Hold it high, or hang down low. 2002-07-03 | なんだかここんとこ天気がハッキリしなくてヤですね。 でも今日はなんとか降らずにもちこたえてくれたから、まあいいんですが。 最近、連続であちこちの「ブルース」関係のHPを見てまわっているのですが、そこでの実感、「ブルースのギター」はハコものが主流!ってヤツです。 う〜む、やはりメインは Gibson の ES-335〜355TD なんでしょねえ。 ストラトにハマってて4本も持ってる、なんてヒトはいませんし。 たしかに「本道」って感じはありますよね。やや高い位置にセミアコをかき抱いて、ってのがブルースっぽい(?)のかも。 Cavern Blues Band で、Fernandez の 2.PU の Les Paul TV モデル改を弾いてたころは、そうでした。高い位置にして。 でも、当時だって、テレキャスターの時は今と同じく、低いとこで弾いております。それって、ネックの断面形状に左右されるんですよ。 TV 改のように、やや薄く、そのかわり幅のあるネックだと、左手の拇指がネック背面中央あたりにいて、手の平全体がフィンガーボード側に回り込んで来るため、ギター位置を高くしないと手首が痛くてやってらんないし、テレキャスやストラトじゃ、ネック断面がより半円に近いので、左手の拇指が上から 5 & 6 弦をおさえるような位置に来るんで逆に低い位置じゃないとムリ、っつーワケです。 で、この位置の違いがフレーズにも影響を与えてますね、ゼッタイ。 高い位置で弾くと、やたら「一音入魂!」って、一音一音噛み絞めるような感じになっちゃうし、低い位置では、ひとつひとつの音がどう、というより、「流れ」としてのフレーズに重点が移ります。で、お察しのとおり、最近はその「流れ」重視の「軽さ」が気に入っているのでございますねえ。 そーなると、やはりハコものはねえ・・・ ま、あれでアホいフレーズ弾いちゃイケナイって法律があるワケじゃないですから、いーんですが、どうもねえ、ギター本人(?)にしてみたらシブシブ、しゃ〜ない弾かれてやるかあ?みたいなもんだと思うんですよ。おいおい、カンベンしてくれよう、こんなんやるために作られたんじゃね〜んだけどな。ってね。 それにこれはタダの偏見ですが、高い位置にかき抱いて弾くんなら、やっぱマジなブルースじゃなきゃ似合わないんじゃなかろうか?と、かように愚考するワケですよ。 やはり「おバカな」フレーズばっか弾いてるんなら、だらしなく低いトコでカッタルそうに弾いてるほーが似合う!と。 昔、いっぱしのワルの皆さん?は、あのレスポールを、右手が1弦を「やっと」弾けるギリギリまで下げて弾く、ってのがキマリでしたが、そりゃあ手の指が長いぐゎいじんなりゃこそ出来るワザだったと思うんですよねー。 レスポールなら初期のキースみたくブラック・サンバーストにビグスビィのトレモロ付けて(でなくても重いっつーのに、よくもまあ・・・)やや高めの位置でネックは 45 度以上に立てて弾きたいなあ。 ペグのツマミのとこ白っぽいプラスティックのヤツにしてね。ビル・ワイマンもネック立ててるから統一性があったんですよ、あのコロは。 そういやあブライアン・ジョーンズも VOX の白い Teardrop 立てて弾いてたような気がしますね。あれがストーンズのコダワリだったのかな?カッコよかった・・・ 逆に、「低い」ったらジミー・ペイジでしょ。 特に映画でかなりのヒト見てますからね、あの頃はみんなレスポールめっちゃ低く吊ってたっけ。おかげで両手首とも腱鞘炎になっちゃったよ!ってえギタリストがまわりにゴロゴロ・・・ ってのはウソです。すみません! ワタクシの説によれば、ギター吊る高さは、そのギターのネック断面形状による。ってコトになってますんで、それから行くと、レスポール下げて弾くのは、かなり解剖学的にムリがあるのではないか?と、まあ、そのように考えるワケですよ。 どうでしょ、タマにいつもと違う長さのストラップで試してみませんか?別な自分がフレーズをとおして現れてくるかもしれませんよ。 ま、それで腱鞘炎になったとしても当方は一切、関知いたしませんが。 |
permalink
No.81