Delmark All Stars⋯?
誰がスターやねん
ブルース・ショー


03-07-16
さて、Carey Bell はとっても良かったんですが、他のヒトたちについても多少は触れときましょ。
オープニング・アクトはトリオだったんですが( Bob Stroger-bass / Kenny Smith-drums / Rick Kreher-guitar )このベースの爺さんが、なかなかイケるんですよ。かってはウルフのベースとして活動しており、最近じゃ自分のサイトまで持ってるんですが、Bob Stroger & His Chicago Blues Legends ってえバンドでも活動してるみたいです。
真っ赤な(っても、キャンディ・アップル・レッドみたいなメタリック・カラーですが)Fender JAZZ BASS は、ピック・ガードもコントロール・パネルも「クローム・プレート」で、ローズウッド・フィンガーボードながらポジション・マークは「ドット・インレイ」でございました(アンプはヤマハ。モデル名は不明・・・ ワタクシ、ヤマハにはま〜ったくキョーミ無いので)。コイツを爺さん、実に楽しそうに弾くんですよね(注:ジミー・ドーキンスとのとき以外は!)。
Bad Boy と Going To Chicago(途中、Jelly Jelly に浮気アリ)を歌うそのヴォーカルの方は「ウマい」とは言えませんが、なかなか味があって良かったですよ。
続いてドラムの Kenny Smith( Willie Big Eye's Smith の息子、ギターも弾く)が歌うんですが、ドラマーの定番(?)I don't know じゃ悪擦れした客(ワシらのコト)が、This time, ba-a-a-a-bie!ってトコで全員で先を取ったりしたもんで目を白黒さしてましたなあ。ま、次の Hoochie Coochie Man も、大合唱でみんな大笑い。なかなか表情も豊かで、リズムにキレのあるいいドラマーです。まだ若いんで先が楽しみですね。

そして Carey Bell が登場して、ってとこからは I Got To Goのとこにあるんで省略。
彼のスッゲ〜いい音(つーかワタシ好みの音、ね)のハープと、よくこなれたスムースなヴォーカルを楽しんだ後に登場したのが、72才になられる女性ブルース・シンガー、Bonnie "Bombshell" Lee です。少し足元がおぼつかないように見うけられますが、ひとたび歌い出すと凄いプレゼンスですよ。
Baby, What You Want Me To Do なんてノリもいいし、かなりパワフル!う〜む、なかなかいい!
その彼女の後に出てきたのが・・・ そ、ジミー・ドーキンスね。まず目つきの悪さを隠すため(?)のキャップをかぶり、最初っからステージに出しっぱなしだった自分のギターに歩み寄る。
Gibson ES-355 TDSV はボディがホワイト。ダブル・カッタウェイの両方のツノには「なんでか」あのヘッドのトラス・ロッドとこのカヴァーが一枚っつ貼ってある!
ヴァイブローラは明らかに後付けで、そのショーコに、ブリッジとトレモロ・ユニットの間には、ストップ・テイルピースを取り去った後のボルト・スタッドが二個光っておりました。それ取り上げてストラップをクビにだけ懸け(つまり右肩を抜かない)右腕はそのストラップを絡めてギター前面へ。げ〜!右腕、血行悪くなりそ。イミ判んな〜い!
でもねー、モンダイはその音なのよ。
ま、チューニングがもうかなりクルってたんだけど、それ、いー加減に合わせて(もち、キチンとなんか合ってないのじゃ!)、弾いたら、ななな、なぁ〜んと!このフン詰まりなキタネえ音は何?サスティ〜ンもクソも無いざます!
つまり、音そのものが汚いとこにもってきて、ブツブツ切れるんですよ。まるで、初めてヘヴィー・ゲージのギター弾くハメになったナンジャク小僧みたく弦をちゃんと押さえてらんないよーに見えるぞ。
おまけに、ならそれに向いたフレーズ弾くか?ってえと、んなワケでもないのよねー。いえいえ、それどころか、フレーズといえるよなもん一度も弾いとらんで、ホンマ!
弦を上がって下がる「クィッ・キュ〜ン!」って例の手クセばっかりで、それだってちっとも面白くもなんともないよ。
歌のほーは「わざとら」かつ「尊大」で、どーも好きになれねえなあ。
で、よっく見ると、Bob Stroger 爺さん、ジミー・ドーキンス出てきてから笑いがめっきり減っちゃったんですよ。どころか「けっ、いけすかねえヤツ」って目つきが時々見うけられたよーな気がすんですけどねえ。ワタシのカン違い?
ま、なんにしても、シカゴ・ブルース度ってえことで言えば、我らがダディ正井のギターのほーがディープかつエモーショナルだじょー!
このあたりでテンション急降下でございます。やっぱなー、オーティス・ラッシュのときの悪評もムリないよなー。どーみてもバックにも嫌われてるみたいだし。

エンディングの Mojo Workin' のとき、Bob Stroger が、白人ギタリストの Rick Kreher にギター・ソロ指名したのに、Jimmy Dawkins がそれ無視して勝手に歌い始めたのね。したら爺さんムカついたのか、歌った後、Dawkins がこんどはギター弾こうとしたら、それ無視して歌をブツケちゃいましたよ。やるなあ、いけ〜!ヤツのヘタなギターなんぞ聴きたくねえぞー!
・・・ と言うワケで、どー見ても Jimmy Dawkins ひとり、誰からも好かれてないみたいなフンイキでげす。

Carey Bell と Bonnie "Bombshell" Lee が終ったとこで帰って来たほーが良かったかも。あそこまではとっても良かったんだけどなあ。
ま、ラストでもーいっかい Carey Bell の歌とハープが聴けたのだけが「救い」かな?
しかし、Dawkins がトリをとるって、いったいどんなコンキョがあってそーなったのかね?




TOUR de FRANCE 90e:第10ステージを迎えた 7/15は、Gapから Marseille目指して、カンタンに言えば「ダラ下り」のコースです。
レースは予想通り、総合トップとそれを追うチャレンジャーがともに「様子見」に徹し、総合順位にはどっちみち切り込んでこない選手だけが張り切ってステージ優勝を競っただけで終りました。特に明日は久しぶりの休養日。「ある種の」週末気分もあったんでしょかね。てなワケで上位の順位には変動ナシ。

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