Blues After Hours

Pinetop Perkins


03-08-17
ALLIGATOR の20周年記念アルバムに収録されたこの曲は、え?ここ BLUENOTE Club?っちゅうオサレでジャズゥイ、かつアダルティなフンイキがみょみょみょ(?)と漂っております。が!フと気付くとズージャにしちゃちょっとヘン。
え?ジャズとブルース、どうちゃうのかって?えーと、あっしが見たとこじゃ(?)ミス・トーンが「許されない=ジャズ」&「許される=ブルース」、なんてのはどうでっしゃろ?
彼の、目イッパイ「その気」のピアノの向こうじゃあ、どー見ても(って「音」だから、どー聴いても、か?)ストラトのハーフ・トーンじゃあ?ってえギターが、時にコードにアーミングでヴィブラートかけてるし。だいいちジャズじゃギターにあんましリヴァーブ利かせないよね?
さらに良く聴くと、ベースもウッドじゃない、フツーのエレクトリック・ベースと思われ・・・なにより、やがて意外とインテンシティのあるヴォーカルが I got Blues After Hours・・・ と始まって、ああ、イントロはちとカッコつけてた(?)けど、フツーの G のスロー・ブルースだったのねん?とムネを撫で降ろすのでございます。

ただ、これのライナーがどっかにいっちゃってて、accompanist のみなさまのコトがいっこも判りましぇ〜ん。
あ、フダンにも増して、今日の日記の口調が「おちゃらけ」てるのは、いつになく血中アルコール濃度が計測可能な程度に上昇いたしておるせいなのですなあ。
ま、身辺に慶事がございまして、一人でそれを祝っておったのですよ、早いハナシが・・・って、それはともかく、みなさま、Blues After Hours っちゅーとどなたのを思い出しますか?Pee Wee Crayton?もし、Eddie Taylor!なんてゆー人がいたら嬉しいなあ。そ、Big Bear の Ready for Eddie ね。
もちろんジャズ畑でも有名な演奏があるよーですが、そちら管轄外なもので、各自で盛り上がってくださいませ。マチガってもウチの板なんぞに押しかけて来て盛り上がったりしないよにねん。

さて、この Pinetop Perkins、ミシシッピー・デルタの最後の大物ブルースマンなんて声も聞こえてきますが、実際 Joe Willie "Pinetop" Perkins は、 Mississippi 州の Belzoni で 1913年に生まれています。
最初はハウス・パーテイなどでギターを弾いてたよーです。それが Clarence "Pinetop" Smith(ピアニスト。1904年 Alabama 州生まれ。1928年に録音された Pinetop's Boogie Woogie は最初に「ブーギウーギ」と名前のついた曲と言われる。1929年に Chicago で拳銃の流れ弾に当って死亡)の庇護のもとで、いわゆる"Pinetop's Boogie"に触れ、ついにはそれを会得し(たぶんね)名前にも"Pinetop" を受け継いだんじゃないでしょか。
でも、最初はやはりギタリストをやってたみたいで(1940年代の初頭まで)、1940年代の中期には Arkansas 州 Helena の Rice "Sonny Boy Williamson" Miller と出会っています。どうやらこの時期に腕のケガがもとで、ギターからピアノに転向した、と言われてますね。King Biscuit Time の Sonny Boy とは 5年間の付き合いでした。

Pinetop はこの時期、Robert Nighthawk とも交流があり、初期の CHESS へのレコーディングにも参加しています。さらにメンフィスでは B.B.と、1950年代の初めには Earl Hooker とも南部をまわったりしております。この組み合わせでは、1953年に、ついこないだ特集(あれが?)をやった Sam Phillips の SUN に吹き込みもしています。
でも、彼が良く知られるよーになったキッカケはやはりマディとやったことが大きいでしょ。
Otis Spann に代わってマディのバンドのピアノを担当し、1970年代を通じてそのサウンドの構築に大いに貢献した、とされちょりますよ。やがて 1980年には自分のバンドを結成し、数々のレコーディングを行うよになったのでございます。
彼はもっぱらサイドマンとしての歩みを続けてきたのですが、Blind Pig で1988年にリリースした After Hours ( BP 73088 ) で事実上デビューしたことになるんでしょね。正統派のシカゴ・ブルースは Little Mike and the Tornadoes のサポートを得てミゴト、花開いたのでありんす。

今回は作成中にトツジョ「凍って」それまでのが「パー」になっちまい、また書き直してるんで、ちょっと荒っぽい仕上がりになってると思いますがユルしてちょーだい。なんとか今日中にアップできそ。



てなワケで、今日のはちょと短いハズ。ま、1時間じゃあ、これが限度よねん。
あ、昨夜〜今朝の寿家はスゲえ盛り上がりだったみたい。サイショは誰かの送別会をコッソリ・・・ のハズだったのが、いつの間にかドえりゃあコトに。ま、そんだけりっきーさん&おゆうさんが慕われてる、っつーコトやねん。ワタシにとってもあそこは今やトーキョーにおける中心点となっちょりますからねえ。
あの寿家が存在するおかげで、「向島」が(もともと好きだった、ってのもありますが)ますます「重要」な地域になってます。この夏は(弘前のバヤイ)たいして暑くもなんなかったもんで土用の丑のうなぎ喰ってまへん。その分、寿家で美味しいうなぎを喰うのだ!「人・音楽・味」これぞ三位一体!
permalink No.483

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