Lights Are On But Nobody's Home

Albert Collins


2004-08-09 MON.


およそ、「悲しみ」であるとか、「哀しみ」なんて言葉がこれくらい似合わない顔はいない、なんてシツレーなことをつい思ってしまう、「夜道で出会いたくない顔のブルースマン部門」堂々の第一位確実っちゅう Albert Collins さんでございますが、そんな彼が切々と歌い上げるこの曲、あの顔さえ思い出さなきゃあ、これがまた実にキッチリと追い込まれた緻密なスロー・ブルースとして、足首に絡みつくパイソンのごときインパクトで訴えてくるものがございます。

なんかマズいことをやっちゃったんでしょうねえ、コリンズ君、かみさんに思いっきり冷たい仕打ちを喰らっているようす。

そんなに俺の心をもて遊んで面白いかい?
確かに俺が悪かったんだけど、それをもういつまでもネチネチと
家に明かりは点いてるけど
誰もいない家なのかい?ここは

お義母さんが来ても同じこと
いやもっと悪いかな
俺と結婚したことだって気にいらないんだから
追い出したくてしかたないんだろ
家に明かりは点いてるけど
誰もいない家なのかい?ここは

ダウンタウンに働きに出て
一日汗だくで帰ってきても
ちょっと遅いってだけで
外でハメをはずしてるなんて決めつけないでくれ
家に明かりは点いてるけど
誰もいない家なのかい?ここは

なんだか彼のギターが「悲鳴」のよに聞こえたりすんのは気のせいでしょか?
ま、歌詞のほーじゃ Nobody home となっていたのでこー訳しましたが、タイトルでは Nobody's Home となってますよね?そっちを重視すれば、ここはいったい誰の家なんだよ?ってな訳になりそう。

いえいえ、事情は判りませんよ、この話にゃ「前」がありそうでしょ?
前になんかマズいことをやらかしちゃってるから、こゆ仕打ちに遭ってるハズでして、「オレなんにもしてない」とオトコは思ってるでしょが、ちゃうのよねー。
なんか大事な記念日を忘れちゃってない?
かみさんがカット・サロン行ってきたのに気がつかなかったりしてない?

トイレの便座を「必ず」降ろしておく約束なのに何回も忘れてない?
ああたねえ、それが「日常」ってもんなのよ。
自分は外でシゴトして来てるんだから、そんな細かい事に気を使いたくねえ、なんて甘えてんじゃないわよ。
わたしが家で遊んでるとでも思ってるの?
汚いあんたの靴下、誰が洗ってると思ってるの?
あんたが汚したトイレを誰がキレイにしてると思ってるの?

そんな日常の滓り(おり)が静かに溜まってたとこに「あんなこと」があったから爆発しちゃうワケ。
オトコは一個づつの事象で考えるけど

オンナにとっては蓄積なのよ。

ある日、沸点を迎える・・・

え?お前はどっちの味方なんだ、って?
そりゃオンナのほーに決まってまんがな。
ワタシがオトコ好きだったらともかく、あいにくその気はないもんでね。
ま、オトコのプライド、なんて言葉、それ使うのがふさわしくないよなダメ男に限ってこだわるのよねー。

って、なんだか Albert Collins そっちのけで脱線しちゃいましたねえ。
この日記を読んでいらっしゃるみなさまはきっと、そゆモンダイとは縁のない方ばかりと思いますので、さっぱり身に覚えのないことでございましょう。

どうかおしあわせに・・・


まず大事なことだからちゃんと言っとくけど、味覚なんて誰にだって通用する「絶対の正解」なんて存在しないよね。
誰かがどんなに熱っぽくホメてたって「え~?コレが?」っちゅうヤツ、必ずあるでしょ。
そ!ベタ褒めしてんのってどれも「ワタシはね」って意味でしかないんだよ。
しかもみなさまご存知の通り、ワタクシ、ひっじょ~に「偏った」嗜好の持ち主でございますよって、ひとによってまるまる反面教師じゃん!てなことになるかもしれないよ。
例えば蕎麦だったら弘前じゃタカサゴってのとヒコアンなんてトコ、板柳ならムラカミてなのをホメるよなヒトは「相手にしてない」からね。そゆかたはなにもこんな、読んだら「????」と迷いを増やすよなものなんて読まないほうがいいよ。マジで

さて、蕎麦ってヤツ、好きになるかどうかっての結局は「つゆ」の塩分と甘さのバランスに旨味成分のありようなんかがいっちゃん重要で、蕎麦自体のちょっとの違いなんてのは全ファクターの中じゃ一割も占めてないんじゃないかな。
手打ちだろが機械製麺だろが、二八だろが外二だろがはたまた十割そばだろが、つゆがナニだったら「オ・シ・マ・イ」。

確かにさあ、そうゆう麺としての「物理特性」って才能じゃなく修練で身につくからその苦労をイバりたいキモチは判るけど、どんなに理想的な蕎麦が打てたってつゆがペケなら意味ないのよ。そっちは「味覚」っちゅう感性のモンダイだかんね。
また、なんでかそんな風に蕎麦の仕上がりにこだわってるヤツのつゆって大抵「ヌケてんだよね」。そ、ヌケ作のヌケ。垢抜けたの抜け、じゃないよ。アイツってどっかヌケてんな~の「ヌケ」⋯
たぶん、そんなだから蕎麦にばっか凝るんじゃねえの?
あ、ついでだから(偏見ついで?)言っとくけど、ソバ屋に入ったら店主が作務衣なんぞ着くさってたら、まあ「絶対」とは言わないけど期待しないほうがいいよ。つ〜か、今からでも間に合うなら「あ、隣と間違えた!」てな顔して逃げ出すほうがいいぜ。
あと「もり」がなくて海苔のっけた「ざる」しかないっちゅう自称「そば屋」もダメだね。
あ、ダメってのはそれ頼んだらガッカリするぜ、って意味で「かわりに」変なもんがウマかったりすることもあるよ。

などと好き放題に言い垂れてるワタクシのおススメは、弘前じゃなく黒石市の「ひさお庵」ね。
もっちろん、うわあ凄えレヴェル高ぇな!って感心する店はあちこちにちゃんとあるんだけど、でも蕎麦のレヴェルが高くたってこっちの好みと合致してっか?ちゅうとやっぱ「ひさお庵」サイキョ~!あ、埼京線じゃないぞ!最強!!ね。
もっともそうゆう蕎麦のレヴェルをモンダイにするマニアってのもいっからよ、そうゆうのにはちゃうとこ教えてるよ。

適材適所⋯あれ?なんか使うとこちゃうか?

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