エメラルド・グリーン

2003-03-29




あんまり天気が良くなかったんですが、せっかくの週末ですから「ぷ」さんと一緒に Beat でウェスト・コーストへ(つまり西津軽郡でんな)。
弘前あたりは小雨がパラついてる、ってえ程度だったんですが、岩木山の北西側を走るバイパスを進むうち、雨からミゾレ、あるいはアラレみたいになってきて、こりゃあ冬に逆戻りですねえ。さすが山の近く、でございます。
でも、地表温度がもう上がってきてますから、道路は濡れたままで、最後まで「白く」はなりませんでした。

←真っ先に向かうのは、そう、あの森田村の「一番食堂」でございま〜す。
そもそもこのお店は、これまた「ぷ」さんとドライヴ中に、ちとハラ減ったね〜。でも、このヘン、洒落た店も無さそだし、だったらダメもとで、最初に出合った食堂でラーメンでも食べよ。なんて、実に安直に決定し、フと見たら、まさに絵に描いたよーな「タダの食堂」があるじゃありませんか。さいわい、店の前にクルマ駐めるスペースも充分あるし、ま、長いことやっててそうだから、そんなヒドい味でもねえだろ、ここに決定!・・・ と、ホントにそーやって気楽に入った店だったのです。
ラーメンとギョーザにしよ、思ったら餃子が無くて、それじゃあ、とチャーシュウメンにいたしました。
最初のひと口は、ん?味、薄め?っちゅう感じでしたが、それがど〜でしょ、食べてくにつれ、どんどん旨さが「押し寄せてくる」のよねー。ケッキョク、ツユの最後の一滴まで飲み干してしまいましたがな。「旨いっ!」
お店を出て、ふたりして「美味しかった〜!また来ようねっ!」と言い合ったくらいですから。
今では、この森田村・一番食堂のラーメン(あ、実際にはチャーシュウメンです)が、ラーメンを評価する際の「ベンチ・マーク」となっておるのでございますよ。
ま、唯一「難」を言えば、「遠い」!これですねえ。
直線距離でおよそ 22km、実際の走行距離で 25kmはありますからねえ。JRの駅ですと11駅目(五能線上り。39km )で、弘前駅からの所要時間は 57 分です。
駅からまっすぐ行って突き当たりを左に曲がって少し歩くと右側にあって、駅からは歩いても五分くらいでしょうか?
クルマだと(ルートにもよりますが)弘前からはやはり一時間くらいかな。

これじゃあ、ちと思い立ってスグ行く、なんてえワケにはまいりません。まとまった時間あるときじゃないとね。
それでも最近じゃあ、それとはまたちょっと違った味わいで楽しませてくれる黒石の「おだ食堂(正確には食事処おだ)」や、市内・茂森の「田澤食堂」、そしてラーメンじゃなく、担々つけ麺や涼麺なら「ここ」ってゆう同じく市内・富田町の「三升屋」なんて「隠しダマ(?)」があるんで、それほどの「飢餓感(おーげさな!)」は覚えずに済んでますが。
それでも月に一度くらい、無性に食べたくなるんですよ。ここのラーメンが。

一番食堂の後は、さらに西に進み、早春の海を見に行きました。
水平線近くは「暗緑色」から、空を反映した「緑灰色」に変わり、かろうじて空との溶け合いを踏み止まっている感じですが、目を落として、岸近くを見ると、これが意外と明るいエメラルド・グリーンを含んだ輝きをたたえているんですよ。やはり、春が近いのかなあ?
この時期、空が晴れてさえいたら、津軽半島の先端近い小泊村の、竜泊ラインが最初に海に出るあたりの海の色が、それはもう、深く艶やかなブルー・グリーンに輝いて、まだひと気の無い海岸を独占して歩く「とびっきりの」ゼータクが出来るんですが。

この天気では、吹雪の中にそびえ立つ「風力発電」の風車を見に行こう!なんてアイデアだったんですが、そんな時に限って風も雪もやんで、風車、よ〜〜く見ればユックリ回ってるかな?なんてえ程度じゃあ〜りませんか。ま、ありがちよねー。なんだかな〜、回ってない風車って、ちょっと「おマヌケ」でした。

帰りは五所川原市に抜けて、そこからは新しく開通した「五所川原道」とかってのを通ってみましょ。ナゼかって?ふふふ、実はねえ、ヘタレなら絶対ビビりそな「十和田霊泉」ってコワ〜い湧き水の「神秘性」をブチ壊しにしやがった道路、ってのがコレなんですよ。だから今度は上から「十和田霊泉」を見下ろしてみよ、ってワケなんですよ。
一瞬だけですが見えました!でも、この道、自動車専用道路で、なんだか将来は「有料化」しそうなんで、そっから降りてく道は「ございません」。
ここを日常的に利用するドライヴァーでも、この下にそんな「心霊スポット(ウソです)」がある、なんて知らないひと多いぞ、きっと。
permalink No.344

Search Form