Jimmy's Boogie

Jimmy Reed


2004-04-10 SAT.
昨年 10月23日にも採り上げた Jimmy Reed の VeeJay への初録音に含まれていたナンバーで、後のレイジーな彼からはあまり想像できないエネルギッシュでタイトなハープで押しまくります。

バックのブーギなどには様式美を極めたかの如き、Chicago スタイルに到達する前段階の、そう、ちょうど、あの barrel house 04 Chicago Boogie みたいな、粗削りだけれど、生命力に溢れた不思議なハクリョクがありますね。
それもそのハズ(?)資料を信じれば、この時のバックが実にもう超豪華メンバーなのでございますよ。
まずドラムでございますが、後には Gibson Flying "V"でこのヒトあり、と言われるよになる Albert King センセ!そしてベース!もったいなくも、大 Eddie Taylor 師がガンバっておられますです、はい。で、ギターは、ってえとこれまたタダモンじゃない、なんと John Brim 様がじきじきにブーギを切ってくださっておるのですねえ。
いやはや、それぞれにお若い時のこととは言え、このような顔ぶれが寄ってたかって Jimmy クンの初吹き込みを盛り立ててくれてたんですから、ホントしあわせなヤツですよ。
この 1953 年 6 月の VeeJay でのレコーディング・セッションですが、それをお膳立てしてくれたのは Albert King である、とする資料がございましたので昨年 10 月にはそのように記しましたが、その後、うんにゃ、それは John Brim である!っつー資料にも遭遇いたしました。
てなワケで、そちらも今回は書いとかないとね。ま、あくまでも個人的な「印象」に過ぎませんが、Albert King っつーより John Brim のほーがホントらしーような気がいたしますが、なあに、「ホントらしい」ほーが常に真相とは限らないのもまた世のならい。

この 1953 年ってえ年は John Brim にとっちゃあイロイロあった時期で、当然、そのエピソードの中には Albert King の初吹き込みも登場し、彼自身の Parrot でのセッションもあったのですが、江戸川スリムさんもお書きのように、そのハープをめぐっては Jimmy Reed 説と Snooky Pryor 説がせめぎ合っておったところ、John Brim 本人が Jimmy Reed だ!と断言したそうです。
今日のブルースとして採り上げた、この Jimmy's Boogie を聴いていただけば判るように、この頃の Jimmy Reed は「さほど」彼らしくない(?)ハープだった、と言えるのかもしれませんね。

ところで、このセッションのおよそ一ヶ月前に John Brim は「あの」名曲、Ice Cream Man を録音しているのですが、それが実際に世に出るのはもっと後のことになるのよね〜(そこらも江戸川スリムさんのサイトで)。
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