I Know…

Who’s Who…


2004-08-08 SUN.


どうやらねぶたも終って「虚脱感」にでも囚われている方が多いのか、ちょっと少ない人数だったけど、セッションの前にあったライヴの出演者らしき人たちが居残って、かなり真剣に聴いててくれたようです。

このところ、セッションに必ず来てくれてる板どんバンドのメンメン( Vcl.& Guit.板どん、Guit.& Side Vcl.タクロン、Bass & Side Vcl.松宮、やや遅れて Dr.松っつん)もほぼ揃い、そこに若いドラマーを加えて最初のセットをスタートします。

ちゃんと聴いててくれる人がいるんで、前回のよな公開エクササイズ(つまり、こゆリフ出来る?なんて教えながら曲にしてくやり方ね)じゃなく、ま、いきなり始めてもなんとかなりそな曲を選んでいきます。

確かに「セッション」と銘打ってある以上、曲を始める前に、かなり「相談」してもいいとは思うんですが、ま、なにごとも程度の問題でしょう。見てるほうが、おいおいダイジョウブかいな?って不安になるよな長い打ち合わせってのもなんだし、逆に、カンジンなこと言わないで始めたらグズグズになっちゃうワケですから、そこらホド良いとこを押さえとかないとね。
それでも、ここのセッション・メンバーはかなり慣れて(慣らされて?)ますから、ブレイクぐらいなら前もって言わんでも、カラダのフリひとつでビシッと止まるっちゅう美点を持っております(あ、ときどき、ちょっとオーヴァーに動いたりすっとカン違いされてブレイクになっちゃったりすることもありますが)。
つまり、セッションではそれだけ、共演者、なかでもフロントで唄ってるひと、あるいはギターでもキーボードでもベースでも、ソロをとってるひとの動向に気を配ってないとね。

特に板どんのギター・ソロでは、ワザと「そっと」弾いて「ひそやかさ」を演出するのが多いんですが、それに気付かず、周りがそれまでと同じよな音量でやってたら「台無し」なワケですよ。みんなそれに合わせて即座に音量を落とせるようじゃないとね。
そして、昨日もフロントにいるワタシが、ドラムに「音量落とせ」のサインを出してました。どうしてもドラマーって、自分の音に集中しちゃうのか、そういった周囲の変化に気付かない場合が多いみたいですね。
そういった演出としてのピアニッシモだけじゃなく、タマにアンプのせいか、あるいは扱いに慣れていないせいか、ソロまわしても音量がスゴい小さいってひといますよね?そんな時、ドラムだけに限らず、それに気付いて自分の楽器の音量を即座にそのソロの音が聞えるよに落とせるようじゃないと!

特に我々のセッションなんて、ブルースを楽しむのがメインで、そこに「いい人材はいないか?」なんてスカウトが探しに来てる、なんてこと「ゼッタイに」ありませんから(たぶんね)、そんなに自己主張したってムダ。
そりゃもちろん、ソロまわしても音量が小さ過ぎる、ってのはソロとってる本人の問題でもあります。本筋としては、いちいちギターの音量を上げるように「指導」し、サイドでは下げるように教え、そのヴォリューム・コントロールの仕方まで「叩き込んでやる」のが理想なんでしょうが、なかなか演奏中には出来るもんじゃありません。
そこで次善の策として、周囲が落としてやるワケですが、「そんな必要は無い」なんて硬派の意見も間違ってはいません。でも、それが、一緒にステージに立っている共演者の状態にまるっきり無関心であることの、あるいはステージ上のバランスの崩れに鈍感であることを正当化するための「口実」にしちゃダメだろ。

とかく、自分のギター(あるいはベースでもドラムでも同じですが)の音にだけこだわり、このアンプはここまでヴォリュームを上げないといい音しない、とか、まるでストレスの発散のためにやってんじゃないの?って感じのヤツが多いんよな。
みんながそんなことやってったら、音量が暴走し始めて収集がつかなくなっちゃいます。つうか、フレーズで聴かせるウデが無いヤツに限って音量で「いてこまそうとしてる」ように見えるね。

・・・と、今回、音量のことについてこだわってるのは、近隣の住民からの苦情が寄せられた、って事件があったからです。
実際には単に演奏時の音洩れだけの問題じゃなく、ハネたあとに外で騒いでるヤツら、とかの様々な条件が絡んではいるのですが、単なる自己満足のためにデカい音を出すヤツにスポイルされたくはないよ。

ともあれ、セッションにおけるヴォリューム・コントロールの大事さを再確認いたしました。どうか、周囲の状態にも気を配り、自分の音がヴォーカルを、あるいは誰かがとっているソロを邪魔していないかどうか、敏感になってほしいな。

さて、フロントを板どんに交替してまた 1セット。
タクロンの10万円(!)のちっさいエフェクタにはみんなその値段でオドロいてましたが、音的には、もう少しツメないとなー、だそうでございます。
そしてその間にもドラムの Tetchi、松っつん、藤井クン、そしてギターのタチバナ君も到着しました。
ほな第三セットではギターにタチバナ君が入ります。曲によっては超テクニカルなギターも弾く彼ですが、ブルースっちゅうことで(?)なかなかにエモーショナルな、リキの入ったフレーズも出しておりましたよ。
彼が入ると、こっちのギターもクランチ系じゃバッティングしちゃいますから、Red Hotの「パンドラの厘」に巣くう悪徳たちの中から、フェイザーとディレイ、そして深めのコンプレッサーっちゅう「空間系」を招き出しましょ。

ところで、ワタクシの Red Hot Stratocaster には寿家 140,000 ヒット記念の D'Addario XL-EXL120 が張られておったのですが、それはいつもの Ernie Ball よりも「激しく」立ち上がり、かなりメリハリのある弦なのでございました。
ただ、その音の印象から来る予想とは異なり、チョーキングしても Ernie Ball のようにスナオに上がって行きますから、そこらがノン・リニアーな Fender Bullets 系とは全然ちゃう。
指に来る反発も Ernie Ball ほどじゃないけど柔らかく、Fender とは大違いね。
トランジェントがいい分、やや金属的でアタッキィな音ですが、コード・ストロークでは Ernie Ball のような「甘過ぎる」溶け具合じゃなく、各弦の分離も保たれつつ「溶け合う」って感じね。んなワケで、全体にシャキッ!傾向の弦、という印象でございます。

この後もゆったりした休憩を挟んで板どんバンドのセット、またワタクシのセット、と行くのですが、ここで、ギターとベースに新人登場です。たしかベースの彼は前にも来てくれたことあるよーな気が・・・
ギターはなんかヴォリュームが接触不良なのか、どうしても音量が上がらず、アンプの方でかなりアップを試みたんですがダメでした。ただフレーズ的にはだんだん的が絞れて来た感じなので、このままスナオに伸びてってくれるといいですね。

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