How Long-How Long Blues / Leroy Carr

03-07-03
1928年6月19日、Indiana 州、Indianapolis で VOCALION に吹き込まれ、大ヒットとなったナンバーです。
シンガーかつピアニストの Leroy Carr と、その伴奏を務め、時にはサイド・ヴォーカルとして参加した Francis "Scrapper" Blackwell の名コンビでは、1934年の、かの名曲 Blues Before Sunrise が知られてますが(実は、Blues After Dark の名前はそこから来ているのでございます。ま、どーでもいいことなんですが)、この How Long-How Long Blues も好きなんですよ。
実は同曲の別テイクがシカゴで同年の12月19日にも録られてまして、出来としてはそちらもなかなかいいんですが、途中、ヘンな雑音が入ってるんですよね。惜しい!

Leroy Carr が生まれたのは19世紀もあと1年と少しの1899年、Tennessee 州 Nashvill。
Indianapolis に落ちつく前にクラブなどで演奏を始めていたようです。
一方の Scrapper Blackwell は、1903年、といいますから、つまり今から100年前(注;この日記をアップした時点のハナシね)ってことになりますか。
North Carolina 州の Siracusa で生まれていますが、生後すぐ一家は Chicago に移っています。
そこで生まれた、この二人によるコンビは、おそらく、1930年代前半の最も人気のあるデュオだったのではないでしょうか?
ただ、酒ばっかり呑んでたこの二人、1935年に、徹夜のパーテイのあげくに Leroy Carr が倒れ、還らぬ人となってしまうのですが(ま、酒に関しては密造なんかでタイホされたりもしてたようでございます。みなさま、お酒はほどほどにねん)。

なんだか「可愛い(なんて言っちゃ語弊がありそだけど)」コロコロと動くピアノと、リズムを引き受けつつも、要所要所にオブリを挟むギターによる背景の前で、独特の「諦念」を秘めたかのような静かな歌が独特の世界を作っていきます。
メランコリック、と表現するひともいますね。あるいは「哀愁」なんて単語が登場したり。でも、このふたりにまさにピッタシのトラック Sloppy Drunk(1930年9月9日 Chicago で吹き込み。Vocalion からリリース。もちSP )なんかを聴くと、そんな内向的な視線ばかりではないよな気もするんですが・・・

1932年以降の録音(名曲 Blues Before Sunrise や Midnight Hour Blues を収録)を集めたアルバム Blues Before Sunrise は入手しやすいのですが、出来れば CATFISH RECORDS から出ている二枚組 CD、KATCD 108 LEROY CARR SLOPPY DRUNK を探してみてくださいませ。
1928年の How Long-How Long Blues に始まり、1931年の New How Long-How Long Blues: pt 2 までの 26曲が楽しめます。

う〜。やっぱブルースを語りだすと長くなるなあ。「今日の一曲」のハズが、ついついヨケーなコトまで語っちゃうのよね。ま、そんなのも最初だけ。そのうちだんだん手抜きになって、八月ころにゃあ、曲名と演奏者のクレジットだけ、なんてコトになってるかも。







さて、弘前はそこそこ晴れてたんで、またBIKEでございます。
ちょうど公園のそばを走ってたときにメールが着信し、ほな、ってんで公園内の木陰のベンチへ。微かながら吹き抜ける風が気持ちイイですねえ。気温は25度くらいでしょうか?最近はあまし気温が上がらないんで夏物の売れゆきがどこもイマイチのよーですね。やっぱ衣料カンケーは、「冬は寒く、夏は暑く」ないとチビシイよーでございますよん。
家電のほーだって、エアコンとかあまし売れないんじゃないの?これが、6月の後半っからミョーに暑い・ムシムシする、なんてえ年にゃあケッコー売れ行きもいいと思うんですが、こんなじゃあねえ。

あ、先日の新しい蕎麦屋「一閑人(いっかんじん)」、HP の蕎麦とこ( SO-BADっちゅうフザケた名前になっておりますが)に追加いたしました。あそこだったら、大曲のとめごろおさんも案内できるな、っちゅー感じ(それが採用の基準でげす!)でしたからね。
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