Roll and Tumble blues

Hambone Willie Newbern


03-07-20
Robert Johnson や、あるいはマディでお馴染みのナンバー Rollin' And Tumblin' ってのは、かなりキャッチーな曲で、聴けば、ああ、これかあ!ってなくらいポピュラーな(ブルースとしちゃ、ね)ナンバーでございます。
そして、その曲のルーツを遡っていくと表れるのが、この1929年3月14日の木曜日、Georgia 州 Atlanta で録音された Roll and Tumble blues(カップリングは Nobody Knows What the Good Deacon Dones で、OKEH 8679としてリリース)です。

一応はそれがこの曲のオリジナル、ってえことになってはいますが、特に古いブルースの場合、「史料上では」という意味ですから、あまりアテにはなりません。もっと前から(彼本人も1917年にはすでにこの曲を歌っていた、と言われていますが)色々なブルースマンに歌われてきたものが、「吹き込まれた時点で」吹き込んだ人間の「もの」になってきた、というのが正確な歴史だったのではないでしょうか?
したがって、今回、これを採り上げのも、別に、Rollin' And Tumblin' のオリジナルだから、というのではなく、ひとつの「ライフ・サイズの」ブルースとして惹かれるものがあるからです。

透明感のあるギターに乗せて、力むことなく淡々と歌われるブルース。まだ、あの Rollin' And Tumblin' として「化ける」前のフツーの(ま、コード進行は通常の A-A'-B ではなく、A'-A'-Bと、ちょとちゃうんですが)ブルースっぷりが「いい」んですねえ。
みなさまも機会がございましたら、聴いてみてくださいませ。

Hambone Willie Newbern は、1899年に、Mississippi 州、あるいは Arkansas 州あたりで生まれたのではないか?と言われていますが、名が知られるようになった頃には Tennesse 州 Brownsville 周辺にいたようです。その時期に出会っているマンドリンの Yank Rachell によれば、彼がマンドリンのことも教えてくれたそうで、それからするとどうやらマンドリンも弾けたみたいですね。
Mississippi medicine show に加わってツアーもしていたあたりには John Estes ─つまり、後に日本の第一回ブルース・フェスティヴァルに招聘され、一躍有名になって「しまった」 Sleepy John Estes ですね─にも「教えた」とゆうことになってますよ。

1940年頃、(雇われていた?)売春宿で、急襲してきたサツの手入れに遭って逮捕され、1947年には、服役者の矯正農場において、看守の暴行によって死亡した、とされるが、定かではありません。
この曲は SCREENING THE BLUES(V/A)EPIC SONY ECPJ-24(アナログ盤で〜す)に収録されていましたが、最近では P-VINE PCD-2254 に入っています。



なんだか、今年は涼しいなあ、なんて思ってたら、ここんとこ青森県全体に、例年より低い気温が続いてて、ヘタすっと、イネの作柄が落ちるかも?だそうです。
う〜ん、でなくてもフケーキだ、ってのにねえ。
ツール・ド・フランスは例年にない「暑い」レースだってゆーのに、こっちは気温が上がらないよう。ま、こんなんじゃあまりエアコンもかけないから電力あまってんじゃない?首都圏に送ってやったら?
あ、首都圏つーと、今日はまた寿家で MARSHLAND系が集まってるんだな?楽しく盛り上がってるよね、きっと。
早く 9月になんないかな〜。



TOUR de FRANCE 90e:第13ステージ(7/19: Toulouse〜 AX3 Domaines: altitude,+1804m!!)197.5kmは、標高 2001mまでの「山登り」です。
ウマく Jan Ullrich(TBI)が抜け出し、ボーナス・タイムもあって総合一位の Lance Armstrong(USP)との差は僅か15秒!でございます。ますます楽しくなってきたわん!
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