ムコ養子?

2003-04-25

りっきーさんからスゴいモノが届きました。
Fender のディフージョン・ブランドである「Squier」(実質的には、Fender Japan )製のストラトです。ボディは3トーン・サンバーストのフィニッシュで、ネックはローズウッドのフィンガー・ボードとなっております。

りっきーさんからは「いかように改造してもケッコウ」というお墨付きをいただいておりますので、まず最初はネック交換でしょうね。ローズウッドから、ウレタン・クリアーのメイプル・ネックにチェンジいたしましょ。
ツルツルピカピカのラッカー・フィニッシュのメイプル・ネックだと、チョーキングする弦は滑り過ぎの傾向があるのに、手の平は逆に「張りついた」みたいになって、滑りがあまり良くないんですよ。見た目はキレイでいいんですがね。あ、それと、経年変化で黄変しちゃうのがイヤなんです。それが「いい」って言うひともかなりいるみたいですが、ワタシはダメ。なるべく白っぽく、せいぜいスキン・ベージュ程度の色までが許容範囲かな。
そこいくと、ウレタン・クリアーのマット仕上げ(つまり、あんましツヤの無いヤツね)だと、弦は滑り過ぎず、かつ、グリップが張りつくこともない、しかも色が焼けにくい、ってゆー、ワタシの理想のネックになるのねん。
だから Fender Jaguar のネックって、どんどん色が焼けてくし、ツルピカ・フィニッシュなんで滑りがイマイチで、どしても好きになれませんでした。(STチャンプのネック使えないか?なんてチャレンジしたくらいですから。ケツロン:ダメ!ネック・エンドとボディのえぐり、ちりが合わないのよねん)
メイプル・ネックの色について言うと、これは「音」にも「演奏性」にもカンケー無いんですが、ワタシの好きなスウェディッシュ・ファーニチュアに多く見られるトネリコなどの「白木」のカラー、しかも、それにマット・クリアーが掛かってるのが「堪らなく」好きなんですよ。したがって、あの白っぽい感じがいつまでも残っててほしいんざます。
ラッカー・フィニッシュだと、白木→黄変→ヤニ色って変化が「イヤ」なのじゃ。あれがいいんだよう!ってえひともいますがね。

ボディの方じゃ、ナチュラル・フィニッシュっての滅多に無いんで(モチロンCBS時代のラージ・ヘッドのナチュラルなどの「有名な」モデルも存在しますから、「皆無」ではございませんが)黄変がモンダイになることは少ないのですが、淡色系では、やはり紫外線による退色・変色が(さらに、湿度コントロールをなおざりにしてると、塗装膜の表面に細かいクラックが入る、なんてえ別なモンダイも起きるようですが)あるようでございます。
基本的に、ラッカー・フィニッシュは、周囲の湿度が低下すると、分子間の隙間が水蒸気を通過させるサイズになるため、ごくユックリとボディの水分を外に出して行く効果があるので、何年もすると「枯れた」いい音になってゆく、なんて説もございました。

ウレタン塗装だと、たしかにそこら期待出来そもありませんね。でもワタクシ、別にギターに「枯れ」を求めてはおりませんので、あまり気にしてないんですよ。「枯れ」という意味では、セミ・アコなどの(内側に)塗装されて無い面を持ってるギターのほうがスゴいですからねえ。
それに、本来、ギターの塗装って、完成された状態を、なるべく長期間「保つ」ために施されてるワケですから、その「保護能力」の面でもウレタンが理想的だと思いまっせ。「枯れ」ていい音になったかどうか、じゃなく「枯れた音」ってだけで有り難がってるよーな気がするんですが。
枯れて「いい音」になるケースだってあるでしょが、たいてーは「ただ」枯れただけ。
自分が欲しい音、ってえちゃんとした「芯」が無いと、それこそクチのウマいギター屋さんの言うがまま、なるほど、これが枯れた音か〜!こんだけ枯れてて見た目もキレイなら120万ってえネダンも判るなあ・・・なんてネギカモ状態になっちゃうんでげす。

ま、ヴィンテージ・ストラトに120万払うヒトがいるから、そんなショーバイが成り立つんでしょうが、エレキはヴァイオリンじゃあないんだから、そんな「名作」は無いと思うぞ。イバリ効かすために買うんだとしたら、たぶん逆効果だね。目の前じゃ皆さんスゲえ!ってカンシンしてくれるでしょが、カゲではなんて言ってることやら・・・ハダカの王様ジョータイかな。

ありゃりゃ、改造プランのハナシのハズが、またまた脱線してしまったわい。それはまた今度ね。

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