りの「ミゴトなマズさ」で、ミョーにナットクしたキオクがございます。
ま、「蕎麦」だなんて思わず、カタカナの「ソバ」と割り切って、「お笑い」のネタに一度行ってみるのもいいかもしんない。

ところでマイ焼きそば(?)は富士宮系(?)の蒸し麺を使って、具はベーコンときぬさや&舞茸、ってのが最近の定番です。これは某店のベーコンとほうれん草&椎茸の焼きそばのパクリなんですが。
で、もひとつ「開発(?)」したのが「焼きラーメン」でございます。
こいつは薄切りのバラ肉を炒め、そこにもやしもぶちこんで火が通ったところで器に一旦移し、フライパンでは残った油もそのままにお湯 250ccをさし、沸騰したら、細縮れ麺を茹でます。茹で上がったら、余ったお湯は捨て、さっきの豚バラ&もやしを戻して一緒に炒めましょ。
味付けは「味覇(ウェイパー)」ってゆー中華調味料を使います。塩・胡椒も軽くふって、仕上げは火を止めてからゴマ油を少量、まわしがけ。器に移し、小口で切ったネギを散らして出来あがりでございます。
permalink No.307

Search Form