The Legend Of Chicago Blues

GUITAR MAGAZINE


2004-05-14 FRI.





厚木ファッツさんの板あたりで話題になってた Guitar Magazine の 6 月号を買って来てみました。
実は昨日も紀伊国屋で探したんですが、そこにあったのはクラプトンが表紙になったのが「どっちゃり」。
ん?これじゃないよな?にしてもずいぶん売れ残ってるなあ。
つーいきさつがあったんですが、今日になったらどこでも入荷してたようです。

表紙でいっちゃんデカく写ってるのが Lightnin' Hopkins じゃあ~りませんか!それってシカゴかあ?とツッコみそうになったけど、フと見ると
And The American Folk Blues Festival のサブが!にゃるほど、そゆことねん。

冒頭、カラーをふんだんに使って特集されてたのは、でも Steven Seagal のギター・コレクションだったんでオドロきましたねえ。
以前から「 Player 誌」がギター偏重で、「 Guitar Magazine 誌」がプレイヤー重視、っていう「ねじれ」現象を面白く思っていたんですが、この特集に関してはギターそのものが主役なんでしょね(あ、そこあましキョウミ無いんで読んでおりませんから、内容は違うのかもしれませんが)。
元 Guns & Roses の Slash を挟んでいよいよブルース特集ですが、そっからはモノクロの写真がメインになります。
一応メインはシカゴ・ブルースの伝説なのでしょうが、例の A.F.B.F. の映像が国内盤でもリリースされることに合わせて企画された特集らしく、内容的にはヨーロッパ・ツアーがかなりのウェイトを与えられているように思います。

もちろん、ブルースにある程度のキョウミはあっても、知識としては乏しい、という層に合わせ(?)ミシシッピー流域などの南部諸州からシカゴへの流入など、歴史的な背景から「シカゴ・ブルースの成立」を説明することから始め、その盛衰について有名なブルースマンをちりばめて描いています。
おそらく、イメージだけで、「ブルース」をクチにしてた人たちに、ある意味、決断をせまる(さあ、どうする?ホントのブルース聴いてみない?こんなにイッパイあるんだよ!)、良い資料となるでしょう。
まあ、欲を出せば、あの Bluebloods の Donald Kinsey や Dion Payton、S.O.Bに Melvin Taylor あたりにも、もーちょっとスペースを裂いてくれればいーのに、っちゅう気はいたしますが、やはり「王道」から、ってことでしょうか?

一方のアメリカン・フォーク・ブルース・フェスティヴァルについては、サイド・ストーリィなど、ちょっと面白いところもありましたが、あの(?)演出の背景などについては言及してないのが惜しいかな?というより、そこらへんは当時のドイツの TV 局のディレクターの回想なんかが出てこないと判らないんでしょうが。

ところで、その一郭に、ヨーロッパ・ツアーでのブルースマンたちの「楽器」についても採り上げられており、先だってワタクシめがよーやく(?)突き止めたアール・フッカーのなんちゃってレスポール・カスタムこと Univox U1885、いやあ先に日記に書いといて良かったざんす。これが出た後だったら、なあんだ、ここに出てるじゃん!てなことになってましたからねえ。

ま、なにはともあれ、自らブルースのサイトを主宰しておられるような方にしたら既知の事実ばかりというレヴェルではあるでしょうが、これからホントのブルースを聴いてみたい、という人たちにはガイドとして、またブルースってもののある程度の構図も理解してもらえる、っつー意味で「役に立つ」んじゃないでしょか。

ま、ワタクシ個人といたしましては、その後の別な特集、ギターのワイヤリングのアイディア集がオモシロかったんですが。

★なんだか最近ず~っと買ってなかった Guitar Magazine、ついつい、新しいエフェクターとか、アンプあたり目が行きますねえ。
でも、思ってたほど技術革新はススんでないよーで、USB でつないだ PC 上で信号経路から、各モデュレーションの量などまでプリセットできる、なんてエフェクターはまだ出てないみたいです。
そんな USB で接続してコントロールできる PANDORA があればいいのに。

アンプのほーじゃ、やはり百年一日の如く、ホントに画期的なアンプっての出てきませんねえ。ま、たとえ出てきてもダレも買わないですからムリ無いんですが。
しっかしまあ進歩の無い世界だこと。
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