I Don't Know

Screamin’ Jay Hawkins 3e


2004-08-07 SAT.


なかには、こーなるんじゃないか?っちゅう不吉な予感にフルエてた方もおるやもしれませんねえ(と、昨日と同じよな出だし)。
そ、ご想像通り、今日もまた Screamin' Jay Hawkins の、まさかの I Don't Know 二連発( Willie Mabon も入れると「三連発!」)なのでございますよ。
そして今日のは 1998 年 4 月15日、パリはオランピア劇場におけるライヴをそのまま収録し、1999 年にリリースされた Live At Olympia Wagram 3052562 WAG 343 に収録されてたほうのヴァージョンでございます。

まず最初はやや「?」なピアノの音が馴染みのリフになって、それでもいつもより、ややゆったりと始まるのでございますが、いったんフルバンドで鳴り出してからはやはり、いつもの Screamin' Jay Hawkins になるのでした。
ただし今回はギターが Frank Ash でございますので、ま、確かにライヴ向きかもしれませんが、(かつ、オーセンティックなブルース・ファンにもウケはいいとは思いますが)ワタクシにはやはり昨日のあつコツコツカツ〜ンっちゅうギターのほーが断然いいなあ。
それにヴォリュームが小さいだけじゃなく、あっしの嫌いなコーラスもかかってるじゃん!
あのねえ、まったくの独断かつ偏見こってこて承知で言ってますが、たいして弾けねえギタリストに限って「コーラス」エフェクト使いたがるよな〜。
実際このギター、たいしたフレーズも弾いてないよな気しない?
いかにも白人ギタリストが好みそな(しかも、ナゼかブルースっちゅうとこの音を作っちゃうみたいな⋯)ハンパに歪んだキチャナい音で、どーも思い切りが悪いざんす。
むしろ、その後の Dider ( 正しくは Didier じゃないか?って気がすんだけど)Marty のサックス・ソロのほーがキます。

そのかわり(?)Screamin' Jay Hawkins の Piggy Nose(ちびアンプに非ず!「ブタ声」)が全開で、お客さんをキャアキャア言わせてるみたい。たっぷりと異音・奇音・雑音をサーヴィスしておりまっせ。それこそが彼を観に来た客が「求めているもの」でしょうからね。
ま、レーセーに見れば、このテイクでイチバン輝いてるのは、やはりサックス・ソロかもしれません。

そしてイチバン楽しんでやってるのはやはり Screamin' Jay Hawkins ご本人じゃないでしょか?
ホント、彼に、こんな美味しそな曲を聴かせたのが運の尽き!
たちまちオモチャにして(カッコつけて「自家薬籠中のものに」、なんて言い方もありますが、彼にゃあそんな「おじょーひんな」表現は似合わないざんす)、思いっきり遊びまくってますね。

また、実にライヴ向きなんですよね、この曲そのものが。
ブレークを仕込んで行けばどんどん雑談やら怪気炎を突っ込んでいっくらでも長くホガホガ言ってられるし、そこにアドリブで客までいじる、っちゅうのも面白いんでしょうけど、さすがにねえ、弘前ライヴでの Oddie Payne Jr. も、このパリでの Screamin' Jay Hawakins にしても English でのジョークやらおちゃらけが果たして通じるかなあ?てなバヤイはあんまりそんなことはしてられないでしょうけどね。

まあ、そうゆう「込み入った(?)」ジョークまでは通じないとしても、なんかしらんコミカルなナンバーなんだろな、ってのは伝わる曲なのかもしれませ〜ん。
演奏してるミュージシャンの表情を見たら「あ、これってフザケた曲なんだな?」と判りそうだし。

さて、今回のはライヴ収録ですが、昨日とのいっちゃんの違いはバックの聞いてヒザから崩れ落ちちゃいそな女声による合いの手が入ってない、ってのと、ギターがねえ⋯ムダに張り切ってるけどクッソ面白くもない冗長なギターソロで「うんざりさしてくれる」とこ、かな?
ホント、この Frank Ash ってギタリスト「ほんと〜に」クソ!
もっともヤツのギターがクソなのはこの曲だけ⋯なワケはなく、ほぼアルバム全曲でクソ!
思わず笑っちゃったのはこの曲じゃなく二曲めの Don't Love You No More。ここでもコーラス・エフェクトかけたヤツのギターは「なっちょらん」でして、それが終わって Didier のサックス・ソロが始まったとたん客席が「あ〜、よかった!」とばかりいきなりの拍手で迎えたくらい「つっまらねえギターソロだった」ワケ。

今日は、中学校から都下の全寮制の私立学校で生活してたもんで、ワタシからあまり文化(?)を受け継いない息子(蛍光オレンジにオール・ペイントした Fuji のグランドキャニオンってクロス・バイクもダメにしちゃったし、そもそも自転車に全然思い入れが無いみたい。そして、訊いてみたらやっぱり Windows だって。ケータイも AU だってゆうし、タバコは吸うし、箸の持ち方もアヤしい。それでも大抵の人は息子だ、と判るみたい。なんか遺伝的なものなんでしょね。)とその友人もいれて四人で「ひさお庵」で昼食のあと五所川原、という日程でございました。
ひさお庵の「もりそば」&舞茸天麩羅、そして鴨汁そばにしごく御満悦のよーすで、まあ、ワタクシの「蕎麦」愛とはまったく異なった方向に「ひん曲がっちゃってはいますけど」まあ、連れてって良かった、ってなもんでしょうね。

そっから今度は五所川原に向かいます。北常盤からコメ米(マイ)ロードとかってヘンな名前の路線で北上し、市内に入りましたが、さすがにこちらは明日まで祭りをやってますから、街中にまだ活気があります。
弘前は昨夜でねぶたも終り(一応、今日は昼の運行もあるんですが、あれ、昼見てもな〜)、一挙にテンションが下がってますから、この五所川原の賑わいが実によろしい。
他県ナンバーもイッパイ走ってるし、岩木川の橋の下じゃ闘犬の会場も設営中で、まだまだ祭りのまっただ中でした。
立佞武多(たちねぶた)の館、ってとこに日中は収容されている高さ 22m にもなる巨大な(ってスゴいのは主にその高さでして、幅&奥行きはたいしたことはない⋯ま、だから逆にスゴいのですが)山車は、やはり初めて見る人をブったまげさせるみたいで、ま、開いたクチが塞がらない(ただし、半分は「あきれて」もいるみたいですが)状態⋯かな?

でも、そこで上映してる映像には不満続出でございました。
あんなデカいものを(バラバラに作ったのを組み合わせる、ってのは説明パネルで判るけど)実際にどーやって組み上げてくのか、その途中経過の映像が無い!

東京ドームでも展示した、とあるけど、どーやって運んでったのか、の映像が無い!

立佞武多の館の回廊の一部が跳ね上げられて巨大な壁が開き、外に出て行く、というもの凄~い「見もの」なハズの場面の映像も無い!
つまり、いっちゃん美味しいとこが「ひとつも」おさえられてないんですよ。
ま、東京ドーム展示はそのころこんな展示館の計画も無かったし、撮影してないとしたら仕方無いけど、他は毎回チャンスがあるワケでしょ?

そこら、誰ひとり気付かないのかなあ。
permalink No.838

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