Voodoo Priestess?

2002-05-29
昨日、MACさんとこの BBS に顔を出してみたら、例の「一日一枚」が Willie Mabon の "I don't know" 採り上げてたんで、つい、Screamin' Jay Hawkins( DEMON RECORDS FIENDCD 728"STONE CRAZY" )の "I don't know" のコト話題にしたら、Screamin' で盛り上がって、ついにハナシは Constipation(便秘!)blues の日本語ヴァージョンにまで発展しちゃいました。

Screamin' Jay Hawkins の CD、手元に全部で 8 枚あるんだけど、同じ曲があっても、すべて別テイクで、ただのひとつもダブってないとこが(単なるラッキーとはいえ)スゴいざます。
おかげで、"I put a spell on you" なんて、5 パターンも揃ってて、しかも全部、別テイクですぜ。
でも、Screamin' Jay でいっちゃんスゴいのは、"Voodoo priestess"(ヴードゥーの女司祭)って曲でしょ。( DEMON RECORDS FIEND CD 211/BLACK MUSIC FOR WHITE PEOPLE )

こいつダマって聴いてると、なんだかイロっぽいネエちゃんにスクリーミン・ジェイが、「ハリ・クリシュナって宗教、知ってっか?」みたいなコト尋くとネエちゃん「ンフ」。
「バプティストは?」「No!」なんてやってんだけど、「じゃこれは知ってんだろ、O-BA-KE(と、ここだけスクリーミン・ジェイが日本語でお化け、と!)」するとオンナ「それゴーストのコトよ!」最初はこの「O-BA-KE」まさか日本語だとは思いませんでしたねえ。
このやりとりのあと、ちょっとスプーンフルに似た曲が始まるんだけど、ダマって聴いてると後半がスゴいんですよ。
イッショーケンメイ(?)歌ってるスクリーミン・ジェイにカブセるように、さっきのオンナのコワ〜い語りが始まるのですよ。しかも日本語でっ!

おまじないをかけてあげる。
おまじないをかけてあげる、スクリーミン・ジェイ。
あなたは私のものになるのよ、スクリーミン・ジェイ。
心も体も、頭のなかまで私のものになるの、スクリーミン・ジェイ。
おまじないをかけてあげる。
あっという間のおまじない、
きっとあなたは気がつかないわ。
ずっとあなたは私のものよ、スクリーミン・ジェイ。

どう?コワいでしょ。スクリーミン・ジェイもだんだんビビって来て、「何だと?」「なんか居るぞ!」「こりゃあいったいなんだ?」「ちくしょう、誰だっ!」「すがた見せろっ」「なんか触った!」、最期はオンナの「スクリーミン・ジェイ」と彼の "Mercy!" のくり返しでフェイド・アウト!まったくなに考えてんだか・・・

それにしても、このオンナの日本語、カンペキだぞ、こりゃゼッタイ日本人のネエちゃんだねっ(ライナーにはそれらしい名前無いんだけど・・・)。
でも、この CD、マジメな「ブルース喫茶」とかでかけてたらサイコーだよ。いきなりモロ日本語が飛び出して来て、つぶやくよーなトーンでオンナがスクリーミン・ジェイを口説き(呪い?)始めちゃうんだから。
よーするに、I put a spell on you を逆にやられてるってワケね。さすがスクリーミン・ジェイ、シャレがきいてる!
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