Low Down Dirty Shame / Carey Bell
03-07-02 | | Blues of the day・・・ 今日のブルースはキャリー・ベルのファンキーなナンバー Low Down Dirty Shame ! アルバム Deep Down Alligator 原盤、キング KICP 454 からの曲です。 伝統的なブルースをお好みの方々には嫌われるやも知れませんが、このアルバム全体にパワーと「ノリ」で疾走するよなとこがあり、それは一曲目の I Got To Go からもう、Mojo Workin’みたいなパターンのベースから、やたら華やかなピアノだったり、ギターだってエンリョしないよもう!みたいなベクトルでヒジョーによろしい。 キャリー・ベルのハープって「重厚」って感じあまししないよな気がすんだけど、実はそこらがまた好きなとこなんですよ。 このアルバムじゃ特に歌も軽々と「上っ滑り」してるみたいなとこが「かえって」気に入ってます。 ま、ご自分でもハープを「なさる」方からしたら、また違う見方もあるんでしょうが、この手の、例えはヘンですが、ファンク系(?)のビッシリとダンピングの効いたシマった重低音ベースともマッチするハープっての、いいですねえ。
あ、でも、6 月の前半の方のセッションで、某氏が VOX のアンプから出してた音なんかは「好き」ですねえ。ご本人はあましナットクしてないよな表情をされてましたが、ステージ下で聴いていると、すっげえいい音なんですよ。太く、でも芯もあって、独特の飽和感や「歪み」が逆に「シカゴ臭い!(あ、これ、もちイイ意味でね)」。いかにもセミアコのギターやボワンボワンのベースに良くマッチしそうでした。 その意味で、Carey Bell のこのアルバムは、タイトにチューンしたドラムに、スラッピングも織り混ぜるよなクレヴァーなベース、ギターはストラトなどのシングル・コイルのソリッド・ボディ(ホントはどうか判んないんですが、なんせイメージですから)にデジタル系のエフェクトをサラっとかける、ピアノはアイソレーション・ブースで、SONY の業務用 ECM でめっちゃクリアーに・・・なんてゆう仕立てにピッタシの音のよーな気がします。 ふつー、ブルースはあましヘッドフォーン・オーディオ向きじゃあないんですが、このアルバムはそれでもイケちゃいます!
さて、Low Down Dirty Shame、チョーシのいいリフが利いてますねえ! 以前この曲やるとき、この部分をギター・シンセのブラス・セクションにしてやってました。この程度のスピードまでだったらギター・シンセも追従できるんですよ(え?ハイド・パークでの Tearing Us Apart ?ゼッタイ無理!実証済みざます)。でも、この曲って、ドラムもベースも「ちゃんと」ファンクこなせるよなウデ無いとハナシになりません。いや、ウデってより、もっとなにか「根源的な」ものでしょね、きっと。ブルースに限らず「ブラック」な音楽を出来るヒトと、てんで出来ないヒトがいる、と。
あり?日記としては「ブルース度」が上がってるけど、これだけで終っちゃいそうだよ。 それはマズいざます!一曲とりあげる、っての「アリバイ作り(?)」のハズだったのに、スグ脱線しちゃうのねん。悪いクセだわ・・・ |