Rock Me Baby Lightnin' Hopkins 2004-03-21 SUN. | 先日は Jimi Hendrix のを採り上げたばかりではございますが、ここではワタクシのスタイルの基本となっておる Lightnin' のでございますよ。 みなさまは Rock Me Baby っていうとダレのを思い浮かべますでしょか? ま、 B.B. なんてのが多そうだな、っちゅう気はいたしますが、ワタクシは例によっておヘソがオフ・センターなものですから、この Lightnin' や Hound Dog Taylor、Albert Collins なんてとこや、ロックほーめんに拡大解釈しちゃうとモチロン Jimi Hendrix や、お懐かしや Robin Trower(!)あたりが思い出されますですよ。 さて、この Lightnin' の Rock Me Baby ですが、ライヴ仕立てとはなっておりますが、ここんちの「ライヴ」は眉ツバもんの New Orleans なんとかとは違いまして、ちゃんとしたライヴでございます。 Sony Records SRCS 8639 Big Blues Extravaganza! The Best Of Austin City Limits からのナンバーで、1978 年10月 9 日の録音。ベースは Ronald Wilson、ドラムは Bill Gossett でございます。 一聴して判るとおり、どーしたことか Lightnin'、明らかにワウ・ペダルを使用しておられますぞ! トリオですから、音数はかなり絞り込まれておるのですが、それだけにムダにリキまない彼のヴォーカルが凄い「活きて」るよに思います。 ケッコー重々しく進行するスローなブルースとなっておりますが、いわゆる世間で言うところの(?)スロー・ブルースってのとは異なり、独特なリズム感が「ディープな」味わいを深めておりますねえ。 あ、ここで言う「ディープ」ってのはジョン・リーが自我自賛して言うあのどアホな「ディープ」じゃなく、もっとコンセプチュアルなイミで「深い」、と。 てなことカッコつけて言ってても、よーはナニの歌ですからねえ、コンセプトもクソもあったもんじゃないのではございますが。 ま、Jimi Hendrix のが現役バリバリ、ヤル気マンマンとすれば、Lightnin' のは、ムカシゃあそんなこともあったなあ・・・あの頃はワシもなかなか⋯ウッシッシ。みたいなヨユー(?)が味わいを深めておるよーな⋯え?善意に解釈し過ぎ? その点、Hound Dog もまた別なイミでオモシロいですよね。なんかヤツがやると、ぜんぶジョーダンみたいで「え?東洋系のオンナがいい?ま〜たそんなこと言ってえ、かみさんにバレてもしらないよー!」みたいなツッコミが似合いそう(あ、これはあくまでもフィクションであり、特定の個人や工務店関係者をさしたものではありません)。 この曲の歌詞ってのはいたってカンタンでございますので、えーごがニガテとおっしゃる方でも「判りやすい」世界でございましょう。ま、Rock ってのを音楽の「 Rock する」と捉えちゃうとオール・ナイト・ギグかいな?そりゃ腰にも来るわな。なんてことになるやもしれませんが良いコのみなさんは、じゃなかった、良いオジサンのみなさんにはそんなカマトトは許されません。 したがって、この曲、やはり「ある程度」そゆ「第一線」から退きかけてそーな「枯れた」フンイキでやるほーがよろしいのではないか?と愚考する次第でございます。 それはフンイキの問題ですから、実年齢とはカンケーなく、味を出せるかどーか、はひとえに「人格」にかかっておると⋯ え?じゃあワタシはムリ?にょほほ、なにをおっしゃいますやら、ワタクシなぞもーとっくに⋯いや、ヤメときましょ。 しっかしまあ、良く聴くとベースも実にスラッピィにカツヤクしとるでないの。ワウかけたギター(あ、時々使う程度ね)とあいまって、なかなかタンジュンなブルースには収まらない異形の逸品となっておりますよ。 |
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No.696