Do What I Say J. B. Lenoir 2004-03-05 FRI. | なんでかゼブラ柄の燕尾服がお好みだったらしい( by 江戸川スリムさん。詳しくは彼のサイト BlueSlim でどうぞ)。 この曲は彼の 1960年、VeeJay 録音でございます。 ご本家の Ray Charles はってえと 1959年の 7月にチャート・インして最高 6位にまで上がっておるのですねえ。 どーみてもパクリっちゃあパクリなんですが、これはこれでいい味わいがある、なんて言うとヒイキのしすぎでしょうか? ま、ワタクシのバヤイ、いわゆる「オトコ臭い」っちゅうか野太くってドスの利いた声ってのがあんまり好きじゃありません。 そこらで泥水オヤジが生理的に受け付けられない、てなことになるワケですが、まあヤツ(あっ!「ヤツ」呼ばわり!)の場合はそれだけじゃなく、あのナマズをニンゲンにしたよな「お顔」がもう見た瞬間に「うわ!きっしょ〜!」となって「ダメだこりゃ」だったんですが。 え?ヒトを見かけで判断してはいけない? あのねえ。ワタクシ、自分のセキニンでもって、ヒトを「見かけで判断」しておるのです。 ヒトを見かけで判断する、なんて言うと、それじゃあブオトコは不利じゃん!なんて言い出すヤツもいますが、おいおい、イケメンとブサメンで区別したりしてんじゃないのよ。そんな顔の造作じゃなく、そこに出て来ちゃってるコンジョーのほうを読み取るワケ。わかる? いけずなヤツはそれが滲み出てきてるし、頑固なヤツも見ればわかる。 ところでこれはまったく余談ですが、なんでか泥水オヤジが好きなヤツってオンナにモテないタイプばっかだな〜⋯ なんでかな〜⋯なぜなんでしょね〜⋯あんまり考えないよにしよ。地雷を踏みそうだからな! あ、そうそう、そんなことより、この J.B.Lenoir や Magic Sam、キョクタンなとこじゃ Curtis Mayfield みたいな高い・細い系の声が好みなんで(あ、でも対照的に、女性ヴォーカルじゃ、なんでかコントラ・アルト系の低い声が好きなんですよ。Margo Timmins みたいな、ね)、とても聴きやすいっす。 もちろん Ray Charles だって悪くはないんですが。 ところでニホンでは山崎まさよしが Ray Charles の What'd I Say をライヴでやったりしてますねえ。 あ、もちろんソロでのツアーではなくトリオ編成でのバンドスタイルのときに限りますが。 それもなかなかいいですよ。 さて、この J.B. Lenoir ですが、フランス語的発音では ル ノワール となるらしいのですが⋯日本のサイトでのカタカナ表記ではレノア、レノワ、ルノア、ルノワ、とかなりなブレがあるようですが、本人の発声ではラノオ、あるいはラノーだった、とする証言も存在するらしく、そこらなんで幅があるのかゆうと「ヒョっとして」本名にカンケイ無い、修飾語だったからじゃないのか?っちゅう気がするのでございますよ。 つまりね、フランス語で Noir ゆうのは「黒」なんですわ。 黒人の意味でも使われて、黒人男性は Le がついて LeNoir、黒人女性なら女性定冠詞(ちゅうのか?)La がついて LaNoir、となるんですねえ。 なもんでどこ探しても彼の本来の名前は「 J. B. 」しかもこれなにかのイニシャルなワケじゃなく、出生名が J.B. だった、と⋯ そんなバカな!思うけど、黒人の人格なんぞ認められてなかった南部各州では「そんなこともあり得た」んでしょうかねえ⋯ ところで彼のバンドは「J. B. and his Bayou Boys.」として録音を開始しているらしいですから、LeNoir の部分はあとから付け足したのかもしれません。 確かに名前が J.B. ってんじゃ「あんまり(?)」ですからねえ。 実際に彼の墓碑でも名前は「 J. B. 」だけになっております。 |
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No.680