If You Love Me Like You Say

Albert Collins


2004-07-29 THU.


34 度をメデタく(?)記録した署い午後は、涼やかなボサノヴァなんぞじゃもうまったく効果なく(なんの?)いっそギットギトの Albert Collins でヤケクソじゃ〜!っとバリバリ行ったほうが「いさぎよい(のか?)」ってなもんでございます。

この曲は、かってマチャオ君がレバートリーにしておりまして、ワタクシ、これにギター・シンセ でブラスの音源をセレクトし、リフを絡ませていた思い出の曲なのよね〜。
そ、この程度のスピードならあの「ちょいナニだった」某ギター・シンセでも追従できるんですわ。
それが Wet Willie のライヴに収録されてる Red Hot Chicken あたりになると、もーダメ!
そんな ワケでケッキョク手放してしまったんですが、後年、板どんバンドのキーボードだったときにはクラプトンの Tearing Us Apart とかってえ曲でブラス・バートを出すときには別なキーボードで MIDI 音源部だけを使いました。
あのスピードですから、ギター・シンセでは「ゼッタイ」誤作動の嵐だな、きっと。
⋯なんてえことはともかく、この If Yoy Love me Like You Say、数ある Albert Collins のナン バーの中でも、かなり好きな曲のひとつでございます。

そして、先日の Japan Blues Festival in Aomori (?)の二日目、Willie Kent and the Gents の ステージで、ギターの Haguy F. King(たしかイスラエル系の白人だとか)がいきなりこの If Yoy Love me Like You Say を始めたんですよ。
みっくおかさんと二人で「わお〜っ!」と盛り上がったのは「資料」にもとどめられておりますよ(その後、メドレーみたくBlack Cat Bone にも行くんですが、合わせて唄っておられるみっく おかさんの「お声」がキチンと資料にも収録されております)。
この演奏が(コリンズなんてゼンゼン知らないひとばっかりでしょうが)場内を一段とヒート・ア ップさせたのはマチガイ無いですね。
やはりそれは「曲」そのものが持っている魅力なのかもしれません。
なんたって、この曲が始まったとたん、客席の「揺れ」が大きくなってましたから(ただ、それはいいんですが、それに浮かれて歩いてたおネエチャンが資料収集用の一式を踏んづけてしまい、曲の終わる直前でブチっ!)。

さて、本家の Albert Collins、収録アルバムは 1980 年の Frostbite Alligator ALCD 4719。
このときの accompanists はサイド・ギターに Marvin Jackson、ワタクシからすっと、あんまりお好き「ではない(どころかマイナスポイントがアップ!)」A. C. Reed のサックス、Allen Batts のキーボード、Johnny "B. Goode" Gayden(ひゃっほう!)のベース、Casey Jones のドラム、さらに Paul Howard のトランペットと Jerry Wilsonのテナー、Bill MacFarland のトロンボーン(ホーンのアレンジも)、Henri Ford のバリトン・サックスっちゅうメンメンでございます。

ただし、1997年に、これも Alligator からリリースされた Deluxe Edition には、それのリマスタ—ものが収録されており、ネットで試聴したかぎりでは音質もアップして、ダイナミック・レ ンジも広がっているよな気がします。
とりあえず一枚だけ買っとこ、なんてひとにはそっちのほ一がいいかも?

上でも書いた先日の青森でのブルースのライヴに大阪から観に来てたMさんから「HAROの F-1 なんてコアなバイクに現役で乗ってるんですか?」という反応をいただきました。
いやあ、嬉しいですねえ、いままで、HARO F-1 のこと知ってたひと、滅多にいなかったんですよ。
それを知ってるひとがいた、ってだけでもう充分に「カンドー!」でございます。

さてその HARO F-1 で今日のクソ暑い中、街を走りまわっておりました。
もっとも公式発表値 34 度(測定地点がやや郊外よりなため、街なかではだいたいそれプラス 2〜4 度⋯)の気温はさすがにハンパではございません。
街なかのクルマも多い通りなどでは確実にニンゲンの体温を超えてますね。
ユニクロのドライ・ウェアっての着てるからまだいいんですが、汗が出なくなるワケじゃないんで、帰宅してすぐ、夕食前にシャワーはマスト!

いつもなら北寄りの風って「涼しい」と決まってたんですが、今年はヘン。
まあ、それでも風があるだけまだいっか?

今じゃヨーカドーの地下でも「あんこ入り」やら「カスタード・クリーム入り」の「お焼き」っての売っていますが、昔は市内の一番町の坂を上りだしてすぐ右側の「川越」のモチ、や百石町の突き当たりのお店(その二階にライヴハウス萬燈籠)などで白あんと黒あんのそれぞれの「お焼き」が、その場で作って売られてましたっけ。
当時の値段までは覚えていませんが、さほど高いものではありませんでした。
いまだとヨーカドーだと一個八十円くらい?そこいくと川越は五十円ですから安いですねえ。
まあ、お味のほうは安いから、ってワケじゃないでしょが、なんだかあんまり深みのない、よく言えばシンプルな味わいでした。

ところで、今からおよそ半世紀ほども前ですが、ずっと「川越のもち」一辺倒だった土手町界隈にトツゼン変化がありました。
ちょうど今のミスド土手町店(あ、もう樋ノ口のロックタウンに移っちゃいましたけどね)のあたりに、「大判焼き」という名前で、ひとまわり大きく、かつ皮にも糖分があって、しかも中の「あん」が小豆をふんだんに使った「た~っぶり」甘いヤツ、っちゅう、それまでの、よく言えば「お上品な」川越他の「お焼き」ではとても対抗できそうもない「甘さ」で、たちまち注目の的(?)となったのでし た。
もちろん、近所でしたからさっそく買ってきたのですが、なんだかうんと小豆の粒の存在が感じられる「小豆餡ったらこうじゃろ~!」てな「リッチな」あんこにカルチャー・ショック(?)を受けたものです。
そのエポック・メイキングな「大判焼き」のお店でしたが、当初は行列ができるほど客も来てましたが、ほとぼりがさめたころ、ひっそりと消えてしまいましたねえ。
ま、別に懐かしくてまた食べたい、なんてワケではなく、でも時々「そう言えば」と、かって流星のように眼前をよぎっていった(お~げさ?)輝いていた星のひとつとして思い出します。
あのお店をやってたひとたち、どこに行ったんだろ?
ま、ただひとつ確かなのは、それ以来、古くからあった「お焼き」の神通力がすっかり失せてしまい、人気もなくなっていったような気がしますが、案外それは時代の流れとともに、「甘いもの」の種類も増え、一般消費者の好みが拡散していく時期にさしかかっていただけのことなのかもしれませんね…
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