Just A Little Bit

Rosco Gordon


2004-03-06 SAT.
この曲を Magic Sam で初めて聴いたって方は多いんじゃないでしょか?ま、ワタクシもそのクチなんですが、中にゃあ、James Cotton ってえひともいるんでしょね?
この曲は白人ミュージシャンにも採り上げられてて、ロリー・ギャラガー、エルヴィスあたりもやってるんですねえ。
それとは別に、「Just A Little Bit」ってえコトバの語呂がいいせいか、それを使ったまったく別な曲も沢山あって、マイケル・ジャクソンのJust a little bit of you、クラキ・マイのJust a little bit(そのまんまやないけ?でも内容はちゃう)、セリーヌ・ディオンのJust a little bit of love、Rick Ednie のJust a little bit(もち、ゼンゼンちゃう曲)、なんてえのもあります(モチロンもっと羅列できるんだけど、本筋とちゃうので省いてるのよん。オレならもっと知ってる、なんてドッチャリ書き込んだドトーのツッコミ・メールは無益だからヤメて、ご自分のサイトのコンテンツでやってねん。「同名異曲」あるいは「紛らわしいタイトル特集」とか)。

ところで Rosco Gordon(ついつい Roscoeと綴ってしまいそになりますが)についちゃあ Sam Phillips の Memphis Recording Service( Sun Records の前身)に吹き込んだT-Model Boogie を 9月 6日付けの日記で採り上げておりますが、この曲についてはそこでも書いたとおり、著作権の不備から、いまだに Words & Music by Thornton - Brown - Bass - Washington となっている資料も多く、しばらくの間、彼の収入にはなっていなかったのでございます。

え〜、ワタクシが無謀にもこの曲を演る場合には、やはり Magic Sam スタイルを下敷きにしております。やはり、最初に聴いたヴァージョンってのは影響が大きいようでして、それが逆に Rosco Gordon だったらまた違う展開になってたでしょね。
ただ、ホントはここにサックス(出来れば二・三本と言いたいとこだけど、ゼータクは言いません。一本でいいから誰かいないかなあ?)が入って、あのリフやってくれると気分もいいんですが、ここんとこサックス系が周囲にいないもんでちょと寂しいざんす。ま、確かにブルースでのサックスって、もろ「お飾り」っぽいんでやっててもつまんないかも?でも居たらソロも廻しちゃうんだけどなあ。あの Ornette Coleman だって、Clarence Samuels のバックで仕事してたんだぜ。
あ、それと、キーのモンダイがありましたね。ギター主体のブルースだと、キーが A や E、あるいは G、C なんて「キリのいい(?)」とこでやるんですが、管だと「B♭」とか「E♭」なんてとこが「吹きやすい」ワケでして、かなりなウデのひとだと、いえいえ A でも行けますよ!なんて言えるんでしょが、そこまでのレヴェルに達してないと、一音違いの C や F ならまだいいとして「半音」違う Aとか Eってのがいっちゃんやり辛そうです。

ま、ギター・シンセサイザーであのフレーズをやってみたことはあったんですが、あまりリズミカルなのは向いてなかったですね。
それと、GR のピック・アップで「マチガイ無く」安定したフレーズを弾くためにはケッコー集中力が必要でして、歌いながら片手間にリフ入れる、なんてのはムリなんですよ(だから他にヴォーカルがいる時とかは出来まっせ。とめごろおさんが歌う、これも Rosco Gordon のナンバー、No More Doggin'とかね)。

VeeJay の The Very Best Of Rosco Gordon はいかがっしょ?Just A Little Bit はモチロン、No More Doggin'も聴くことが出来ます。
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