Mississippi Swamp Moan

Alfred Lewis


2004-01-20 TUE.
さて久しぶりの戦前ブルースの紹介でございます。Harmonica Masters Yazoo 2019(他に Noah Lewis、Jed Davenport、William McCoy なども収録)に収録された「信じられないよな」ヴォーカル&ハープのセルフ・アカンパニメントによるブルース(と言っていいと思う・・・ うん)でございます。
サニー・ボーイなんかがハープを口の中に入れちゃって吹いたりしてましたが、そーゆーイミのアクロバティックなんじゃなく、ヴォーカルとハープが(たったひとりで両方やってるハズなのに)切れ目なく移行したり、いえいえ、それどころか、時には声もハープも聞こえたりするんですよ!もちろんワタクシ、ハープは門外漢でございますから、ふうむ、こゆ奏法もその道の方からすりゃあ「当たり前」なのかなあ?と思ってちょと当たってみたんですが、したらどうよ、ハープ専門の方々もみな「驚嘆の声」をあげておられるでないの!ううむ、やっぱり、この Alfred Lewis はん、タダモノではありませ〜ん。
それらのサイトの中で、もっとも好感の持てた http://www2s.biglobe.ne.jp/~boogie/harp/review/alfred_lewis.htm では「唄とハモニカを融合(!)した 2 曲( Unissued take を含めば 3 曲)の録音で知られる」と表現しておられます。
詳しくは URL で直接お入りになってみてくださいませ。

この曲は 1930 年 5 月 5 日 Chicago で録音された 3 曲の中のひとつ。( C 4481- "Mississippi Swamp Moan"/ C-4482-"Friday Moan Blues" ・・・この 2 曲はThe Great Harp Players 1927-1936 ─Document Recrds DOCD-5100 に収録 / C-4483-B "Easy Rider's Blues─Unissued )

さて、この Alfred Lewis のデータは一切、発見できませんでした。どこで、いつ、どのよーに生まれ、どー育ったのか、どんな暮らしをしていたのか、どのようないきさつで録音するようになったのか、そしてその後どうなったのか・・・ なにひとつ判りません。稀有なトラックを残しただけで「消えて」しまいました。この曲(キーは B♭)はファースト・ポジションで演奏されているようですが、その信じられないようなモノ凄い演奏は、「エンスー」なごく一部のマニアにのみ存在を知られているばかりです。
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