オヤジたちの コダワリ 2003-06-10 | あ、さて、ワタクシの昨日の日記、ミョーに短い、とお気付きになられた方もおられるのではないでしょうか?さよう、それには、ち〜とワケがございまして。 ちょうど夜の10時あたりから、日記をしたため始めたのでありますが、そこに知人から珍しく電話がかかってまいりました。ん?なんじゃ?と思ったら、「いとこからウィンドウズの PC を貰ったんだけど、どうやって接ぐのか判る?」ってものでした。 うげっ!接ぐ、ったってああた、プロヴァイダと契約を済ましてんならともかく、プロバイダ?それってナニ?っちゅーレヴェルでございますから、モチロン、んなもんちゃんとやってるワケぁございません。 その PC に CD-ROM ついてきてるでしょ?と尋いても、なんせこれまで「パソコン」なんてえ恐ろしげなものわしゃあよー判らん、とのたまっておられたリッパなオヤジ・・・ うーっぷす!シツレイ、おとうさんでございますから、さっぱりラチがあきません。 仕方が無いので、ともかく明日イチで量販店に行って、パソコンの売り場あたりに置いてある、ダイアル・アップ用の CD-ROMをカッパラって・・・いや、もとい、いただいて来て、それで、っちゅうアドヴァイスをすると、ダイアル・アップって何だ?なぜいまスグ接げないのか?それにそのプロヴァイダって、どれかを選ばなきゃいけないのか?だとしたら、いったいどう選べばいいのか?一番安いのはどこだ?と「山のように」質問が帰ってまいります。 まったくもう、そばに誰かパソコンに詳しいヤツいねえのか?と尋いても、会社の若いのはいっぱいいるけど、そんなのに尋くのは「気分悪い」だと。おいおい、だからってなにも高い電話代かけて、わざわざ弘前にいるオレに尋くこたあねえだろう。 どうやら、これまでさんざツッパって、パソコンのコト、いや、それに夢中になってる(ように見える)ひとたちのコトを、いーだけ悪く言ってきたみたいなんですねえ。 だもんだから、いまさらあいつらには尋けない、と、そーゆうコトのようです。 いやはや、ジジイのツッパりもけっこータイヘンですのう。 あたしゃあ、みなさんご存知のよーに「軽佻浮薄」を絵に描いたよーな人格でございますゆえ、市内の河合楽器に「弘前初の(?)」シンセサイザーが入荷した時にソク買ったバカってのがワタクシでございますし、ツール・ド・フランスでベルナール・イノーが LOOKのクリップレス・ペダル使ってるのを見るやいなやソク発注し、ミシュラン・スリックも同じくお先走りでございました。 まだアナログのころから携帯電話を使い始め、まずショート・メールから [i-mode] での iメールへ、っちゅー進化(?)を遂げてまいりました。そして遊びで買ったポケット・ポスト・ペットから H/PCへ、したらもうホームページをアップするまでは、ほんの1ステップでございますよ。 なんか、昔っから、あんまり「新技術」に抵抗が無いのよね〜。 だいたいオヤジのみなさんは、CD? あんなものからホンモノの音なんかせん! てなコト言うのがお決まりのパターンなのでしょうが、ワタクシ、マジで昔っから、あのアナログ盤の溝に溜まったカス・ゴミか、はたまたキズのせいか?ってえ「シ〜」ってえ音が大っ嫌いだったんですよ。 なにか本来は無かったモノを「付け足して」しまうアナログ・オーディオってのがユルせなかったんでげす。 だから、初めて CD を聴いたときには感動しましたねえ。 ホントの静寂の中から音楽が始まるんですから。 しかも、それまでは皿臭い音・紐臭い音なんてえ、独特な変調特性、いわば「歪み」でしかないものを、さも「味」であるかのように云々するウソ臭さがまかりとおっていましたが、CD の音には、そんな痩せガマン系の修飾語はいらないんですよ。 確かにサンプリングで切り刻んで、信号上ではステップなワケですから、もちろん原音とは違います。でも、それ言ったらこれまでのアナログだって位相回転や、伝送系の混変調など、原音に忠実だ、などとはとても言えまへん。 量販店で 5,980円で売っている CD プレイヤーで、付属したヘッドフォン使って聴くヨー・ヨー・マの無伴奏チェロに、アナログのターン・テーブルと管球アンプで、それと同程度の「ノイズの無さ」および「サウンド・クォリティ」で対抗するとしたら、いったい幾らかかりますかね? 非接触型のレーザーで溝を読みとってアナログ盤を再生する、ってえプレイヤーが「 200万円ほど」いたします。それだったら「真っサラな」ディスクを用意してゴミの殆ど無いクリーン・ルームで再生してれば、かなり 5,980円の CD プレイヤーに迫れるでしょう。 ただ、前にも言ったと思いますが、その「アナログ・ディスクのすべてを引き出してくれる」っちゅーレーザー・プレイヤー、ご他聞に洩れず、その検出には「とーぜん」ディジタル技術てんこ盛りなのは言うまでもありません。 旧来の針で溝を引っ掻くタイプのピック・アップは可動部分の共振、内部損失、コイルでのインダクタンス成分、円周上の位置によるトラッキング・エラーなど、最初っから「問題外」でございます。 ま、あの音が懐かしい、ってのは判るし「ノスタルジィ」としての価値は認めますが、それって「アナログのほうが音がいい」ってのとは違いますぜ。 「アナログの、あの独特の歪みのある音が好き」と言ってほしいなあ。 「好き」なものはしょうがないですからねえ。ただ、ひいきの引き倒しで、ディジタルの悪口コクのはヤメていただきたい。 たった 5,980円の CD プレイヤーがヘッドフォンで聴く限り、かっての100万円以上もかけたオーディオ・セットより「いい音」がするんですから。この時やっと、「いい音」が隅々まで往き亙ったんです。エリート意識のあるオーディオ・マニアにとっちゃ「気に食わない」かもしれませんが、やっと、誰でも「いい音」で聴けるようになりました。 あんなのはホントの音じゃない!なんて言ってますが、ならアナログ・ディスクだって一緒です。 んなトコにかけるカネあったら、ナマ聴きに行け!ってんだ。 楽器とあんたの間に電気関係・電子関係がなにも無い、ホントのナマ演奏を、ね。 さて、例のオヤジ、今日は音沙汰がありません。宗旨を変えて、会社の若いヒトに尋いたんでしょか?ホントはそれがイチバンいーんですよ。 みんな、オヤジがコンピュータにヨワいの「当たり前だ」と思ってますから、別にいまさら尋いたからって「あらためて」バカにしたりはしないでしょ。 ああ、でも、明日からまた質問責めの電話が連続したらどーしよ。居留守使おっかな〜? え?そんなコトここに書いたらバレるって? おいおい、まだネットに接続もしてないんだから、これ読めるワケ無いっしょ!逆に読めるジョータイになってんなら、電話なんか来ねえって。 |
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No.416