HOBBY

2003-06-24
およそ今から四十年ほども前(なんて聞いただけで、もう気が遠くなる青少年も多いことでしょうが)「自動車ジュニア」とかゆー雑誌があって、それがワタクシのクルマ趣味(?)の始まりだったと思います。
それまでは「模型とラジオ」っちゅー雑誌を買い続けていたのですが、中学校に入ってから「気象部」ってのと、副業(?)で模型飛行機クラブとかゆーとこにも出入りし始めると、そこにあった実技訓練用のホンダ・スーパー・カブに乗るのを覚えちゃって、そーなるとエンジンものに興味が移り、買う雑誌も、もっとコアな「航空情報」ってのと、前述のクルマの雑誌になったのです。

航空情報ってのは、これまた飛行機オタクだった年上のいとこの影響で購読し始めたのですが、ホントの航空関係者のための雑誌で、だもんだから、その内容も、B社が某国空軍から戦術爆撃機を受注、とか、G社の試験飛行が延期、なんてのばっかで、中学生がそれ読んでどーすんじゃ?って気も(今なら)しますが、当時はホンキでいろんな飛行機(もち、ホンモノのね)を「設計」してたものです。
この趣味は高校に入ってさらに磨きがかかり(?)マジで「航空力学」の専門書を買ってきて、翼断面のNACA(後の NASA です)ナンバーまで研究し、特に主翼のアスペクト比(翼長/翼幅)に関しては模型まで作って「降下率」の実験をするほどのめり込んだものでした。
この趣味のおかげで(?)気体密度「ρ(ロウ)」とか、はたまた対数「log」なんてーのがちったあ身についたのか、物理の成績はミョーに良かったのでございますよ。

さて、「自動車ジュニア」って雑誌にはすぐ飽き足らなくなり、かわって読み出したのがもっとブ厚い「CAR MAGAZINE」ってヤツでした。たしかこの雑誌は式場壮吉氏あたりが関わっていたように記憶しています。
しかし、当時はまだ中学生から高校生になったあたりで、免許なんてムリでしたから、クルマに対する興味ってえのが勢い「ルックス」、つまりデザインに集中していたのは確かで、それはいまだにアトを引いていますね。
この頃に形成されたクルマに関する「美意識」の主流となっているのは、やはりイタリアン・デザインで、たとえばピニン・ファリーナの Ferrarri スーパー・アメリカや、Alfa Romeo のザガート・ボディなど、その洗礼を受けてスタートしていますから、どうしても最近のキュート指向やらアグリーなデザインには「嫌悪感」を持っちゃうんですよ。

ただ、高校で知りあった同級生(後に HONDA に入社し、初代 Civic の設計に関わった)の影響で、同じクルマでも「CAR GRAPHIC」に転向しています。
この雑誌は、かなり長期間読んでいましたが、アイドリングに関するオピニオンで、あまりにも寒冷地の現状を知らない主張をしていたのでアキレてやめちゃいましたっけ。

さて、こーやって見てくると、音楽の「お」の字もございませんねえ。さよう、ワタクシ、高校を卒業するまでは、さほど「音楽」にイレ込んではいなかったのです。
しかし、いきなりエレキ・ギター( Teisco のセミアコ)買って、ほぼ一年でそこそこ弾けるよーになったとはいうものの、そっち系(?)の雑誌は東京暮らしでヨユーが無かったってのもあってゼンゼン買いませんでしたね。
結局、弘前に帰って来て、映像機器関係の会社に勤めたせいで「写真工業」なんて、これまた業界誌を読んでいた期間を過ごした後、ひょんなコトから喫茶店を受け継ぐこととなって初めて音楽系の「ニュー・ミュージック・マガジン」さらにブルースにのめり込んでからは「The Blues」なんて雑誌を読むようになりました。

でも、この時期には PA 業も始めていたので、「無線と実験」ってゆう、これまた業界誌ってよりは「やや」趣味寄りの雑誌も購読するようになっております。
それと、当時はカウンター・カルチャーの旗振りみたいな立場だった「宝島」(最近はセクシー・グラビア誌?)も読んでましたねえ。別役実氏の「そよそよ族伝説」に出合ったのも、この雑誌上で、でした(でも、ケッキョク宝島は別役氏の連載を一方的に解約しちゃうんですが)。

その喫茶店をヤメてからは自転車の時代(?)です。「サイクル・スポーツ」ってえ八重洲出版のダサい、でもメジャーな雑誌に始まり、「Bicycle Club」ってえ、カッコばっか(?)みたいな雑誌「も」。つまり毎月2冊買うってえ時期でございました。
あ、そうそう、この頃は時々「モノ・マガジン」ってのも買ったりしてましたし、内容によっちゃあ「Popeye」や「Hot Dog Express」もタマに買うって状態です。
自転車雑誌の時代は、理想のレーサー、MÖBIUS Z を入手して収まり(だって、もー読むより走るほーがいいですからね)、'92年に、ついにメンキョを取ることになり、それに先立って「NAVI」を買い始めましたが、これも8月に HONDA Beat Ver.C を買ってからは先細りになり、いつしか買わなくなってました。
同じようなことが楽器でも繰り返されております。
自転車雑誌をヤメた頃、ブルースをやる仲間(「ぶぎうぎぶ」の倉っち、まちゃおなど)が出来て
そーなると「Player」と「Guitar Magazine」をやたら買いましたが、RED HOT Stratocaster から黒ストラト&ちびストラトを入手したあたりで、もう買わなくなってますよ。

どーやら、なんでもそーですが、その世界でのツールを手に入れるために情報集めとして雑誌をフルに利用し、決まっちゃうと後は「実践」がメインになるんで、もーいらん!となるもののよーですねえ。ワタシの場合・・・
え?いま?ありゃ、そー言えば、最近なんの雑誌も買ってないなあ。
つーことはこれからクビ突っ込もう、ってえ新しいシュミは「いまんとこ」無い、ってコトか?
それが「まだ無い」なのか「もう無い」なのかは判んないけどね。
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