Iceman

Albert Collins


2004-02-28 SAT.
ヨーロッパ・アルプスの山中で、氷河の下(じゃなかったよな気も?)から発見された死体がう〜んと昔のひとだった、って考古学的な事件があって、それを「アイスマン」って呼んでたように思いますが、もちコリンズちゃんは「その手」のアイスマンとはちゃいます。
ゾクっとくるギターを弾く、ってことから超低温系(?)のイメージがついちゃったんでしょか?アルバムにしてもフロストバイトとかアイスピッキンとかこのアイスマンですからねえ。どっちかってえと「熱い」タイプのミュージシャンだと思うんですが、そんな「凍りつく」イメージも案外この音のニュアンスをウマく伝えてるよな気もします。

確かに歌はウマいとは言えなさそうですが、でも、前にも言いましたが「言いたいコトがコトバを上回ってるモドカシさ」から来る(?)つんのめるような独特な迫力が、巧すぎるひとじゃあ出せない味をドたっぷりと滴らせている。なんて言うとホメすぎかな?
およそ音楽にはまったくカンケー無いことではございますが、実は彼のあの「悪人面(!)」がいいのですよ。ゼッタイ暗い夜道じゃあ出会いたくないテのお顔ではございますけど。
最初にジャケットでそのアップの御尊顔を拝した際には、その迫力に驚いたものですが、馴れというのは恐ろしいもので、だんだんあの顔が違和感が無いどころか、ある種、快いものに変わって行くのですから「ヒイキ目」ってのはスゴいですねえ。
ま、一般に言うところの意味合いでとはちょと違うのですが、ワタクシの好きなブルースマンの中でも一番の「ヴィジュアル系」と申してもよろしいでしょう。その姿のプレゼンスが(良くも悪くも?)群を抜いております。
カポタストなんかしくさったテレキャスターをやや右寄りにネックを立てた位置で「バチコ〜ン」ってやってるあの姿、カッコいいですねえ(←カンゼンに洗脳されてる?)。ま、マネはいたしませんが(ウソつけ!一度はそのカッコまでマネして●十肩になりかけたクセに)、ワタクシのギターにかなりのエイキョー(この「エイキョー」ってのが漢字じゃないってニュアンス判っていただけるでしょか?)を与えておるのはマチガイございません。

クールに弾いてるときはそんなでもないんですが、ごく稀に「切れ」た時などに暴れるフレーズに「それ」が洩れ出ちゃうよな気がいたします。

さて、この曲、彼が好きなオルガンはもちろん入っておりますよ。
ハモンド・プレイヤーとして知られている Charles Hodges( born in Memphis, Tennessee 1947、Hammond B-3 player ) がレコーディングに参加してます。他にはサイド・ギターに Debbie Davis(確か彼女もテレキャスターじゃなかったっけ?と思いかけたけど Collins ちゃんのステージに立ってる姿を見たらストラトでした。テレは Sue Foley か!)と Mabon "Teenie" Hodges( born, 1946。このひとは Al Green のセッションでも有名。Take Me to the River の作者としても知られる。ハモンドの Charles Hodges、またここでは参加していないけれどベースの Leroy Hodges とともに Hodges Brothers として、Hi Records でのセッション・メンバー「Hi Rhythm」として Hi のサウンドを支えていた。なおベースの Leroy Hodges についてだけは生年も不詳)。ベースは Johnny B.Gayden、ドラムが Soko Richardson でございます。あ、一応クレジットじゃキーボードとして Eddie Harsch ってえのが載ってますが、ちょっとハモンド以外になんか聞こえてたっけ?ピアノいたのかなあ。
ま、いっか、本質(?)とはあましカンケー無さそだし。

ん?ギター、もひとり載ってるなあ。Jack Holder だって。げげげ、この曲じゃ、誰が参加してるのかドコにも書いてないですねえ。3人のギターのうち誰がいたのかさっぱり判りませんが、ま、あたしとしちゃあコリンズちゃんのギターさえ聴けりゃモンクは無いんで、そこらのコトについちゃあ、気が向いたら調べてみる気になるかもしれない、くらいしか言えまへんなあ。
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