Going Back To Big Mamou

Marcel Dugas & The Entertainers

2003-10-18 SAT.

昨夜から某板で話題になっていた Dwayne Dopsie ネタに便乗したワケじゃないですが(ホントか?)、またひとつ Zydeco(ザディコ)を。
そりゃもう調子いいダンス・チューンってなリズムに乗せて、(時には Fernest Arceneaux の The Thunders でもヴォーカルをとる)Gene Morris が軽々と歌って行きます。
ブーギでもシャッフルでもない、明らかにダンス・ステップですよね、このリズムは。曲自体はコール&レスポンスも加味したとてもキャッチーなナンバーで、なんか、どっかの運動会の BGM にでも使えそう(?)。
ま、それだけにこの曲アクは強くおまへん(ってザディコに馴れちゃってるワタシだからそー思うのか?もしかして初めて聴くひとにとっちゃ「ナニこれ?」もんかもしれませんね)。たぶん「お祭り好き」な方にはウケると思うんですが・・・

Marcel Dugas は Louisiana 州 Church Point の出身です。1956年には Stick Herman と一緒に Marcelle Dugas Combo として Lake Charles にある Eddie Shuler の Goldband レーベルにレコーディングを開始しています(後に Hollywood Records にリースされました)。
1969年の 6月には Eddie Shuler がフィドル&ギターの Wild Bill Pitre を中心に据えて Marcel Dugas が率いるバンド、 Wild Bill's Blues Washboard Band を録音しています。そのバンドから Wild Bill Pitre を除き、かわりのギターを入れて録音したのが Flyright LP 4701 Baby Yum Yum と思われます。これはさらに LP 543として再発されたようですね。
この Marcel Dugas & The Thunders は Texas 州 Richmond 出身の Ernest Johnson( Clifton Chenier のバンドにもいたようですが、Cleveland Chenier の加入であぶれた?)をラブボードに、また Blind John Hart をテナーとして擁していたようです。ドラマーは通称 Jocky で Lightnin' Slim や Lonesome Sundown の録音にも顔を出しています。
Marcel Dugas は「 One of the old school of early zydeco players 」なんて表現されるように、どちらかと言えば「古いタイプの」アコーディオンを弾いていたみたいですが、ブルース色の混じった Zydeco になる以前の French La-La などと呼ばれるダンス・ナンバーを得意としたようです。

Lafayette の店、『 El Sid O's 』で 80才あたりまで、ザディコ・プレイヤーたちと一緒になって楽しんでいた、といわれています。

ところで、以前 Rockin' Dopsie の回で、そのムスコの Dwayne Dopsie について本名が Anthony では?としてたのですが、このほど、彼のインタビューを扱ったサイトを原文で読んでナットク!でございます。その時は父の Rockin' Dopsie がメインだったので、それをそのままライコス(当時のね)のウエブ・ページ邦訳にツっこんじゃったのです。かなりワケ判んないアヤしげな日本語でしたが、メインは父の方だったので、詳しくチェックせずに「採用」したものでございます。
で、今回、あらためて原文でチェックしたら、「Anthony が Dwayne Dopsie を名乗った」なんてドコにも書いてないじゃん!
どーも、原文が「文学的表現」の度合いが強いほど「迷文」化するみたいで、それからすっと取り扱い説明書みたいなんだったらキチンと翻訳できるのかも。
permalink No.543

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