隣室の
スタインウェイ


2003-03-26
こないだ東京で買って来た「ナイロン弦( KAMAN/Acoustic Nylon Ball End! )」を、Fender の「ちびガット(米 Fishmann 社製アンダー・サドル・ピエゾ PU を自分で取り付けてエレ・ガット化)」に張ってみたのですが、4、5 & 6 弦の、いわゆる巻き弦が、なんと「ブロンズ」じゃありませんか!
めちゃめちゃワルい予感がしたんですが、やはり「悪い予感は当たる!」
ナイロンの1〜3弦と比べ、音量も音質も左手の指先に感じる手応えも、撥く右手に来る感触も、どれも「違い過ぎ」です。それに、黒いナイロン弦そのものも、陰影に欠けた「安直な」音で、本来のガット・ギターのもつ表現力には及ばないようです。

う〜む、探していたアーニィボールのボール・エンド・ナイロン弦が無いんで、これにしたんだけど、ひょっとして、そっちもこんななのかなあ?あ、とめごろおさんが、それ張ってたような気がするなあ。そのうち聞いてみよ。
とりあえず、KAMAN は「失格」。張った弦をまた全部外して、だいぶ前に安売りされてたのを買っといた国産 Y 社のガット弦に張り換えです。

ふうむ、やっぱりガット弦、って銘打ってるヤツのほが、音に表情がありますねえ。その前に張ってた「高級弦」ほどじゃあないけど、ピッキングの強さや位置、はじき方などでトーンがかなり変化します(って、それ当たり前だよね。あのナイロン弦は、いったい?)。
チューニングも落ちついてきたあたりで(張ってすぐは、どんどんピッチが下がっていきます)、PU を通した音をヘッド・フォーンでチェックしてみましょ。う〜ん、やっぱり、以前の高い弦に比べると、ややシンプルな音かな?ま、ピアノで例えればスタインウェイとヤマハの違いみたいな感じやね。え?どっちがどーちゃうのか判らん? そやねえ、スタインウェイのピアノを隣りの部屋で聴いてるみたいな「くぐもった」音がヤマハゆうたら判る?音が「トロい」のよ。
たぶん波形で見たら「トロい」ってのは、細かい上下が少ないってこってしょうね。基本波形は、まあいいとして、その細かいトコが音の表情を作ってるワケで。

こーして、新しい弦を張られた Fender ちびエレ・ガットは、先遣隊(?)として今日、旅立って行きました。これからおよそ三週間のあいだ、向こうで「現地の空気に慣れ(?)」つつ、主人の到着を待つワケですが、同時に身を寄せた先で「可愛がって」もらいなさい、みたいな、言ってみりゃあ「可愛い子には足袋をはかせろ・・・ じゃなかった、旅をさせろ」
ってヤツでげすね。
ま、考えようによっちゃあ、丁稚奉公に出したよなもんかなあ?って気もしていますが。(グレて出奔したりしなきゃあいいけど)

さて、間もなく弘前大学にも他の私大にも新入生が来る時期ですねえ。ブルースに興味あったり、楽器が出来て、セッションしてみたい、なんてひとがイッパイいるといいなあ。市内のライヴ・ハウスで、だいたい月に 2 回はブルースのセッションを開いています。新入生たちがイロイロな悪の道(?)に踏み込む前に、なんとか、「ブルース」に引きずり込みたいもんでございます。
って、こっちのほうがよっぽど「悪」かもしんねえよなあ、ぶわっはっはっは!
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