The Days of
Screamin'
Jay
Hawkins


Strange Steps.3



2003-11-08 SAT.
昨日のとこで『 Stan Pat( Herb Slotkin が 1953 年末に始めた Phillys Grand label の A&R マン)のマネージメントを受けることに( 1954 )』ってのがございましたでしょ?おそらくその縁からじゃあ?と思うんですが、Herb Slotkin に Screamin' Jay Hawkins から働きかけがあって、もし興味があるなら、ちょっと聴いてみて欲しい、良かったらレコーディングさしてくれ、ちゅー電話が来たらしいのです。そこで Screamin' Jay Hawkins の仕事してたクラブで会合が実現。その結果が
1955 年11月はじめ、Philadelphia の Reco-Art Studio で Grand Records のためのレコーディング・セッションとなったのでございます。またこのスタジオは偶然にも Gotham も録音に使用していたようですよ。
Take Me Back 」( Grand 135 ) 4235
I Is 」( Grand 135 ) 4236
I Put A Spell On You 」( unissued ! )
$10000 Lincoln Continental 」( unissued )
Pauline 」( unissued )
この時は 5 曲がレコーディングされています。しかし、そのうちでリリースされたのは「Take Me Back / I Is 」の 2 曲だけでした。つまり、ここで録音されたI Put A Spell On You はいまだ世に出ていないのです。
この Grand Records に吹き込まれた「I Put A Spell On You ( B 面は$10000 Lincoln Continental となるハズだった)」こそが、彼の栄光(?)の出発点と言えるものなのですが、ケッキョク我々が耳にすることが出来る音源としては、この直後に Columbia 傘下にあった Okeh に再吹き込みをした方なのです。
この最初の「マボロシの」I Put A Spell On You は(本人曰く)「甘〜いラヴ・ソング」だったそうでございますが、Okeh での再吹き込みでは「あの」唸り声やらリキんだヴォーカルを「採用」し、それが良かったのか「ハジケ」ちゃいました。
ところで Radio London の Stuart Colman のインタビューでは、その最初のI put a spell on you は Johnny Ace か Roy Hamilton がいかにも歌いそうな ballad だった、っちゅーことですが、ま、どこまでホントかは「?」。
さらに、「いやあ、それ聴かせてやれなくて悪いなあ、イギリスには持って来てるんだよ。ホテルに置いてきちゃったもんなあ」なんて、またまたホラぶちかましておりますよ。
ただ気になるのは、そのインタビューじゃ「 8 曲入れた」って言ってるんですよ。でも、続いてその時の曲を列挙しかけてるんですが、ケッキョク上の 5 曲の中から「Pauline 」以外の 4 曲を挙げたっきりで「とか」っちゅう感じのまま「茶を濁してる」んですね。したがって、ほんとーに 8 曲入れたんだかこれまたギモンでございます。

