I Call It Love

Eddie Burns

2003-10-17 FRI.

イントロがどっかで聴いたコトあるよなフレーズ、と思ったら Kiddeo やね。
そー言えば全体の構成もどことなく Kiddeo っぽいと思わない?
ブレイクがらみの前半と流れる後半。
ただ歌の動きは Kiddeo よりズっとダイナミックですねえ。でも、よく聴くと Kiddeo のオモカゲが・・・ただこれにもサビがあるんですが、サビ部分は逆にこっちのほーがテンション少し下がってるかも?

コードは B♭でブレイク 4発そしてそっからは 5小節目以降のフツーの進行です。
がっ!サビがございまして、そこじゃあすぐサブドミナントに行ってトニックに戻り、5小節目でまたサブドミナントですが、7小節目、ドミナントでブレイク!
つまりそこだけは 8小節となっておるのです。

構成は彼自身のヴォーカルとギターに、バック・バンド The Partymakers のリーダー Mack Collins(え〜、またまた記憶力の良い読者ならば覚えておいでかもしれませんが、9月26日の日記 If Trouble Was Money / Mr.Bo で採り上げた Mr.Bo こと Louis Collins の兄、McKindley "Little Mac" Collins のコトでございます。P-Vine の CD には収録されておりませんが、この1973年の Ann Arbor には自分のバンド The Partymakers で出演しておるのですじゃ。1997年 2月 4日 Detroit で死亡しています )のリズム・ギター(ややヘボい?)、Bob Kimball もギター(ほとんど所在不明?)、"Little Sonny" Allen のハモンド、ベースは Champ Dogg、Earl Jones のドラム、Charles Cargill のパーカッション。録音は1973年 9月 8日です。
中ではやはり Little Sonny のハモンドが光ってますよ。つーか、ワタクシが「ハモンド好き」っちゅうだけ、とのウワサもありますが。

Eddie Burns(別名 Little Eddie Guitar Burns、Big Ed、Slim Pickens、Swing Brother )は Mississippi 州 Belzoni で1928年の 2月 8日の生まれでございます。
ハーモニカもギターも独学だったようですが、子供のころ、帚の柄でギターを作ったって言いますから、おそらくワン・ストリング・ギターでしょか。78回転の SP の Sonny Boy Williamson(たぶん John Lee "Sonny Boy" Williamson?)や Tommy McClennan に Big Bill Broonzy などでベンキョーしてたみたいです。
1943年には Clarksdale に移り、1947年に彼が Detroit に移るまでの間、Sonny Boy Williamson II(今度は Rice Miller の方ね)と Pinetop Perkins と一緒に演奏していた、とする資料もありますが、他の資料ではその件についてまったくヒトコトも触れていないようなんで、どーなんでしょ?
ま、それはともかく、もーリッパな(?)ハープ・プレイヤーになっていた Eddie Burns は1947年に Detroit に移り、1948年には初の吹き込み Notoriety Woman を Holiday に入れています。この時のパートナーはギターの John T. Smith(経歴その他は不明。他に Rock & Roll, Vol.4:1948 に収録されているようですが、未確認)でしたが、次の年には彼自身がギターを弾くようになっています。その1948年からはジョン・リーと仕事(ここではハーピスト)をすることになります。

1952年には Deluxe に Hello Miss Jessie Lee を、1954年には Checker に Biscuit Baking Mama、1957年には JVB と CHESS に Treat Me Like I Treat You、1961年には Harvey Records に Orange Driver を録音、そして1972年のヨーロッパ・ツアーで Eddie "Guitar" Burns を名乗り、ロンドンで Bottle Up And Go( Action Replay )を録音しています。その翌年には Ann Arbor Blues & Jazz Festival 1973に出演( PCD-4782/3 )、1975年には American Blues Legends '75 の一員としてヨーロッパを再訪しています。
それ以降も1989年の Eddie Burns( Blue Suit )、1993年 Eddie Burns Blues Band( Evidence )、1993年 Detroit( Evidence )、2002年 Snake Eyes( Delmark )と、着実に活動を続けています(もちろん、ジョン・リーのバックでも聴くことが出来ますが)。

しかし、それにしても Detroit の小路もまた入りくんでいて、一度はいるとなかなか出てこれないですねえ。ま、実は案外オモシロそうで、ちょっと気になってはいるんですが。

2012年12月12日死亡( Dec. 2013 記す)
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