The Days of
Screamin'
Jay
Hawkins


Strange Steps.9



2003-11-14 FRI.
わたくし、ただいま南下する SKYMARK 152 便の 8A で左の窓の下に広がり、ゆっくりと後ろに動いて行く白雲を眺めつつ、これをしたためております。
もはや山形上空あたりと思われますが、地表付近は雲が多く、垣間見える地勢から位置を特定するのはやや困難・・・ と言いつつもやや遠方には海が見えとるでねーの!なんてこったい、内陸ルートじゃなく太平洋岸ルートだったのね。
つーワケで、山形県なワケはなく、宮城・福島県境のあたりでございましょう。

さて、毎度お馴染みの(?) Screamin' Jay Hawkins でございます。
1970 年、彼は New York の Caf・Who(クラブ?スタジオ?ライヴハウス?)でライヴ・レコーディングを行いますが、ぬゎあ〜んと、それが陽の目を見るのは、実に 23年後!1993年のことなのよね〜。
つーわけで1993年あたりのとこでまた出てくるとは思うけど『RATED X 』 Sting 8237 はこの時、録音されておったのです。バックなどについては不明です。
収録曲は...
Funky Broadway / Rated "X" / Rock The Boat / Little Bitty Pretty One / Rated "X" / Bite It (Last Night) / For Your Love / Shout / Constipation Blues / I Put A Spell On You

1972 年には Nashville でアルバム、『Portrait Of A Man And His Woman 』のためのレコーディング。バックは Tommy Allsup のバンドです。
収録曲は...
Portrait Of A Man / Itty Bitty Pretty One / Dont Deceive Me / Whats Gonna Happen On The 8th Day / Ashes / We Love / Its Only Make Believe / Please Dont Leave Me / I Put A Spell On You / I Dont Know / Guess Who / What Good Is It (Part 1) / What Good Is It (Part 2) / Same Damn Thing ( Charly 181 )
つーことはワシにゃあこの1972年に録音されとるI Put A Spell On You の 2 ヴァージョンがまだ無い、っつーことだな。ま、そんなにツゴーよく塔やら組合に在庫があるとも思えんが・・・
てなこと考えつつ、左の窓の外を見れば、意外にうねっている水面と浮かんでいるユリカモメ。と言っても SKYMARK 152 便が太平洋に不時着して脱出の順番を待っているワケじゃなくて、浅草まで墨田川を遡る水上バスの 1 階サルーンで H/PC で Screamin' Jay Hawkins の続きを書きつつ川面を眺めておるのでございます。ワリと近いとこに案内のスピーカーがあるため、ちとウルサいのがタマにキズだけど、35年前(!)には上を通勤で通った勝鬨橋をくぐり江戸最深部へと辿る船旅をしつつスクリーミン・ジェイなんざオツなものでございますよ(?)。

さて、この『Portrait Of A Man And His Woman 』 Hot Line 10024-25 は同年中にリリースされています。

1970年代の Screamin' Jay Hawkins は Hawaii と New York での生活、さらに地方のクラブでの出演、さらにはヨーロッパでの公演などで過ごしているようですが、I Put A Spell On You のカヴァー・ヴァージョンから上がるロイヤルティはケッコウあったんじゃないでしょか。

1973 年には Queen Bee Records のために「Monkberry Moon Delight 」( Queen Bee 1313: Linda & Paul McCartneyの作品!)と「Sweet Ginny 」( Queen Bee 1314 )の 2 曲を録音していますが、バッキングなど詳しいことは判りませんでした。

1974 年の(おそらく)10月には New York で RCA Records のためのレコーディング・セッションを行っています。
バッキング・ミュージシャンなどはあいにくと不明でございやす・・・とコトバが江戸っぽくなっているのは、そ!寿家についたからなのでございます。プロデュースは Joey Levine、 Marc Bellack & Paul di Franco for M. C. P.
Voodoo 」 ─ Marc Bellack / Joey Levine DPAS 1074-5
You Put The Spell On Me 」 DPAS 1075-1
どちらも『SPELLBOUND! 1955-1974 』 Bear Family CD15530 に収録されています。オリジナル・リリースは RCA PB 10127。
You Put The Spell On Me はとうぜんI Put A Spell On You のセルフ・アンサー・ソングってえワケですね。

そのステージに大量の火薬やらマグネシウム粉末など、アブないもんを使いまくってた Screamin' Jay Hawkins ですが、おそらく1976年、とあるライヴの際に、爆発の火炎の中から飛び出して聴衆のヒザの上に身を投げ出す、という演出があったのですが、予想もしなかった「大爆発」となり、Screamin' Jay Hawkins はステージ上で倒れてしまったそうです。スタッフは慌てて幕を降ろさせたのですが、あいにく Screamin' Jay Hawkins はその幕の前に倒れているため、やむなくみんなで幕の内側からうつぶせに倒れている Screamin' Jay Hawkins の足を掴んでズルッズルッと幕の内側に引き込んだそうです。
もちろん救急車で運ばれたのですが、彼は 2 度の火傷と、一時的な失明となり、ツアーを再開するまでに 2 年間を要したのだそうでございます。
この時のヤツのセリフが「ワシゃあ元々真っ黒だから、これ以上黒コゲにゃあならんて」だったそうでございます。さすがクチの減らない Screamin' Jay Hawkins!

で、たぶんその事件の後だと思うんだけど1976 年、Versatile Records のためにレコーディング・セッション。
I Put A Spell On You 」─1966年録音のリミックス、Versatile NED 1125
Ive Got You Under My Skin 」 Versatile NED 1125
Time After Time Versatile 」 Versatile NED 1125
Ebb Tide 」 Versatile NED 1125
Move Me 」─remix of 1969 version Versatile NED 1125
Africa Gone Funky 」 Versatile NED 1125
Ashes 」 Versatile NED 1125
I Need You 」─ remix of 1969 version  Versatile NED 1125
Sweet Ginny 」─ instrumental Versatile NED 1125
この「引き潮」Ebb Tide の入ってるアルバムは『Move Me 』( YEAAH! YEAAH30 )ってのと、『THE BEST OF Screamin' Jay HAWKINS 』( Classic world CWP 2011 )ってのがあるんですが、悪いことは言いません、良いコのみなさまは「必ず」、『Move Me 』( YEAAH! YEAAH30 )の方をお買い求めくださいませ。Classic world CWP 2011 の方はアジマスの狂ったテープみたいな音質で「も〜んだ〜いが〜い!」でございますので。ただし発売当初は『I PUT A SPELL ON YOU 』( Versatile NED 1125 )っちゅう LP だったらしいのですが。

1978 年には映画『American Hot Wax 』に出演。また1979年の The Clash のアメリカ・ツアーを Bo Diddley、Sam & Dave、Lee Dorsey と Screamin' Jay Hawkins がサポートしたそうです。

と、ここは寿家の「うな重」でシアワセになったとこで書いております。あ〜旨かった!
さて、明日ですが、さあ、どうなることやら、セッションのリポートになるかもしれないし、案外ムリヤリ Screamin' Jay Hawkins の続きになっちゃうかも?
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