1955 年12月12日、New York の Apollo シアターとの契約を終えた Screamin' Jay Hawkins は Philadelphia、Mastbaum Theater での 6 日間にわたるショー出演契約を結んでいます。また、Otto Heinemann によって 1920 年に設立され、もっとも初期のブルースを「売るために」録音した(前述の通り Columbia 傘下となっている) Okeh Records とも契約しました。
OKeh のプロデューサー Arnold Maxim ( or Maxon )は Screamin' Jay Hawkins のI Put A Spell On You をご所望だったようで、それも「ワイルド」なんが欲しかったようです。
これまた Radio London のインタビューでは Screamin' Jay Hawkins 本人も、バンド全員も、ミキシング・エンジニアも、プロデューサーの Arnold Maxim も、みんな揃って「呑んでた」んだそうでございます。なんせ Arnold Maxim はレコーディング・セッションをピクニックみたくしちゃったようでして、スペア・リブやらチキンのバーベキューにヤムイモ、スィート・ポテト・パイ、ワイン、ビール、ウィスキーなんぞをタップリ用意してテープを回したんだそうですよん。このデタラメさが成功のカギだったのかも?
これについちゃ Screamin' Jay Hawkins が Los Angeles Times に「ともかくみんな酔っぱらってたよ。ワシもあましよく思い出せんのじゃ」だと。
1956 年 9 月12日には、また New York で Okeh Records にレコーディング・セッションを行います。
[accompanists─The Leroy Kirkland Orchestra: Ernie Hayes: piano/ Jimmy Shirley: guitar/ Lloyd Trotman: bass/ David "Panama" Francis: drums/ Sam "The Man" Taylor: tenor sax/ Heywood Henry: baritone sax]
Little Demon ( Breakdown )」( Epic 47933 CD ) CO-56601-8
Little Demon 」( Epic 47933 CD ) CO-56601-9
Little Demon 」( OKeh 7072 ) CO-56601-?
You Aint Foolin Me 」( Epic 47933 CD ) CO-56602-2
I Put A Spell On You 」( Epic 47933 CD ) CO-56603-?
I Put A Spell On You 」( OKeh 7072 ) CO-56603-?
Please Forgive Me 」( unissued ) CO-56604-
ここで録音された二つのI Put A Spell On You COW FINGERS AND MOSQUITO PIE : EPIC/LEGACY EK 47933 に収録されています。
Epic 47933 CD としてリリースされた「I Put A Spell On You ( /You Aint Foolin Me )」はたちまち注目を浴び、放送業界で言うところのヘヴィ・ローテーションってのに乗っかって、すぐに全米を席捲したのでございますよ。チャート入りする前にすでに10万枚が出た、とも言いますから、スゴい勢いだったんでしょね。

最初 Grand Records に入れたときは「甘いラヴ・ソング」だったハズのこの曲は、世間から「ひと喰い」人種みたい、とか、スゲえ迫力!とかミョーなウケ方をしちゃって(と言うより、それが正解だったんでしょね。このハクリョクが時代にマッチしちゃったんでしょう)、もー Screamin' Jay Hawkins と言ったらI Put A Spell On You ! てのがジョーシキになってしまいました。
しかも、この曲はその後もイロイロなアーティストがカヴァーするたびに再浮上を繰り返し、オマケにご本人のあまりにも有名な「おバカな」パフォーマンスもあって、多くのひとびとの記憶に焼き付けられたのでございます。

さて、実はいまから Orange County でのブルース・セッションに行かなきゃいけないので(って、なんつー理由じゃ!)今日はここまで!

ってとこでセッション行ってきたんだけど、なんでか今日はやたらひとが少なくて、ちょうど 1 バンドのメンバーだったんで、ほとんど練習状態ざます。いつもはやらない曲のレンゾク!
最初は板どんのヴォーカルで Every day I have the blues や Sky is crying、Hoochie Coochie man あたりね。
次はワタクシのヴォーカルで Sam Lay スタイルの Walkin by myself や、C.C.R.じゃなく Freddie King スタイルの Lowdown Lodi、悪ノリついでに Johnny Winter スタイルで Good Golly Miss Moly!あ、もちろんスロー・ブルースもやったんだよ。
この時のドラムは Takuron、ベースは松宮選手です。また Takuron の友人のドラムが入って、Takuron がギター、ワタクシがキーボードっつーセットも 2 回やりましたよん。
Someway Over The Rainbow までやっちまった!ここじゃワタクシ、音をヴァイブにしてソロまでとったのです・・・初めてやった曲だけど、まあ知ってる曲だから「それらしく」はなった(と思う・・・)けど、Reptile なんて初めてやるぞ?でもソロしちゃうのだ!てなワケで、すっかり練習してたよなもんですね。コードが凝ってる初めての曲ムリヤリやるのも面白い!ハタで聴いてるひとはヤかもしんないけど、やってるほーはベンキョーになります。
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