Wait And Listen

Fred McMullen


2003-12-22 MON.
つい先日の( 12/15 )の Buddy Moss の Jearous Hearted Man にも、さらに遡って 10/28 の Ruth Willis、Man Of My Own にも登場している Fred McMullen なんですが、そちらでもボヤきましたとおり(?)、このお方、ほとんど資料がございません。判ってるのは 1933年 1 月の16から18にかけての三日間で 5 曲を吹き込んでいるってことだけ。
Yazooの The Georgia Blues 1927-1933 に収録されてはいますが、あましジョージアっぽくないよね?ライナーによればキーは「 D 」で小指にボトル・ネックらしいのですが、なんだか D# と D の中間になってるよな気がするのは、シングルから起こすときの再生速度のクルいか、はたまた、元々チューニングがルースだったのか?
どこか Big Road Blues を思わせるオーセンティックなブルースで、もちろん、スライドも充分に聴くことができますよ。

・・・と言うことで、もー終っちゃった。ま、しゃ〜ないね。

てなワケで今日のブルースがあっさり終っちまったもんで、ちと裏話など。
ま、CDで音源があるものはそれを再生すればちょっと戻ったりも出来るんで細部のチェックもラクなんですが、オーストリア Roots なんてアナログ・ディスクだと、レコード・プレイヤーのアーム・リフターで上げといてちょっと戻す、なんて原始的なことやっておったのですが、さすがにそれじゃラチがあかないんで、LP から MD に落として、それでチェックするようにいたしました。これだと 1曲再生+リピートで(アナログだと、それができないのよねん)クドいくらい聴き込めますから。
しかも MD だと Re-recordable でしょ?そこがエラいっ!

ところで、戦前のブルースなど、ま、今日もちょと触れた先日の Ruth Willis なんて、Curley Weaver と Fred McMullen の二人のギターがからんでおるのですが、それを聴き分けよう、とするとこれがアナタ、実にタイヘンなんどすわ。
せめてステレオ録音やったら定位っちゅうもんがありますから、ん、左はスライドで、右はちゃうなあ、なんて判別できるんですけど、モノラルやと、その二つの違い言うたら、ビミョーな音色の差しかおまへん。
ネがエレキ専門なもんで耳が「アコ」向きやないのかもしれませんが、ワタシには識別できん場合が多いのよねん。
ま、でも、そんなのはまだいーほうでございまして、 Blind Lemon Jefferson なんて、ヴォーカルもギターも「やっと聴こえる」レヴェルですから、奏法もクソもあったもんじゃあございません。
あのヒス・ノイズの壁の向こうから洩れてくるよな「か細い」ブルースが、それでも「輝き」を失わないこと自体が奇跡のように思えますが、でもブンセキしよ、という身にはキビしーものがありますねえ。

新しい録音でも時々「?」なのがありますよ。クレジットではギター一人しか記載されてないのに、どーもバックに「ウッスラと」ちゃうギターが聴こえたりすることがあって判断に困ることがあります。それも、も少し時代が下がれば、マルチ・チャンネル・レコーダーの多重録音を疑えるんですが、それも無い、ってえ時なんかですね。
でも、そんなとこにこだわってちゃ日記がいつまでも仕上がらないので「見切り発車」しちゃうんですが、いつの日か(?)思いっきりヒマな時にでも探ってみたいよな気がします。

やはり「その日のうちに」上げなきゃいけない日記ってヤツは、そのイミで「積み残し」を作っちゃいますね。
とは言っても、逆に一日でどこまで出来るか?毎日がチャレンジなもんで、これはこれで楽しいのですよ。
特に、「とある」サイトなど、某ブルースマンのことを採り上げてあるんですが、そこに「当サイトの記載などを無断で流用しないでください」なんて記されてるのを見ると、ゼッタイ盗用した、なんて思われないよう、そこに書かれてないことを「どタップリと」盛り込んで「差」をつけてやるのが、実に気分がいいざます。
その程度の内容で「無断流用お断り」たあ、笑わせてくれるよ、っちゅーワケでございます。
たとえば、「 Robert Johnson 論」なんてえテーマで、そのひとならではの視点でブルースマンを捉え、数多くの資料からそれを検証してゆくよーな、それこそ「論文」とまで言えるものなら、まあ「著作権」つーか、そのひとの創作物として「尊重」するイミもありますが、Biography や Discography は「史実」が先にあって、われわれは不完全な断片をそれぞれ持ち寄って、それを「復元」できるかどーかドリョクしてるだけであって、「資料」に「著作権」は存在しません!それを無断で流用するな、とは一体なにごとか!

資料を集めるのに苦労したから、と言って、そこになんらかの「権利」が生じるワケではありません。ま、本人はそー思ってるでしょが、ワタシごときが一日でアッサリと「遥かに」上回る詳細な記述をアップ出来るくらい資料は遍在してるんですから「なにが苦労じゃい?」と思いますけどねん。あの程度で苦労したなんて、「ドンくさいから」ちゃう?

とゆーワケで、ワタクシの日記は「勝手に流用すんな」なんてケチくさいことはゼッタイ言いません。資料はなるたけみんなが知ってたほーがいいに決まってんじゃん!
え?なんの参考にもならん?にゃはは、だよねえ。
permalink No.606

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