BLUES AFTER DARK

Tomegoroh

2004-06-20 SUN.




昨夜のセッションは最高でした!
特に最初のセットでは、久々に「思うような」ブルースをフルに楽しむことが出来て、まことにマンゾクでございますよ。

夕方、とめごろおさんのエーゲ・ブルーの 206CC が大曲からブジ到着いたしました。
さっそく拉致(?)して黒石の「わらしべ」に直行いたします。
食事(そ、ここに来る目的はワシらの場合、「呑み」ではなく「喰う」ことなのです!)しつつも、シンラインの改造などについて「協議」を重ね、またヨケーなことを吹き込みます。
そこから弘前に帰り、モンベル・ショップで現物を前にして、今度は自転車の改造アイデアについて、モンダイとなりそな部分の検証と、その対処方法のヒントなどをチェックしていきます。特にクランプ径については最近のモデル( MTB 系ね)はラージ・サイズなんてのまで採用してたりするので、安いのでいーからノギスは用意して、実物からサイズを採れるよにしとかないとね。
⋯てなことをしつつ、セッションまでの時間をツブし、今度はクルマじゃなく小雨の中、傘をさしてオレンジ・カウンティまで歩きます(ビール呑むから!)

ワタクシはいつもの Red Hot、とめごろおさんにはサンバーストのストラト( from りっきーさん)ね。ちょっと遅れて到着したら、すでに松宮&ゴローちゃんのベース二人が待機中でした。とめごろおさんがお店に置いてってる AMPEG のアンプも、すでに定位置にセットしていただいてあります。
準備のさ中にも、タクロン&友人たち、さらに板どん(今日はセミアコ)も来て、そーなったらタクロンにドラムを頼んで、ワタクシ、とめごろお&松宮、っちゅうかっての BLUES AFTER DARK の再結集プラス、板どん&タクロンのサポートっちゅうかたちでセットをスタートいたします(そ、BLUES AFTER DARK っちゅうのは、一時、セッションがバンド・スタイルとフリー・セッションの交互ステージになった際に、結成された「ワタクシ、とめごろお&松宮」にその時々でドラムやらキーボードなどを加えてバンドに、という形を目指したときのユニット名なのでございますよん)。

ブーギが続くと足がツる!っちゅうタクロンのドラムは、そう言いつつも、なかなかのデキじゃないの。まずは「慣らし」みたいな感じでちょとルースな 4 ビートのインストから始めて、それでみんなの息が揃ってきたあたりでそのまま Traveling South に突入です。
Albert Collins のナンバーなんですが、もっとゆるやかなテンポで始めてますから、ホンワカ・ムードで進行いたします。
久々にバンドでのブルースを味わってるとめごろおさんのギターが実に「いい」ですねえ。思いっきりブルースが出来る「歓び」が音のひとつひとつを際立たせ、もうめちゃめちゃディープにブルース(!?)そしてこちらも久しぶりに息の合う「打てば響く」レスポンスに助けられ、「いつもより」一層ツっこんだギターが弾けたよな気がしております。

そんなふーにストラト二本に伍して、板どんひとりセミアコだったんですが、やはり、音が丸すぎて(つーか、ともにワタクシが手をかけた二本のストラトが「立ち上がり」重視で、もの凄~く「前に出て来る音」にしてあるせいなんですが)、板どんのソロだけ、まるで隣の部屋で弾いてるのが聞こえてくるよな距離感が残り、本人も、ストラト持ってくるんだったな~、と後悔(?)しておられましたよん。

この顔ぶれなら安心して出来る Night Life、最近じゃイチバンの仕上がりになったような気がいたします。さらに Freddie King スタイルの(って言うのも、オリジナルは C.C.R.だからなのねん) Low Down Lodi、これもコード進行がフツーとちゃうんで、セッションじゃ滅多に出来ないんですが、このセットでならラクショーでございます。
さらに Walkin' By Myself や Rock Me Baby(スロー・ヴァージョン)と、どのナンバーも実に「生き生きとした」仕上がりになったのは、やはりとめごろおさんの存在が大きいですね。

ここで、フツーならワタクシがフロントのセットが終ると一旦、全員降りて、そーすっとちゃうドラムが乗り込んできちゃいますから、セット・チェンジせずに、タクロンのドラムのまま、とめごろおさんにヴォーカルを任せます。
レギュラー・チューニングのまま Hound Dog Taylor の Sadie を、Othum ギター&松宮ベースのリフが流し、その上にレスポンスのいいとめごろおさんのギターが駆けまわって「やや重」のブーギが始まりました。
おかげでタクロンは足がピクピクしてたみたいですが。

