Listen what you want!
2002-06-24 | | ふつう、ちょっとブルースを聴いてみたいんだけど、なにから聴いたらいい?って尋かれたら、やはし、チョー有名どころを挙げとけばマチガイは無いってコトになってるんでしょうねえ。 でも、そーじゃなくて、そのヒトがこれまでどんなもの(つまりブルース以外の音楽ね)を聴いてて、どんなルートでブルースに辿り着いたのか、によって薦めるもの違って来る、と思うんですけど。
たとえばジャズ系から、B.B. とのコラボレイションなんかで興味持ったヒトにライトニン聴かせてもねえ。また、フォーク畑から来たヒトにいきなりエルモアってのもキツそーだし。 でも、一番多いのはロックからじゃないでしょか? バデイ・ガイ の来日公演ってのに、何回か行ってますが、どー見てもロックに片足 or 両足つっこんでるな、って感じのヒト多いですよ。 その中からブルースに入ってくるヒトもだいぶ居そうです。 そして、そんなロックからのヒトにはやはりギターに力点をおいた CD の方がウケるみたいで、そのバデイ・ガイや、アルバート・コリンズなんてとこがいいんじゃないでしょか? あ、マチガってもスクリーミン・ジェイなんてダメよ。ゼッタイに道を誤るね、きっと! そーしてるうちに、そのヒトなりの「ブルース」のイメージ(別名「誤解」or「幻想」)が固まって来るので、あるヒトはハウンド・ドッグ・テイラーにハマり、またルーサー・アリスンに夢中になり、あるいはシブくヒューバート・サムリンに心酔したり、なかにはマジック・サムに「なっちゃう」ヒトや、T-ボーンの生まれ替わりとしか思えないヒトまで出て来るワケですが、そんな「熱病」の時期を越えると、そこには「そのヒトそのもの」のブルースへの入り口がある(場合もある・・・無い場合もモチロンある)のでございます。
ブルースには数々のビッグ・ネームがいますが、その全部を好きになるヒツヨーは無いんですから、自分の感性で、しっくり来るモノをまず集中してしっかり聴きましょ。 あまりピンと来ないのも「ふむ。キミもこれの良さが判るよーになったらホンモノだね」なんて言いくさって「ブルース界の常識」に染めちまおう、っちゅう「悪い」トシヨリが時々現れるでしょが、なに、気にするこたあありません。 あなたと「そのヒト」は違うんですから、え〜、これのドコがいーの?ってヤツは「これがスバラシい、と感じなきゃいけないんだ」なんて自分をダマさずに、どんどんあとまわしにして、まずホントに気に入ったのに集中してください。 感受性なんていっぱい聴けば黙ってたって変化してくんですから、もしかすっと、ある日トツゼン、それまで「ナニこれ?」って思ってたのが「あ、これイイ!」になるかもしれませんからね。ならなきゃならないで、いっこーにカマワナいんですよ。
人間には「個性」ってもんがあるんですから。 |