Give Me Back My Wig

Hound Dog Taylor


2004-08-16 MON.
the Funk Brothers のスキの無い(でも、あんましココロ動かされない)演奏の後は、まさに個性のカタマリと言った感じのがいいなあ。とゆーワケでもろクセのあるギターつったらこのひと、Hound Dog Taylor でしょ。
で、彼の代表曲とでも言うべきナンバーがこの「わしのカツラを返せ~!」だ!と勝手に断言してしまおう。
そして、Hound Dog Taylor と来れば先日の Stumble サイトで拝見した Boogie House のまこと氏を忘れるワケにはまいりません(ロンよりショーコ、ぜひご覧になってみてくださいませ)。しかも、きちんと(?)ギター二本とドラム、っちゅう、まさに「純正(?)」ハウンド・ドッグ・スタイルなのでございますよ。
ワタクシのよーに、ちゃんとサイド・ギターもいてベースも、なんてゆー「妥協したの」とはワケがちゃいます。う~ん素晴らしい!
と思っていたら、なんと!その Boogie House から彼が抜けちゃうらしいのです!ううう、もったいない(?)⋯と、まさかこんな北辺のサイトで自分の去就が話題になっている、なんて思ってもいないでしょうねえ。奇しくも、Stumble の HP をこの日記で紹介した「その日」が Boogie House でのまこと氏のラスト・ステージだったのだそうでございます。
さて、この Give Me Back My Wig ですが、ご本家より先に Luther Allison のを採り上げちゃいましたね。それを聴くまで、Luther Allison と「スライド」ってのまったく結びつかない感じだったんですが、ううむ、やりゃあ出来るもんじゃのう。
ワタクシも Hound Dog のマネ事などいたしておりますが、なんたってネがいーかげんなワタクシのこと、そのスライド・プレイを聴いても、わわっ!これどーやって弾いてるんだろ?なんて探求心が発露されるハズもなく、なんか、こんな感じじゃなかったっけ~?てなユルユルの「ごっこ」でございますから、ブギ・ボーイ・イクト(でしたっけ?)などの「気合の入った」ハウンドドッグ・フォロワーのみなさまの前には恥ずかしくてとても出られませんねん。
でも、大好きなんですよ。で、大好きならコピーせんかい!となるんでしょうが、ワタクシ「筋金入り」のアンチ・コピー派でございますので、なんでも、あくまでも、「こんな感じ、似てない?」って程度で遊んでるのが好きなんですねえ。
だって、いくら好きでもワタシゃ彼じゃないんですから、ナマイキに個性も違うし、手クセも違う(あ、一部に手クセをケーベツする向きもあるようですが、ワタシはそれがその人の基準点だ、という意味で、「あって当然」だと思ってます。手クセを一切ハイジョして弾けるもんなら弾いてみい、てなもんだよ)ワケでございますから、本来、演奏者が違えば、同じフレーズに「なるワケがない!」でげしょ?(昨日のスタジオ・ミュージシャンなら出来るか?)
やはり Hound Dog Taylor は偉大なる One and Only な存在でございます。

昔、と言っても 1958 年に日本では初版が出たフランスの作家、ピエール・ダニノスというひとの書いた「見るもの、食うもの、愛するもの」(トンプソン少佐の手帖)という本があって、それはイギリス人の退役軍人、トンプソン少佐が書いたフランスで暮らした経験から、英国とフランスの文化の違いに驚き、ときには皮肉り、時には感服して・・・というのをピエール・ダニノスがフランス語に訳しました。っちゅう体裁を取った「フィクション」なのです。
ただ、当時、フランスで出版されたそれは、ホントに英国人が書いたものと思われ、原語で読みたいのだが、どこで買えるか?という問い合わせが殺到し、急いで「英語に訳した」というエピソードまであります。

その中にツール・ド・フランスが書かれているんですよ。
ワタシがその本を読んだのは 1965 年ころでしたが、ビックリしたのを覚えています。フランス全土を何日もかけて一周するなんて!
思えばそれが Le Tour との最初の出会いでしたね。

でも、その存在は知っていても、日本ではまったく報道されることもなく、1981 年でしたか、ようやく日本でも NHK でダイジェストながらも放送されて、初めてその実態の片鱗に触れたのでした。
いつかこの同じ道を走ってみたい・・・
そう、自転車で走っているだけでしあわせです。
さらに素晴らしい眺めがあったら、もっとしあわせです。

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