From MIYAZAKI

2003-04-23

かなり黒石市寄り(つまり東のハズレね)のスーパーまで足を伸ばしてみたら、やはり、いつものスーパーにゃあ無いもんがいっぱいあって面白いですね。でも、他のとこじゃもっと安いぞ!ってもんもあって、やはり買うもんは選ばなきゃね。

さて、そのスーパーの「お肉」のとこ見てたら、あっ!あ〜っ!ああ〜っ!ぬゎんと「宮崎牛」ってのがあるっ!こんな遠いところまでちゃんと運ばれてきたのねん。ゴクローさまでごじゃりまする。どれ、ちゃんと「成仏(?)」出来るよう、美味しく料理して食してしんぜよう。
この宮崎牛ってのは、これも当然、黒毛和牛で、1999年の春には、JALの国際線ファースト・クラスで出されるメイン・ディッシュのステーキ肉に採用されました。これは、1990年から始まった宮崎牛のアメリカ輸出がケッコー順調な伸びを見せ、アメリカ国内の各地で、20を超えるレストランや高級食材の店で販売されるようにまでなったことが大きく影響しているものと思われます。アメリカ国内では、現地のステーキ肉のおよそ5倍程度の価格で売られているようで、かなりの「高級品」ってことになりますね。「柔らかさ」や「味わい」もさることながら、焼いた際の「香り」の評価が特に高いようです。

しかし、その宮崎牛も、2000年の春に、宮崎市の農家で肥育していた中から、口蹄疫に感染した牛が発見されたことで、一時的な後退を余儀なくされた経験を持っています。この時点で宮崎県内の肉用牛の生産量は、北海道、鹿児島県に続く全国3位、ほぼ2万頭が肥育されていましたが、消費者の宮崎牛離れ(なんでか、ついでに隣接した鹿児島と熊本の牛肉もトバッチリを受けてたみたいですが)、という逆風にさらされることとなりました。

てなワケで、ひところ不遇の時代もありましたが、「宮崎牛」はもはやリッパなブランドとして確立されておるのでございます。おるのではございますが、ここ、「とーほぐ」では、かの有名な、山形県の「米沢牛」、そして岩手県の「前沢牛」、ついでに県内でだったら知られてる「田子(たっこ)牛」に比べても、まあ〜ったく知られておりません。
したがって、このスーパーもまた、なんだってそんな遠いとこから仕入れてきてんの?つーギモンはあるんですが、ま、さすが「流通の時代」、青森県のナントカ豚が九州で売られてたってえハナシもありますから、同じようなもんでしょか?
この宮崎牛、そまっちの児湯でも肥育してるんですが、1999 年秋の資料じゃ、他の地域に比べて「A5(トップ・グレード)」の割合がいっちゃん低くて、結果的に kg 当たりの単価が最低になってしまいました(高かったのは西諸県で ¥3,034-。児湯は ¥2,367-。県平均は ¥2,642-)ま、3年前のハナシですから、現在は判らないのですが、児湯にはガンバってほしいものでございます。

さて、その宮崎牛、あまり高くない「バラ肉うす切り」ってのを買ってきて、最初は「ささがきごぼう」も使った「牛の柳川」を考えていたのですが、フと、先日都内墨田区の某店で(って決まっとるがね)いただいた「牛こまステーキ(かな?カクニンしてないんでヤマカンどぇ〜す)」を思い出し、急遽予定を変更し、そっちにしちゃいました。薄く切ったオニオンの上に肉を並べ、まず弱火で脂を落としましょ。タマネギが透き通ってきたら火を強めフライパンもハデに煽ってイッキに炒めます。で、いそいで舞茸を手でちぎって上に散らし、やや火を弱めてフタしちゃいます。舞茸に加熱し過ぎは禁物よん。フタとって「クレイジー・ソルト」&フツーの塩、そしてブラック・ペッパーで味を整えたら仕上げに白ワインをサっとまわしがけ。そのアルコールがトぶまで煽ったら出来あがり!うひうひ、さすが宮崎牛、香りがええわあ〜!
ん?某店とはだいぶちゃう味になってるけど、これはこれで美味しーから、ま、えっとしょ。それに今回、宮崎牛のストレートな味をチェックしたくて、少し塩ひかえてみたんですよ。これ、しっかり味付けしても、そーとーイケるんちゃうかな?次は皿盛り牛丼の異名をとる「牛焼きライス」にも使ってみよっと。そまっち最近、宮崎牛、喰ってる?

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