Delta Bound
Rosetta Howard
2004-04-21 WED. | | この excite の blog に日記が移転した初日を飾った What Is That Smells Like Gravy/ Johnnie Temple に続いての Harlem Hamfats の登場です。 その時と違うのは、クラリネットが Odell Rand から Buster Bailey に替わっていることくらいでしょうか。ついでに言いますと、こちらのレコーディングの方が「一日」早く、1938年 4月21日となっています。
さて、この曲なんですが、どっから見てもジャズ系のナンバーでおます。 ミュートかけたトランペットがむせび泣くよにリードしてく落ち着いたヴォーカルで唄われる「ブルース」─この場合の「ブルース」はいっちゃん淡谷センセの「ブルース」に近いよな気がいたします。 ま、今日のブルースばっかりは、こんなんもありまっせ~、てな「例」として挙げたよなもんで、しょーじき、ワタクシの「ブルース・エリア」の端も端、半分ちゃうとこにアタマ突っ込んでるよな異界・・・ってな気もいたしますですよ。 P-Vine の解説によりますれば、この場合の Delta はミシシッピー河、河口のデルタ、つまりニュー・オーリンズ一帯を表してるそうでございまして、フム、そー言われれば、このブラスの扱いなんぞ、ニュー・オーリンズっぽい(?)よな気も・・・ なんて言ってますが、ネがタンジュンなもんで、こゆ音を聴くとなんでもディキシーランドっぽく聞こえちゃうんですよ。でもその道のマニアからするとビミョーに違うのかも?
ま、どんなのを「ブルース」と感じるか、ってのはみなさまそれぞれでございますけれど、初期の Lady Sings the Bluesの時代のブルースって、こんなのが主流だったのかもしれませんね。
ここだけのハナシ、こゆのだけがブルースだったらシンドいなあ、って思いますが、ジャズ系のミュージシャンにとっちゃあ、これも「ブルース」として通用するんでしょね。 さて、おヒマでしたらこのあたりも一度聴いてみてくださいませ。 これ、ジャズじゃん!となるか、これ、ブルースだよ!となるか?
★気温が高めに推移したせいで、弘前公園の桜、もー満開です!所によっては散り始めてました。今週が限度でしょ、たぶん。 画像は外堀の桜です。
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