成金さん
いらっしゃ〜い


2003-03-09
いやあ、いい天気でしたねえ。
ただ、風はケッコウ冷たくて、公園で遊んでるコドモたちもほっぺは赤くなってました。
それでも陽ざしを受けると暖かくてキモチいいですね。

午後はそんなふうにおサンポに出たんですが、午前中は洗濯をしながら(って洗濯はワタシじゃなく、全自動洗濯機がやってるんですが)手近に積んでたCDを少し整理しよ、なんて思ったんですが、そしてると、あ、これ最近聴いてねえなあ、なんてCDプレイヤーにセットしちゃってついつい・・・

1997 となってるけど、録音時期じゃなく、リリースだなこりゃ、ってえジェファーソン・エアプレーンの廉価盤(¥980?)のライヴじゃあ、「Watch Her Ride」がいい出来ですねえ。スロー・ブーギを基調としたカッティング、でもコード進行はブルース・フォームじゃないんですが、なかなかいいノリしてますねえ。で、そのヨーマ・コウコネンのギターの音からの連想で次ぎに聴いたのが、日本のバンド、ラヴ・タンバリンスの「Midnight Parade」でございます。ややジミ・ヘンドリックスにも色目を使ったようなワウがらみのギターが背景を紡ぎ、その前景に Ellie の、いささか温度の高くないヴォーカルが行き交う、と。ふむ、このヴォーカルの温度の低さっての、ある意味、グレース・スリックにも言えるかもね。特に「Somebody To Love」なんて、ジェファーソン以前のグレート・ソサエティでの同曲よりもさらに下がってるよな気がします。

ただ、こうやって聴き継ぐと、さすがジェファーソン・エアプレーン、っつーか、ホントは「さすがジャック・キャサディ」と言うべきなんでしょが、ボトム・エンドのクォリティはおーちがい!ベースはやはりジャック・キャサディでございましょ。あの『After Bathing At Baxter』での「Last Wall」あたりのベースなんて「白人の」ドライヴィング・ベースのベスト、と勝手に選定しちゃいましょ。え?じゃあ、ドライヴしないほのベストは?そらあんたスコット・ラファロでんがな。ま、それが誰だか知らんちゅうヒトでも、かなりのお方が聴いとりまっせ。「デビーのワルツ」ってえビル・エヴァンスのピアノ曲、ま、一応ズ〜ジャってえことになっとりますが、もはやイージー・リスニング的なBGM界の「名曲」となってるのがございまして、聴かせればたいてーの方が、あっ!聴いたコトある!っちゅー可愛いらしいナンバー。こいつのベースが「その」スコット・ラファロでございます。もちろん一般大衆のみなさまはピアノに耳が行ってますから、おそらく気付くこともございますまいが、実にスポンティーニアスな(?)かつ、フリー・フォームっぽい「歌う」ベースがボトムを締めておるのですじゃ。

ま、唯一、ジャズ界でワタクシのココロを揺さぶったアルバート・アイラーっちゅう異才がかっておりまして(たしか、ある日、ハドソン・リヴァーで死体となって発見されたんじゃなかったっけ?ワタクシの「JAZZ」はそれとともに終ったのですが・・・)、そのアルバム、『My Name Is Albert Ayler』でのベーシスト、ニールス・ヘニングス・エルステッド・ペデルセンなんてのも少し「気にはなった」りもしましたが、でも、ベースだけでみたら、やはりスコット・ラファロのほーが・・・

やがてスライ&ザ・ファミリー・ストーンのラリー・グラハムのベース&スケベっぽいヴォーカルがツボにはまって、ついにはグラハム・セントラル・ステーションまで追いかけたもんでございます。ま、追いかけはしましたが、やはり彼のベストはスライにいた時のよーな気がするなあ。

ベーシストにありがちな(?)ジャコ・パスやスタンリー・クラークあたりに傾倒する、ってのがワタシのバヤイまったく無くて、と言うより、ベースでもギターでも、あるいはヴォーカルであっても、あまりにテクニカルな(本人たちにとっては自然なものでも、それにカブれるほーは、どしてもその傾向ツヨいよねー)方向には抵抗があって、むしろ、「常に」ココロが「テク」を上回っていて欲しい、つー理想があります。ま、あまりにテクが低過ぎるのは問題外ですが、テクがあるコトで、逆に「やりたいコトをスナオにやるより、こんなにスゴいのが出来る、ってコトを誇示する」よーになっちゃうヒトが多いよな気がすんですよねー。
テクなんて、自分のやりたいコトをすんなり出来る程度にあればいーんじゃないの?どーも、ムダなテクばかりタメ込んでる「テクニック成金」が多過ぎますよ。特にギターはね!
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