フェラーリ・・・
つったって


2003-03-08
フェラーリCF3ってえレーサーが本日発売されました。
価格は100万円です。

え?自転車が100万!なんてビックリしてるヒトも多いでしょうが、いえいえ、別に驚くほどのことじゃありません。かってイタリアの Bottechiaじゃたしか163万円ってのがあったし、同じくイタリア製、憧れ(?)の Cinelli RAZORのファニー・バイクなんて、230万円だったハズです。
特にジロ・ディターリャやツール・ド・フランスで使われる、ほぼワン・オフみたいなワークス・マシーンなんてネダン聞かないほーが身のため、っつーもんでございます。
フル・カーボンのシート・チューブレス(クランクから上に伸びてサドルに至るチューブが無い設計)・フレーム「C4(チ・クヮットロ)」に再高級パーツを組み込んでったらそらもう、フツーの乗用車が新車で買えるおネダンにはなっちまうのでございます。
ワタクシの愛車、栗田氏によって設計・製作されたフレームに「通常」グレードのパーツで組んだ「メビウス・Z」で、Fenderのクラプトン・モデルが3本買えますからねえ。
オーダーじゃなく、出来あいのアメリカ Cannondale社製のほうでも、その半分近く。いっちゃん安い国産レーサー(手元シフトじゃなく、インデックスですらない、オールド・スタイル)も本来は8万円程度のモデルなんですが、ハンドル・バーやステム、シート・ピラーにサドル、LOOKクリップレス・ペダルやマヴィックのホイールなどで、結局2倍近くいっちゃってるんですよ。

って、こーして考えてみると、ますますワシってギタリストっつーよりサイクリストだな、こりゃ。
一本のギターに、これまで8万円以上出したコトないもんなあ・・・
いえいえ、いちおー弁解させていただきますってえと、自転車と言っても「レーサー」の場合は、下りなんかで軽く100km/hは超えちゃいます!だから、「イノチ」を預けてるんでございますよ。ま、たしかにスキーなんかでもその位は出ますが、あちらはコケてもゲレンデですからね、他のスキーヤーとからむ、なんてえ不運でもなけりゃあ、さほど生命のキキにまではなんないっしょ。
ところがこっちは道路ってえあの狭いゾーンの中で、なんにもブツからずに転げてって自然に止まればいいんですが、対向車は来るし、道の脇にゃあブツかったらえれえ目に合いそなイロんなもんが雑然と存在しとりますからねえ。
ギターでイノチに関わる、なんてえと、せいぜい感電事故くらいのもんでしょうが、それってギターの価格にゃあマッタク関係ないもんね。

カンジンのフェラーリCF3ですが、去年秋の東京サイクル・ショーで発表されたコルナゴCF3のコトでございます。ま、自転車知らないヒトでもフェラーリは知ってるんで、話題としちゃあそっちのほーが、ね。
画像で見る限り、フル・カーボンのセオリー通り、コンポーネンツはカンパニョーロ(クランクはコルナゴのカーボンってえハナシもある)で、限定 750台生産で、日本には 50台が割り当てだそうです。「カネはある。知識は無い」なんてえ方におススメ。
知識と愛情のある方なら「別な」行き方があるでしょ。10万円でも「愛せる」レーサーは作れます。でも、イバりたいんだったら、そりゃ100万円でもいくらでも、好きなだけカネかけてちょ。
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