I Put A Spell
On You


Screamin'
Jay
Hawkins



2003-11-05 WED.
え?それって Favorite Songs にも入ってんじゃん?とお思いの方。そのと〜り!ってイバるとこじゃないんですが、実はワタクシ、これまでにも

EPIC/LEGACY EK 47933/COW FINGERS AND MOSQUITO PIE/91

Same at above( Alternate take )

BCD 15530/SPELLBOUND! 1955-1974/90

EVIDENCE ECD 26003-2/Live and Crazy/88( live version )

DEMON RECORDS FIEND CD 211/BLACK MUSIC FOR WHITE PEOPLE/91

Classic world CWP 2011/THE BEST OF Screamin' Jay HAWKINS/00

BCD 15530/SPELLBOUND! 1955-1974/90( I put the spell on you )


っちゅう 7 種類(リミックス含む)のテイクを集めて(集まってしまって?)おったのですが、そこにさらにダメおしのごとく 8 つ目のヴァージョンでございます。
1988 年の 6 月16と17日に、おフランスはパリの Hotel Meridien で行われたライヴを収録した Live and Crazy ってのがございますでしょ?(詳しくはこちら)今回の I Put A Spell On You はそれから10年後、1998 年の 5 月にこれも同じくパリながら今度はオランピア劇場で行われたライヴを収録した Live At The Olympia, Paris 1998( France inter / Last Call 3052562 )に入っております。

例によって、なにやら大げさな前触れに続いて、意外とシンプルにピアノがワルツを奏で、そこに、ややお上品に Screamin' Jay のヴォーカルが滑り込んでくるのでございますが、そのよーなヘイワが続くハズもなく(?)トツゼン瞬間湯沸かし器の如くバクハツする、さすがの Screamin' Jay Hawkins!
ただねえ、キーが Fm なんですが、なんでか途中、スクリーミン・ジェイ自身が弾いてるピアノの和音が Fm じゃなくて F っぽく(つまり長調でおます)聞こえるバヤイがあるんでございます。まーホントいいかげんなんだから。
特に Dider Marty のサックス・ソロのとこのバックですね。彼のコトだからフザけてるんだか、タンジュンなミスなんだか判ったもんじゃないんですが。あ、そうそう、先に名前が出ちゃいましたが、このバック・バンド The Chiken Hawks ってのは、ギターにお馴染みの Frank Ash、ベースは Frederic Fall、ドラムに Jose Babeu と前述のサックス、そしてイカレた親分、スクリーミン・ジェイがヴォーカルとピアノおよび「あらゆる雑音(?)」という構成になっておるのでございます。

やはり目立っているのはピアノとサックスで、ベース&ドラムはボトムをしっかり支え、さて、ギターは?ってえと、地味にストローク切ってるのが多いんで存在感はイマイチ(他の曲では見せ場もありますが)。1988 年のライヴに比べると、(たぶん客席が遠いぶんだけ、リアクションが聞こえないもんで、「クリーン(誰だバカ笑いしてんの?)」な仕上がりになってますが、レコーディング・エンジニア、場内ノイズ録りのマイク用意してないのかなあ?それとも、サイショには少し聞こえてるから、マイクあるけど曲中はフェーダー落としてたのかも?
てなワケで、前回ライヴより「ゲージュツテキ」なテイストが強いよな気もしますが、そーは言ってもネがスクリーミン・ジェイですからねえ。マジメに襟をタダして聴く、ってなもんとはちゃいますね。
途中、一回ヤツのヴォーカル(つーか語りに近いんですが)だけになって「し〜ん」(あ、CD上ではね。実際の会場ではクスクス笑いがあちこちで起きてたかもしんないけど)としたとこなんて、彼が夢みたオペラ歌手の世界を一瞬、垣間見せてくれてるよな気もするけど、ま、なんにしろ、こんだけ好き放題やって、それがウケてるんだからいいよねー。

ワタクシの HP の Screamin' Jay Hawkins のためのコーナー「Voodoo Cafe」を御覧になったことが無いひとのために、そちらとダブっちゃいますが、カンタンにご紹介を。

この I put a spell on you ですが、判ってるだけでも、アラン・プライス・セット(元アニマルズのキーボード奏者)、そして有名なクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル、そして、そのメンバーによるクリーデンス・クリアウォーター・リヴィジテッド、またメンバーのジョン・フォガティはソロでもカヴァー。またアニマルズ、アーサー・ブラウン、ブライアン・フェリー( REMIX ヴァージョンが 5種類も)、マンフレッド・マン、ボニー・タイラー。あと、ニーナ・シモンもありますね。日本でも AKASHI MASAO GROUP、SCOOBIE DO(どんなバンドか不明)、そして海外ではビル・ワイマンのリズム・キングス、(バンドじゃないけど)Royal Philharmonic、Five Americans、そしてお馴染みレオン・ラッセル、さらにヴァン・モリソンの THEM、ま、この あたりまではなんか想像もつく、って感じなんですが、Jools Holland( with Mica Paris & Dave Gilmour )?Dieselって?John Keys Strange Fruits?Soniqu?Agnieszka Skrzypec?うう、判らない・・・まだあるぞ。オリヴァー・ストーンの「ナチュラル・ボーン・キラー」での Diamanda Galas、そして「あの」マリリン・マンソン(どんなだか想像もしたくないっす)にナターシャ・アトラスなどのメンメンによってカヴァーされています。

その Screamin' Jay Hawkins のコトについちゃ次の機会にね。
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