それにしても、サンバーストのストラト、彼の AMPEG のアンプと相性いいなあ!
ちょっとリキ入れてピキィ~ンと弾いたときの「つん抜けてくる」音が、Red Hot よりアコースティックに近い素直なトランジェント特性で、深めにかけたリヴァーブとマッチして、Eddie Taylor をモダナイズしたよな(なんじゃそりゃ?)、なんとも言えない余韻を聴かせてくれます。

昨日はなりちゃんも来てたんですが、ギター持ってきてない、というんで、サンバーストを持たせ、ついでにタクロンのストラトを板ドンが借りちゃったんで、Red Hot をタクロンに貸して、客席から、この二本のストラトの音を客観的に聴いてみる、っちゅう得難い経験をさせていただきました。
このセットは板どんで、ベース&ドラムは松宮&松っつんのダブル松コンビ(?)です。
タクロンには背なの PANDORA の使い方を教えたんで、オモシロがってディストーションかかったチャンネルで音を出したりしてましたねえ。
こうしてみると、アタックが抜きん出てて、ただしやや減衰が速いサンバーストと、アタックは少し負けるかわり、伸びてく余韻部分に表情がある Red Hot と、微妙な棲み別けをしてるのがオモシロいところ。

この後も、とめごろおさんセットを組んで(ドラムが「ラフ、ラウド、ルース」っちゅう「ラ行三重苦」で、全然ブルースじゃなくてタイヘンだったでしょが)、それでも爆走した Mustang Sally はみなさまにウケてましたよん。
ベースに、リズムもの(?)に強いベーサーMが入ってましたんで、メタメタになりがちなリズムをズイブンと力技で正してくれていたのでございます。

あ、とめごろおさんとは別に、もひとり嬉しい参加がありました。しばらく仕事で弘前を離れていた、しんちゃんが帰ってきてて、この夜も顔を出してくれたのです。
そして、ダディ正井セット(?)でサポート・ギターとして上がった(ベースはダディ正井の指名でワタクシでございました)しんちゃんでしたが、この日のダディ正井は直前まで、知人の結婚祝いの席でしこたま御酒を召し上がっておられたらしく、ここに辿りついた時点で既にヘベのレケでございましたゆえ、実にタイヘンなカム・バック第一回ステージだったのではないでしょか?しかもドラムがまた「ラの字」でございましたし。
それでも見かねた(?)能代の斎藤クンがスタンダップ・シンガーとして助け船を出してくれたので、ま、なんとかなりましたが、しんちゃんには申し訳ないよな状態でしたね。
これからはずっと弘前にいるようなんで、次回以降も期待してます。

ケッキョク時間をかなりオーヴァーして終ったこの日のセッションでしたが、とめごろおさんにとってはホント、久しぶりのバンド・スタイルでの演奏、とっても楽しそうで、一緒にやってるこちらも嬉しくなりました。
確かに大曲から弘前、ってのはかなり遠いので、そう気楽には来れないでしょうが、タマにはバンド・スタイルでやんないとね。

★一夜明けて、とめごろおさんは学会にお出かけです。あ、その前に三升屋でアジアン・ミックスだったとか。
午後、終った彼と落ちあって BLUES'N に顔を出します。
ダディ正井ときたら、昨夜のことは殆ど記憶に無いんだって!確かに、カンゼンに出来上がっての登場だったもんなあ。
そっから毎度お馴染み(?)りんご公園に向かい、職場の同僚やらに、と「お土産」を買い、そっからは夕方 5 時の開店に合わせて、彼がまだ経験していない「一閑人」の蕎麦を食べにまいりましょ。
なんたって、それから弘前を発って南下し、国道 7 号線から山中に分け入って大覚野街道っとかって谷あいを縫うように南下してく道をひたすら走って、出来れば今日中に大曲に着きたい、ってことで、夕食も早めにしたのでございます。

一閑人の蕎麦にはマンゾクしていただけたようですが、この蕎麦好き二人が揃うと、ついハナシは中扇田の「たむら」のことになります。
ご主人が肩を痛めて、蕎麦が打てなくなった、と休業している蕎麦屋さんなのですが、やはり、ときどき、あの蕎麦がもーメチャメチャ食べたくなるんですよ。

なんとかお早い全快を祈っております⋯

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