Street Walkin' Woman Donnie Jacobs 2004-04-23 FRI. | これも 2000 年度の統計資料では、最も多いのがアフリカ系、つまり黒人で、人口の 58.67% を占め、次いで白人の 40.53%、先住民族たるいわゆるインディアンが 0.21%。残る 0.59% をアジア系やヒスパニックなどを含む他の人種、としていますが、これはあくまでも最近の統計でございますので、そこんとこおマチガイなく。 さて、そんな Ville Platte の街に 1950 年代にひとつのレコード・ショップがオープンします。 オーナーである Floyd Soileau の名を取って Floyd's Record Shop と呼ばれていたようですが、そこらはちと確実、とは言えません。その Floyd Soileau は 1958 年に自らのレコード・レーベル Jin をスタートさせ、Johnnie Allan、Rockin' Sidney、Rod Bernard、Joe Barry、Mary McCoy などの南部のミュージシャンの演奏を吹き込み始め、また他にも Cajun を中心とした Swallow Records、さらに Mason de Soul には Zydeco 系のミュージシャンを録音しています。 さらに 1966 年には Huey Meaux と Harold Lipsius とともに、新たに MSL レーベルも発足させているのですが、その 1966 年に Ville Platte で Jin に録音されたのが今日のナンバー、Street Walkin' Woman なのです。 Jerry Devillier のハープ(ちょっと Crowley っぽいリヴァーブの効かせかたしてますねえ。Miller サウンドから影響されてる?)によるイントロからしてもう「いかにも」なルイジアナな響きでございますよん。 Donnie Jacobs はヴォーカル&ギターなのでございますが、マチガイなく、ヴォーカル、ダブってますよね? ウチの音源は(って、たぶんオリジナルもそうだと思うんですが)モノーラル録音なため、いくらヘッドフォンでキビしくチェックしても、その声が本人による多重録音なのか、あるいはハープの Jerry Devillier によるバッキングによるものなのか?がハッキリいたしません。 ま、年代的にいっても、おそらく多重はやっとらんだろう、と思いますのですが・・・ あ、モチロン、その二人以外にも unknown 扱いながらもベース&ドラムもおりますんで、そのどちらかがバッキング・ヴォーカルやった、っちゅう可能性も無いワケではございませんが、それはちと考えにくい、っちゅーことでここはイチバン無難なセンで、サイド・ヴォーカルは Jerry Devillier であろう、と。 この Street Walkin' Woman は If You Want Godd Lovin' とのカップリングで Jin 45-201 としてリリースされています(ただ、その If You Want Godd Lovin' ですが、モロ、ロカビリーっぽい、いや有り体に言えば「声」が白人臭いんですよ!これならロカビリーの殿堂にも、そりゃ入るわな、ってえくらいにね。ただ、カップリングってえことになってる今日の表題曲と「違い過ぎ」て別人ギワクも?少なくともルイジアナ・スワンプ・ブルースってえギターじゃありませんねえ)。 彼のナンバーは、それ以外にもう一枚 Jin 45-224 Ring Around Your Finger / Love Repairman というのがあるのですが、あいにくそれのレコーディング時期の記録が失われており、特定は出来ないのですが、その前後のシリアル・ナンバーと年号から、1967 年か 1968 年のいずれかであることはマチガイなさそうです(一部のサイトで 69 年、としているものがありますが、69 年としたらシリアルを遡ることになりますから、それは「ありえません」でしょ)。 また彼は Mason de Soul にも Finance Man という曲も吹き込んでいるのですが、その時期、カップリング曲などは不明です。 またカンジンの Donnie Jacobs の Biography は発見出来ませんでした(でも彼が Rockabilly Hall Of Fame に殿堂入りしてることは確認できました。ロカビリー?)。 なお、この Street Walkin' Woman のカップリング曲 If You Want Godd Lovin' のほうは ACE の V/A アルバム CDCH 288、Another Saturday Night で聴くことができます。 一方、Harp の Jerry Devillier は、Arhoolie の V/A アルバム、CD 416 Cajun Fais Do-Do に N'onc 'Dam Et Tante Bassette と Crowley Two Step の二曲を Isom J. Fontenot とともに吹き込みしていますが、そちらはまだ聴いたことがありません。 |
permalink
No.729