440Hz

2003-04-12

ここんとこ連日、Screamin’ Jay Hawkins の二枚組み CD、『SPELLBOUND 1955-1974:Bear Family Records BCD 15530』をアップするために聴き込んでいるんですが、そこで気がついたのは、チューニングのズレについてです。
コード進行を採るために、ギターで一緒に弾いてみているんですが、一部の曲では「A=440Hz」の基本が合致しないんですよ。
ってコトはだねえ、その部分の再録に際して、マスター・テープからではなく、EP(Extended Playの略で、いわゆる「ドーナツ盤」と言われる 45rpmの 17cmシングルのこと。たまに17cm、33・1/3rpmの「CP:Compact Play」と誤解している記述が見られますが、本来の意味は「45rpmの 17cmシングル」です)や LP のアナログ・ディスクから「起こす」時の速度調整がいー加減だった、ってコトなんでしょか?

ギターとベースとドラムにブラスだけ、ってえ構成なら、まあ、滅多に無いコトながら、みんなしてチューニングがクルってた!なんてコトも不可能じゃあありません。でも、ピアノが入っている限り、チューニングがクルって聞こえるなら、それはたぶん再生スピードが(あるいは原盤のカッティング作業時のスピードが)「おかしい」ってコトでしょ?だとすると、曲のテンポ自体も「正しくない」可能性がありますよねえ。ま、テンポの方じゃ、そのクルいはさほど「深刻な」ものじゃあないでしょうが。
しかし、それにしても、ピッチがズレてる、ってのは釈然としませんねえ。

ところで、Black Music Reviewの5月号増刊として、ブルース・インターアクションズ(Blues Interactions Inc.)から、「来日ブルースマン全記録 1971-2002」という本が出ます(奥付によると、5/1発売)。定価は 2,100円ですが、14曲入りの CD が付いており、Otis Rushの"Gambler’s blues"や、John Littlejohnの"Kiddeo"などの日本でのライヴが収録されてるので、決して高くはない(と思うんすけど)。
で、この本にワタクシの書いた(つーか、ホントは編集者にメールで送った、当時の事情説明が、そのまま掲載されちゃったもの)原稿もちゃ〜んと入っておりまして、目次のトコにも、ダディ正井とともに「宮川おさむ」の名が!うひ〜、なんざんしょ、このくすぐったさは?

ま、それはともかく、70年代のブルース・ブームあたりにも興味がおありでしたら、ゼヒ一冊、買ってやってくださいまし。編集の妹尾みえさんもヨロコぶと思います。

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