どっちが唖然やねん
R&R ショー


2002-06-16
いきなりヒトの HP に対し、「あまりのことに唖然として御連絡申し上げます。」というメールを送りつけたら、受け取った方は、記載内容で、トンデモナイ事実誤認、名誉毀損、誹謗中傷でもしてしまったか?と思うよね。
昨日、そんなメールが来たのです。
その発信者には一面識も無く、モチロンその人の事など一言一句も記載してないにもかかわらず、です。

読んでみると、私自身が多忙でブルースから離れていた、と思われる時期に「これこれこうゆう活動をしていた我々に一言も触れていないのはケシカラン!」とゆうコトらしいのですが、バカじゃねえの?
その団体の名前も聞いたことはあるし、うち何人かは会ったこともありますが、誰ひとり弘前に残っていないんですから、確認もできないもんを伝聞だけで書けるか!
もう一人、こちらはもっとちゃんとしたメールをくださった元メンバーの方もおられて、その玉川さん( Vo.だったそうです)からは、サイド・ページに載せられそうなデータとかもいただいていたのですが、「唖然」男にはこちらこそ「唖然」としちゃうぜ。あ、いいなあ、文中では「唖然」男、で行こう。

で、その「唖然」男は、弘前のブルースを語る上で忘れてはならない人がいる、と言って、ある人物の名を挙げたのですが、それがまた、まったくの噴飯もの!ピント外れで、もいちど唖然としたよ。
推薦されたのは、フュージョン系のギターを弾き、ブルースも純粋にフレーズのサンプルとしてプレイしているようなタイプの人で、「残念ながら」ブルースマンじゃあ「無い」し、ブルースのことなんぞ「ぜ〜んぜん」判っちゃいない。
なので「もっちろん」HP の作成当初から圏外扱いだった。
しかし、さらにゼツボーテキなのが、唖然氏による推薦のコトバで、「まさに、弘前のロベンフォードと呼んでも誇張ではありません」。

ロベン・フォード!?

アホかっ!やれやれ⋯あのねえ、ロベン・フォードってのはフュージョンに軸足を置いて、ブルース「も」弾いているギタリストに過ぎないんですよ。
もちろん、ちゃんとしたギタリストなんでしょうよ。
でも、「ブルースマンじゃあ無い」!

ミッシェル・サンチェスがどんなに巧くコラージュしてネィティヴなコラールを完成させたとしても、彼自身がエスニック・ミュージシャンである訳ではない。
それと同じことなんだよ!
「ロベン・フォードのブルースも悪くないね」という程度なら、ホンモノのブルースを愛している人たちも大目に見てくれます。
でも、「ブルースったらロベン・フォードでしょ」てな妄言を吐くのは、「ホンモノのブルースを知らない事を告白しているのと一緒」だぞ。
あるいは知ってても、ホンモノのアクの強さに耐え切れず(あ、「野蛮さ」に耐え切れず、か?)、より口当たりのいい「ブルースをヒントにしたイージィ・リスニング」の方が向いている、という事の証明にしかなりません。

ロベン・フォードその人に対しては別に悪感情はありません。彼自身も私同様にブルースを愛しているんでしょうから。
愛し方が違ってて、彼はそれを自分のグラウンドで再構築して自分の音楽として昇華させ、私はブルースのままで再生産している、という違いです。
そして彼が昇華させたものは、「商品」として流通していくワケです。でも、クドいようですが、それは「ブルースからインスピレーションを得て作成されたオリジナル」であって、「ブルース」では無い!

「弘前のロベン・フォード(?)」が、Blues After Dark の HP に載っていない理由はそこにあるんですよ。当たり前じゃん。
ブルースそのものでは「ない」から、ここには分類しない。そうゆうこと。
permalink No.65

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