Hard To Dig?

Suturday Night Session


2004-05-23 SUN.



ひと月に三回目ともなると「有り難み」も失せてふだん使わないギターで遊んだろ!と ex Rickie のサンバースト Squire ストラトね。
ネックは Mexico Fender のメープル・ネックに交換し、本来のローズウッドのネックはなんちゃってボニー・レイット・モデルに装着ってヤツですよ。
もともとコードワークのジャラ〜ンちゅう音がイイっちゅうサイド向きなギターなんで、かえって使い辛いってモデルね。
最初っから来てくれた板どんは珍しく「ブラッキー」一本で、いつもの Y社製のペダル付きマルチ・エフェクターも、いえ、それどころか、チューナーにストラップまで「持ってこなかった!」っちゅう軽装備で、じゃ、ワタシの凶悪エフェクタ・ボード使ってみる?とセッティングまでして渡したのですが、ホンのちょっといじると音が激変する、そのあまりの「凶悪ぶり」に手を焼いたらしく、あきらめてストレートで出すことにしておりました。
う~む、ワタクシのよーにディストーションも掛けるならフル 10!でなきゃ 0!っちゅう All or Nothing ニンゲンにはこれでいーのですが、彼のよーに、ミッドだけブーストしたい、なんて用途にはテッテーして向いてないみたいや。
また BOSS のディジタル・リヴァーブも、なまじディレイと組み合わせなんて出来るもんだから、かえって「迷い」を深めただけみたいです。
ま、それでも気をとりなおして 8 ビート系にアレンジした Crossroad あたりを気楽に流してゆきます。で、お馴染み、ゴローちゃんにベース・ソロまわし!
さて、ワタクシは、ってえと PANDORA を通して VOXから、というセット・アップだったのですが、こちらの二代目 PANDORA( Red Hotの背中のは三代目)は、これまた極悪 Telecaster(ブリッジ側のみの 1PU、それもセイモア・ダンカンの爆裂ハムバッキング)用に音を作ってしまってあるため、シングル・コイルの音も奥ゆかしいこの ex Squire サンバーストには「じぇんじぇん」合わないんですわ。
ケッキョク、あまたあるプリセットのどれもイマイチなので、ほな、とばかり、単なる「リヴァーブ・ユニット」としてドたっぷり掛けて、Eddie Taylor in Hirosaki のあの音をホーフツとさせる「深~い」残響を演出いたしました。
いやあ、タマにこんな音もいいなあ。
ま、逆に言えば、いままでこのサンバーストには、本人の「向き不向き」も考えず、なんで他のみんなみたいに出来ないんだ!と理不尽な「押し付け」を強いてきたように思います。
それでは自閉症になっちゃうのもムリはございませんね。ユルしておくれ、ワシが悪かった⋯なんちて、改心したフリ。
それはともかく、板どんセットでは、これまたお馴染みの Sky Is Crying や Have You Ever Loved A Woman ですね。
ここらあたりまでは、まだワタクシのエフェクタ・ボードを使っておりましたので、彼のギターの音が、目指す「あの音」とはとんでもなく「ちゃう」音になってて、聞いてるほーはかえってオモシロかったんですが。
やがてベーサーMや藤井クンも来てくれてましたので、ワタクシのセットを。
そうそう、キーボード修行中の女性も来てましたので、藤井クンにはキーボードに回ってもらい、見本となる演奏を見せてあげるように頼みます。
で、ベーサーMがドラムで、ベースにゴローちゃん。
サイドにはダディ正井と板どんで、今日もまたトーキョーでは多くの聴衆を感動させたであろう Otis Rushのナンバーを、ということで Gambler's Blues からスタートいたします。
Walkin' By Myself や、ストレート・タイプ(いわゆるストマン進行じゃない)の Stormy Monday など、(キーボードのとこにいて横で運指を見てる)彼女がベンキョーになるよに、ピアノにもタップリとソロをまわして行きます。
前述のように、サンバーストにタップリのリヴァーブを掛けた音は、やはり演奏にもかなり影響し、自分で言うのもナンだけど、一段とブルージィになっておったよな気が⋯
コンプレッサーで伸ばしてるときはディケイ部分でフィンガー・ヴィブラートを掛けたり、っちゅーヨケーなことをついしちゃうんですが、リヴァーブの場合、そこまでに回路に入って来てた音をサンプリングして繰り返し再生してるよなもんですから、もー「後の祭り(?)」なワケでして、いきおい、シンプルな、思いきりのいいプレイになっちゃうのよねー。
そして、こんな使い方をするとこのギターのスナオな「響き」が活きてなかなかいいみたいです。こいつにコンプレッサー掛けちゃうのって、逆に「良さ」をコロしてたのかもしれないなあ、とハンセーした夜でございました。
このあと、別なセットではドラムがビギナーでブルース慣れしてないらしく、みなさまだいぶ苦労してたみたいでございます。そこで、ラストのワタクシのセットではドラムには藤井クン、ベースはそのままベーサーMでお願いしました。
ホントはピアノの彼女にもソロまわしてもいっかな?っちゅう感じもあったんですが、あましヴォリューム上げてないとこみると、まだ「その気」はないようなんで、ま、次回に御期待、ってとこでしょか?
この日、ダディ正井の Epiphone Rivierraをワタクシがチューニングさせていただく、っちゅう栄誉に浴したのでございますが、011 ゲージだというので、ものスゴく弾きづらいかと思ったら、なんと、チョーキングしてみても、別に指が痛い、ってほどじゃないんですよ。
う~む、やはり、ブリッジからテイルピースまでの折れ角が浅いと、こんだけテンションが弱いってことなんだろか?と、いささか感動いたしました。
そして、これまで、 Red Hot と同じ土俵で比較され、「なんかちゃうなあ」と言われて、やや不本意な立場に追いやられていた ex Squire のサンバーストの Stratocaster でしたが、むしろ、シンプルなリヴァーブのみ、というセッティングで「活きる」というのが判った、っちゅうのが大きな収穫でしたね。

さて、今日はMACさんもりっきーさんも野音に行ってるハズ。板には Utam さんがさっそくインプレッションを書き込んでくださってましたが、今日のライヴに行った二人は、どんな印象を語ってくれますでしょうか?

今日の弘前はなかなか良い天気となり、HARO F-1 で市内をおサンポいたしました。
さほど暑くもなく、ちょうどいい感じかな?
通りかかったプロムナードに併設された小公園で、若いオンナのコ二人が一眼レフでお互いポーズを付け合って撮影し合ってます。
その様子が、とても仲が良さそうで、見てて気持のいいちょっとした光景でした。
そうして走りまわってノドが渇いてきたとこで BLUES'N で一服いたしましょ。
穏やかな日曜日はこうして静かに暮れていったのでございます⋯
野音はどーだったかな?
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