Home To Mississippi / Otis Spann

03-07-21
独特なパターンは Jos Davidson のベースと Lonnie Taylor のドラムによるもの。
そこに、やや「だらしな」系(?)の Otis Spann の語りが入り、Luther Johnson のステディなブーギ。でも、いざ歌い始めると Otis Spann の声も心持ちシャキっとするよな気しない?

When I goin' to Mississippi, Mississippi here I come・・・
という歌いだしからそのままエンディングまで、低く地を這うようなストンピングを基調とした「渋め」のブルースで押し切ります。
ご存じのように、Otis Spann ってのはマディのピアノとして活躍してたんですが、この曲では、ピアノをあまり前面に出さず、オブリやソロにしても Luther Johnson や Barry Melton のギターが表面を飾り、彼のピアノはバッキングに徹し、終り近くにようやくピアノ・ソロが入りますが、そこで曲はフェイド・アウト・・・
ここでのギターの音がこれまたワタシ好みの、Gibson 系だけど、一切歪ませない、しかしジャズ・ギター系のボソボソじゃなく、あくまでもトレブリーかつクリアーな音ってヤツでございまして、そ!こーゆう時なのよねー、Gibson も一本欲しいな〜、なんて血迷うのは。
それもセミアコじゃあ「響き」がつきすぎるからソリッドね。
それも薄めのボディがいいなあ。SGならスペシャル。ファイヤーバードもいいし、Epiphone なら Wilshire ってとこ。・・・ととと、いっけねえ、こーやってヒトはドロ沼にハマってくのよねん。

Otis Spann は1930年の3月21日に Mississippi 州の Jackson で生まれています。14才ですでに Jackson 周辺のジュークジョイントやハウス・パーティで演奏してたそうですが、1946年には兵役に入り、1951年には除隊となったのですが、1947年にすでに彼の母が死んでいたため、親戚を頼って Chicago に移り、そこで、1952年にはマディのバック・バンドのレギュラー・メンバーとなっています。
そのマディとの初録音は1953年の9月24日で、1960年にはソロでの活動もスタートさせました。

しかし、1970年の4月24日、いわば、そのキャリアの絶頂時に、癌のために、シカゴの Cook County Hospital で、僅か40年のその生涯を閉じました。
その翌々年の Ann Arbor Blues & Jazz Festival での妻、Lucille Spann の歌った、Otis Spann を偲ぶ「血を吐くような」沈痛なブルースは忘れがたいものがありますね。
機会がございましたら、ゼヒ聴いてみてくださいませ。

この Home to mississippi は彼のアルバム Cryin' Time VANGUARD VMD 6514 に収録されています。このアルバムでは他にも Mule Kicking In My Stall などファンキーなナンバーが入ってて、実はかなり「お気に入り」でございます。Lucille Spann も二曲でヴォーカルとってるし。
他に有名なアルバムとしては、ロックウッドとの Otis Spann Is the Blues なんてえのもあるんですが、いかがっしょ?ワタシはロックウッド嫌いなんでダメなんすけどね。



TOUR de FRANCE 90e:第14ステージ(7/20: Saint Girons〜 Loudenvielle Le Louron: altitude,+4627m!!)191.5kmは、標高の高い山が一発ドカン!じゃなくて、6つのピークを次々とこなしていくコースで、登る標高を合算すると 4627m!にもなるのでございます。

この日リキ入ってたのは山岳賞を確実にしたい Richard Virenqueで、ステージ優勝はできなかったけど、これでまた一歩近付いたかな?
総合優勝争いじゃ、1分以上に差を開けられた Alexandre Vinokourov(TEL)がウマく抜け出してアームストロングとウルリッヒを引き離し、結果、トップの Lance Armstrong(USP)、二位の Jan Ullrich(TBI)、そして三位の Alexandre Vinokourov(TEL)までが、18秒の間にひしめいている、っちゅーウヒウヒなジョーキョーでございます。
いいですねえ、日本時間の今夜から始まる15ステージじゃ、3500mほどを三つに分けて、またまた山登りですよ。牽制しあって、三すくみで終るのか、あるいは・・・?



さて、そのツール・ド・フランスにちなんで、っつーワケじゃあないんですが、今日は自転車で市内をおサンポ。雪乃さんのトランクス並みに短い(って見たワケじゃないんだけど)ショート・パンツ(実はインナー付きのスイム・ウェアなんだけど)に、上は例のユニクロの Dry Wearで、走り出してスグは、ちと「涼しい?」ってカンジだったんですが、走ってるうちにやっぱ汗かきますね。
途中、代官町(だいかんちょう)の「BLUES’N」に寄ってノドの渇きを。Pinetop Perkinsと Hubert Sumlinが共演してるCDがかかってましたよん。
またまた、先日のジミー・ドーキンスのハナシが出たのはトーゼンと申せましょう。

やっぱ振り替え休日って、いまいち盛り上がんないよねー。案外、休めないってえヒトも多いんじゃないのかなあ(あ、そー言えば、よっすぃ〜も今日は出勤だって)街もなんだか静か。
昨日まではなんだかハッキリしない天気で、雲もやたら低いとこまで垂れ込めてたんですよ。だもんだから、レーサーで走ろう、なんて気分じゃなかったざんす。
あ、そうそう、その「低い」雲が、ちょーど山の上にある青森空港の高度あたりにあったらしく、飛んで来てはみたものの、視界不良で着陸できずひっかえした便がかなり出たんだって!
なんか、視界ゼロの霧の中でも着陸できるよにするにゃあ、ドえらいカネかかるみたいなんですよ。でも、そこはひとつガンバって整備しとかないと、そのうち完成する(かもしんない)青森まで伸びてくる新幹線とは張り合えないぞう。

ま、その新幹線も「前途多難」なんですけどね。
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