First Time I met The Blues

Buddy Guy


03-09-17
そりゃ First Time I Met The Blues と来たら、1965年10月のヨーロッパでの American Folk Blues Festival でのテイクがモンク無しにベスト・テイクでしょ。
オリジナル・テイク(あ、この曲自体が彼のオリジナルって意味じゃありませんよー!この曲は Eurreal Montgomery ─つまり Little Brother Montgomery 1936年10月の曲でございます)は、1960年 3月2日に録音され、シングルとしては CHESS 1753( c/w I Got My Eyes On You)として、またアルバムでは I Was Walking Through The Woods に収録されてますが、そのテイクは個人的にはあまり「好きじゃない」のですよ。
以前にもどっかで書いたと思いますが、Buddy Guy の代表作として I Was Walking Through The Woods を挙げるひとって、Buddy Guy をあんまし好きじゃないんじゃないかなー?って気がしてます。
偏見かもしれませんが、あれって Buddy Guy の「良さ」がイチバン活かされてないアルバムじゃないのかなあ。

さて、そのベスト(と勝手にワタクシが認定してる)テイク、1965年のヨーロッパ録音にはちょと及ばない(ワタシの評価ね。ひとによっちゃオリジナルがいいって意見もあるでしょ、中にゃあ)ものの、別な味があって捨て難い、ってのが、この Live! The Real Deal での First Time I Met The Blues です。
Fender Stratocaster(よく、あちこちで「o」を抜いた「Stratcaster」って表記を見掛けますが、正しくは「Stratocaster」です)の Buddy Guy モデル(実質的にはクラプトン・モデルだ、っちゅーウワサが・・・実際インタビューで愛用のギターを訊かれて「あれかい?ありゃクラプトン・モデルさ!がっはっは!」て答えてたの Guitar Magazine あたりで読んだ記憶があります。それにお馴染みのドット模様をつけただけなんじゃないの?
ま、それはともかく、音的にはたしかにクラプトン・モデルっぽいとこありますねえ。でも、そこはさすが Buddy Guy、同じ(と決めつけちゃっていーんでしょか?)ギター使っても、はるかにニュアンスに富んだ音を出しています。
う〜ん、このあたりのフェイズ・アウト系なんだけど、ごっつファットな音、ってのがあっしのストラトじゃあ出ないのよねん。
ま、それほど「欲しい」音ってワケじゃないんだけど、タマにこんな音もいいな、って感じ。

1936年の 7月30日、Louisiana 州の Lettsworth で生まれた George Guy は早くからギターに親しんでいたみたいで、10代ですでに Baton Rouge のクラブで演奏もしてたようですね。Lightnin' Slim や Guitar Slim がお気に入りだったようですが、1957年には Baton Rouge から Chicago に移っています。
カネに困ってた(二日間ナニも喰ってなかったらしい!)彼をあるひとが 708 Club に連れてってその夜の出演予定だった Otis Rush を説き伏せて替わりにステージに立たせてくれて、それでシゴトをゲットできた、っちゅう伝説がありますが、その真偽のほどはさだかではありません(店の表じゃあマディがチェリー・レッドの Chevy で待ってて、彼にサラミ・サンドを喰わしてくれて、アドヴァイスもしてくれた、とか)。やがてその演奏が Willie Dixon の目にとまり、彼が CHESS と契約できるよう手はずを整えてくれたようです。
本来は Singer として契約していたようですが、その腕を買われて、CHESS 専属のバッキング・ギタリストとして活躍するようになります。
マディやウルフのレコーディングにも関わったのは皆様ご存知のとーり。
しかし CHESS は彼が他のレーベルに属するアーティストのバッキングに参加するのを阻止しようとするので、Vanguard に移籍。ここでの仕事は、っちゅーか、バディ・ガイ・フリークにとっちゃ、ここでの仕事「こそ」が彼の本領発揮じゃないか、というところじゃないでしょか?
ま、CHESS でも、I Left My Blues In San Francisco のほーはまだいいんですが。
Vanguard での Hold That Plane なんて、かなりハマりましたねえ。This Is Buddy Guy とかも良かったし。
そして1975年 3月、郵便貯金会館でワタシが初めてナマで触れたブルースマンが Buddy Guy だったのです(あ、前座にジョニー・シャインズがいたよーな気もしますが、「まったく」記憶にございません。ただ「早く終れ〜」って思ってたのだけ覚えてます。ジョニー・シャインズ・ファンの皆様ゴメン)。
んなワケで、Buddy Guy にはトクベツな思い入れがあるのでございますよ。したがって、とみに最近の彼のステージングをバカにするよーな言辞が時おり、あちこちのサイトやら板やらで目にするようになってワタクシとしてはフクザツな思いを禁じ得ないのでありますよ。
毎回おんなじだろが、一曲をキチンと最後までやんないかもしれないが Buddy Guy は Buddy Guy。あたしゃあ、あの嬉しそうに弾きまくる彼を見るだけでマンゾクなんで、そんなモンクたれるヤツは観に来るな!と言いたいざんす。だいたいやね、Feels Like Rain を一緒に歌えないよなヤツはファンじゃねえよ。・・・ なんてコト言うと嫌われちゃうだろなあ。ま、いっか、ケナすくらいならライヴ行かないほがいい、ってのが持論なもんで、すみませんねえ。

普段なら年代を追ってドコのレーベルにナニ吹き込んだとかってのやってくんですが、Buddy Guy の場合は最新作あたりでも評価は分かれ、よーするに彼のファンかそーじゃないかで、このくらい意味合いの違ってくる存在もいないと思います。だからファンならもーとっくに知ってるコトでしょーし、そじゃないひとにとっては猫に交番・・・ん?



いしがきじまちゃんが休暇を取って、ホンダ SL 250で横浜から能代市まで自走して里帰りし、さらに今日は朝、能代を出て海沿いに北上し、青森県に入って、岩崎村から右に折れて弘西林道を走破し、昼ころにはブジ弘前に到着しました。
さっそく彼女が弘前にいたころには無かった「一閑人」に連れてってお蕎麦でございます。
そしてフロ道具を用意してワタシのクルマで板留温泉へ向かい・・・ あ、その前にリンゴ公園のリンゴ尽しの売店でお土産選び!
温泉(露天風呂付き)でユックリした後(あ、ここ、誤解するトンチキがいるといけないのでハッキリさせときますが、もっちろん風呂は男女別でございます)、弘前に戻ってダディ正井氏の経営する「BLUES'N」で一服いたします。

夕食はここんとこ皆様をご案内いたしておりますところの田澤食堂でございます。
おかしかったのは田澤食堂のショ〜ヘイ君(小学生です)がいしがきじまちゃん見て「このおねえちゃんかわいい」と面と向かって言ったこと。いやあ、笑っちゃいましたよ!ううむ、キミは将来すごい口説き上手になるかもよ・・・
さらに食後のデザート用にポアールで「新製品」の栗のミルフィーユ!相変わらず細いいしがきじまちゃんを少しはプクプクにしたろ、っちゅうオヤゴコロ(?)でございますよん。
なんちて、かえって胃の具合ワルくさしてよけーヤセちゃった、なんてコトに・・・
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